私は今、再びフェイトそんの家にいる。
相変わらず禍々しかったが、今はより一層禍々しさに磨きが掛かっている。
さて、とアイツは何処かな~。
それにしても穴が開きまくりだし、その穴は中身がグロテスクだし……正直近付きたくない。
どんな掃除をしたらこうなるのだろうか。
仕方なく私は小学生らしく、水溜まりを避けるように遊びながら進む。
…………不覚にも楽しかった。
~歩く事10分~
何処にいるのかな?
ファウル・メタリカとやらは。
確かそんな名前だった気がするんだけど……まぁだいたい合ってればいいか。
原作にこんな奴はいなかったから多分コイツは転生者。
だけど興味はnothing!
~更に歩く事10分~
……本当にいるのか?
少し心配になって来た。
またしばらく歩いていると、何と!!
奥の方にボロボロになっている場所があった。
いや、部屋……か?
まぁいい。
その場には千切れた右腕が落ちていた。
……うわぁ……プレシアさんにこんな趣味があるとは思わなかった。
と、千切れた右腕をまじまじと見ていたその時の事だ。
私は何かクシャミが出そうだったので、思い切り頭を後ろに振った。
すると、クシャミが引っ込むのと同時に、今まで私の頭があった所に人間の右腕があった。
私はつい、落ちていた右腕かと思ったが、どうやら違うらしい。
だって相手の右肩を見たら繋がってるもん。
右腕が。
「えっと?君がファウル・カップ……いや、メタリカ……あ!ファクト・メタリアだ!」
だが、相手は何も言い返してこない。
流石に何かおかしい。
とりあえず臨戦態勢を取っておく。
霊力を身体と拳に纏い、筋力を……様子見でBランクにしておく。
そして先制攻撃。
様子を見ると言ったな。
あれは嘘だ。
スパァァンと小気味のよい音が響くが、効果は今一つのようだ……。
そして硬い。
ダイヤモンドよりも硬いんじゃね?
と言うくらい硬い。
ならば本邦初公開!
筋力ランクをAランク(リミッターを解除してさらにそのリミッターを解除したくらいの筋力)へシフト!!
はっきり言ってそこはかとなく矛盾している筋力だが、自分にもさっぱり分からない。
人間って不思議だね。
それで殴ってみるが、軽く避けられた。
やはり当たればヤバイのが分かるのだろうか。
「紫煙!支援しに来たよ!」
「…………フェイトそん。その駄洒落、ヤメヨウカ」
私は自分の名前が入った駄洒落が嫌いだ。
「え!?いや、そんなつもりじゃ………ってそんな事より伝えなくちゃいけない事があるから」
駄洒落よりも重大な事……だと?
「……それは駄洒落よりも?」
「それはそうだよ!あの人の能力を言うのを忘れてたから」
「その話、詳しく」
「あ、うん」
そして私はフェイトそんと一緒に瓦礫の後ろまで退避。
退避した所で、何やらぞろぞろと同じような格好をした男性がたくさんファクトの方に向かって行ったが、それは敢えて無視。
「あの人には一人で行ったら絶対に勝てないよ。だってあの人は自分の傷を治せるし、時間停止なんて魔法も使えるし………」
はい?
傷を治すし、時間停止?
それなんてクレイジー・ダイヤモンドと
「え?確かにファクトが時間停止を使うときにザ・ワールドとか言ってたけど………」
なるほどTHE・WORLDだねそれは。
確定事項だ。
で、プレシアさんが死んでない事を見ると、どうやらスタンドではなく能力だけみたいだ。
「ふむぅ……。ならば止められるのはだいたい9秒か。それで?傷が治るのに掛かる時間は?」
「な、何で9秒って知ってるの?」
原作を知ってるなんて言えない。
「似たような魔法を知ってる。で?傷が治るのに掛かる時間は?」
「えっと……だいたい3秒……くらいかな」
纏めて吹き飛ばした方がいいかな?
「塵芥にしてやんよ」
「や、止めてよ!か、仮にもファクトは私とアルフの命の恩人だよ?何で、何でそんな事が平気で……」
泣かないでくださいフェイトそん。
「それで皆死んだら元も子もない」
「でも……でも!」
全く……やれやれだ。
私は女の子の涙には弱い。
そして男の涙は気持ち悪い。
「上手く手加減出来るかどうか分からないけど、それでも構わんのだろう?なら方法はある」
「……え?本当?」
肯定。
だけどそのためにはバインド上手が二~三人必要で、更に私の攻撃を非殺傷にしてくれる人(デバイス、又は術式でも可)が必要だ。
紫煙 side out.
side ファクト
ぁ。
ぁはは。
俺は、生きている。
でも、ニンゲンをやめている。
その代わりに莫大な力をこの身体に宿しているのが分かる。
右腕もどうやら生え変わったようだ。
なら、もしかしたら………。
俺は自分の左腕を引き千切る。
痛みはなかった。
………これは、凄い、凄いぞ。
再生スピードが3秒から1秒に変わってる。
なにもなかったようにもとに戻ってる。
これはいい。
丁度この時の庭園にたくさんの生命が入って来ているからそれで時間停止の方も試してみよう…………。
「動くな!管理局だ!お前はもう何処にも逃げられんぞ!」
逃げる?
「ハハハッ!逃げる気なんてさらさらないね。逆に逃げるのはそちらじゃないのかい?」
「何だと!?う、動くな!………くっ!皆!撃て、撃つんだ!」
俺に向かって一斉射撃かよ。
10歳の子供にそれは酷くないか?
だから俺は制裁を与る。
「
世界が一瞬だけモノクロになる。
その後に色が戻るが、動けるのは俺だけだ。
「とりあえず1秒経過っと……さて、まずはあんたらは死んで貰おうか……」
俺はこちらに向いている銃口(砲口?)をお互いに向かせあい、非殺傷をオフにしておく。
ここまで5秒。
さて、次はあの鬱陶しい黄緑色の髪をした奴だ。
アイツは転生者で間違いない。
だが、俺の攻撃を避けたのは解せねぇ。
だから殺しておく。
だがいない。
どこに行ったんだ?
ここまで9秒。
とうとう見つけた。
時の庭園の長い長い廊下にいた。
だが、俺の時間停止はここまでのようらしい。
結果、止めれたのは12秒。
新記録だ。
「う……。もう追い付かれたか……」
何を言ってんだ?
こいつは。
「逃げようなんて無駄無駄」
それを言うと同時に俺が来た道の奥から悲鳴が聞こえる。
なんと言うか
カイカンダ。
ハハハはハハハははは!!
最早誰にも負ける気がしない。
「次はテメェだ。紫煙、だったけ?」
「うわぁ……。人が名乗ってもないのに知ってるとか、キモ」
「何とでも言え。そういやフェイトはどこ行ったんだ?……まさか、俺の対抗策を立てに?……ははは無いな」
何をしようと無意味だ。
さ、てと……時間停止のための隙間時間も溜まったし、コイツヲコロスカ。
「残念だが、お前には死んで貰う」
「やれやれ……。カモ~ン。やれるもんな「
また、一瞬だけ世界がモノクロになり、もとの色を取り戻す。
だが、動けるのは俺だけ。
これは病み付きになりそうだ。
DIOが使いまくっていたのも納得できる。
俺は足を踏み出す。
だが、足が何かに捕らわれた。
何だ?
これはバインド?
色から察するにユーノか。
軽く引き千切れる。
この程度。
ん?
又か。
今度はアルフ。
これもあっさり引き千切る。
次は誰だ?
………。
何もないようなので俺は紫煙に近寄る。
まずは腕1本落とさせて貰おうかい。
俺は紫煙の腕に触れようと、手を伸ばした。
が、
ピクッ
紫煙の腕が少し、ほんのちょっぴりだけ
俺は慌てて手を引っ込める。
まさか、そんな、ジョジョ3部の最終巻のような状況が?
あり得ない。
何かの仕掛け?
だが俺の身体には何も付いていない。
なら、何だ?
くそ………。
時間切れだ。
ファクト side out.
side 紫煙
「お前………。止まった時の中でも動けるのか?」
この男は何を言っているのだろうか。
私が時の止まった世界に入門?
何を馬鹿な。
私はジョジョの3部や7部の主人公じゃない。
ただ、今はジョジョ2部の主人公と同じ気分だ。
相手が勝ち誇ったとき、相手は既に敗北している。
「皆!よろしく!」
「「「任せ
右からユーノ君が。
左からアルフが。
上からクロノ君が。
それぞれバインドを使う。
「な、何を」
「紫煙ちゃん!間に合ったの!」
「なのは、一緒に行くよ!!」
「うん!!フェイトちゃん!!」
なのはちゃん。フェイトそん。
ナイスタイミング!
そして目の前に展開される魔方陣。
私の筋力はただいまAランクです。
いくよ?
「震えるぞハート……。燃え尽きるほどヒート……。筋力全開!!スターダスト……」
私は右拳を思い切り後ろに引く。
ちなみに震えるぞハート……とやらは雰囲気を出すために付けただけだ。
「ブレイクッ!」
そして右拳を本気の本気で前に突き出す。
そしてそこから出てくる衝撃波。
つまり私の拳の拳圧。
ただの拳圧だと思った?
残念、なのはちゃんのスターライトブレイカーを軽く吹き飛ばせるくらいの威力です。
ちなみに技名は『なのはちゃんのがスターライトなら私はスターダストの方がいいかな?』という考えから来ている。
先程の魔方陣はなのはちゃんとフェイトそんによる《私の攻撃を魔力ダメージに変換する》と言う術式だ。
「なッ!くっ………だが無意味、だ!」
私の拳による攻撃を防いでる。
だが、それこそ無意味だ。
「もう、一発!!」
私はもう一発放つ。
その結果。
ファクトに付いていたジュエルシードの力だけが剥ぎ取れた。
その後。
ファクトはただの人間に戻れた。
そして、私の屁理屈のお陰で受ける刑が減った。
上手く言いくるめるとは夢にも思えなかった。
テスタロッサ家の方々はこれっぽっちも罪に問われてない。
何故なら全て事故だったって事で片付けられている。
なのはちゃんは結局フェイトそんと仲良くなれた。
なのはちゃん曰く、名前で呼んだら友達らしい。
まるで意味が分からないよ。
そして、プレシアさんを初めとするテスタロッサ家は海鳴市に引っ越すと言う。
あ、オマケでハラオウン家の方々も。
ユーノ君?
知らない。
そして私は、筋肉の繊維がぷっつんして入院した。
~事件から一ヶ月後~
やっと退院出来た。
いいね。
待ってましたよ学校生活。
「紫煙ちゃん!やっと退院したの?」
うん?
何でそんなに焦ってるの?
「退院してすぐで悪いとは思うけどパーティの準備、手伝って欲しいの!」
………あ、忘れてた。
はっきり言ってこじつけやら何やらが多かったと思います……(反省)
気を取り直して、次回からはA's編を初めたいと考えています
感想、質問、批評、誤字報告、待ってます
次回もよろしくお願いいたします
紫煙ちゃんが時間停止の中で動けた答えはA'sか、空白かStsに出そうと思います