第8話 天理人道
ジュエルシードの事件から半年が経った。
この事件は世間一般ではUJ事件、つまり
何故そう呼ばれたのか。
それはプレシアさんが魔法を実験してたらそれがうっかり転移してしまい、更にその魔法が偶然にもジュエルシードを護送している船に当たり、その結果ジュエルシードが地球へ、そっからジュエルシードの取り合いに発展。
そしてジュエルシードによるファクトの暴走。
それにより、UJ事件と呼ばれている。
まぁそんな事はどうでもいい。
今日は12月1日。
後3週間くらいしたら
そして私は今、学校の教室にいる。
更に今日の教室は少し騒がしい。
どうやら、転校生が来ると言う話で持ちきりだ。
誰かはだいたい分かる。
フェイトそん(とアリシアちゃんとファクト)だ、と。
と言うか日本の海鳴市にいて何故今まで学校に通わなかったのかと問われれば単純に日本語の勉強のためだとか。
フェイトそん曰く、学校に通ってから覚えたかったらしいが、プレシアさんがそれを許さなかったらしい。
何でも娘を恥ずかしい目に会わせたくないとか。
プレシアさんはかなりの親バカに進化したようだ。
……進化し過ぎて過保護のレベルだが。
アリシアちゃん曰く、どこへいくにもべったりでどちらが子供か分からないくらいべったりだと言う。
あぁ憐れなりアリシアちゃんとフェイトそん。
でも一つ気になる事が。
この学年にもう一人転校してくるらしい。
おかしい。
この学年に入ってくるのはフェイトそんだけの筈なのに。(アリシアちゃんは6年生、ファクトは5年生)
もう一人は一体誰だろうか。
だけど気にしない。
それが私クオリティ。
そんな事を考えていると先生が入って来た。
「は~い。皆静かに。今日は新しいお友達を二人紹介します」
そしてざわつく教室。
あれ?
今先生二人って言わなかった?
それを聞こうと周りをみてもニヤニヤしているなのはちゃんとアリサちゃんとすずかちゃんしか見えない。
ねぇねぇ君達。
客観的に見たら気持ち悪いよ?
「では、入って来て下さ~い」
そしてドアから出てくる緊張で硬直したフェイトそん。
「あ、あ、あの。ふ、フェイト・テスタロッサです。よ、よろしくお願いします!」
そして教室の男子からの熱烈な拍手。
女子からの『あぁ。守ってあげたい』と言う気持ちのこもった拍手だ。
そして拍手の後の質問攻め。
「あれ?もう一人いた筈なんだけど何処に行ったんだろう……。とりあえずフェイトさんに質問するのはホームルームの後にして下さいね~。えっと……あ、後ろのあの席が空いているので、あそこに座って下さい」
「あ、は、はい!」
凄く……可愛いです。
だって見てみろよ……。
両手両足が一緒に出てんだぜ?
これを可愛いと言わずに何と言う。
ちなみに豆知識。
難波走りと言うのがある。
これは両手両足を同時にしながら走る走り方で、江戸時代に飛脚が使っていたと言われている。
これは1日で数十㎞、場合によっては100㎞以上を楽々と走る走法だ。
だけど明確な資料は残されていないため、再現は不可能である。
おっと、難波走りの説明してたらいつのまにかフェイトそんが席に座っていた。
「じゃあこれでホームルームを………」
先生がそう言ってホームルームを終わろうとしたとき教室の扉が思い切り開かれた。
そして扉を思い切り開いたため、反動でまた閉まる。
……何がしたいんだろうか。
すると何も無かったように、今度は優しく扉を開け、ゆっくりこの教室に入って来る。
入って来たのは金髪の男性。
そう、まるでアリサちゃんやアリシアちゃん、フェイトそんのように煌めく金髪。
「待たせたな!!我が嫁達よ!!俺の名前は天道
ソイツは煌めく金髪をなびかせそう言った。
更にソイツの目はオッドアイ。
そして10人中12人が認めるイケメソだろう。
「おいおい。そんなにしらけた顔すんじゃねぇよ」
そしてソイツがニコッとするとこのクラスのほとんどの女子が黄色い声を出す。
「ははは、照れるぜ」
更にソイツはニコッとした。
……何だろうこの気持ち。
「……シェン、なのは、すずか。あたし、どうしちゃったのかしら何かあの顔を見てると何故か安心しちゃう」
「え!?アリサちゃんも?」
「本当?私もなの!」
「え?え?どうしたの?皆」
フェイトそんだけが的外れな事を言っているが気にしない。
それよりも私はこの胸の中に渦巻く気持ちで精一杯だ。
この胸がキュッと苦しい感覚。
そして頭に昇る血液でクラクラする感覚。
そして何よりも………。
このドロドロとした黒くて禍々しい感情。
あぁそうか。
分かった。
「ん?どうしたんだい?君は」
これは
「吐き気を催すニコポとはッ!」
気付いたら私は机に思い切り手を叩き付け立ち上がっていた。
「何も知らない女の子達をテメェの腐ったように整った顔面で誘惑する事だッ!」
今はっきり分かった。
コイツは転生者だ。
そしてフェイトそんに効かなかったのはフェイトそんのスキルの『天然』が発動したからだろう。
『天然』のスキル保持者はその性格上、天然ボケなどを連発したりするが、ニコポやナデポを100%防いでしまうと言う恐ろしい能力を持つ。
つまり、対ニコポナデポ最終兵器なのだ。
そのスキルを持つフェイトそん、恐ろしい子。
「何だ?照れてんのか?可愛いな」
私の背筋は凍ったね。
まるで血管に液体窒素を流し込まれたように。
「あぁ、うん。近付けば殺すよ?」
「ハハハハッ!冗談が得意なんd」
私はとりあえず近付いて来たから筋力Cランクくらいで殴った。
『『『『なにしてんのよ!サタン様に!!』』』』
「そ、そうだよ!紫煙ちゃん!何でこの人殴るの?」
「シェン!いくらあんたでもやっていい事とやっちゃいけない事の区別くらいつくでしょ!」
「な、何でこんな事を!?」
「え、えっと何でか知らないけどどうして?」
皆(フェイトそん除く)がコイツのニコポに毒されてる。
「皆………。聞いて欲しい」
「な、何よ」
「皆が好きなのはコイツなのかい?本当にコイツの事が好きなのかい?何もかもを投げ捨ててでもコイツの事が好きなのかい?」
『『『『…………………』』』』
沈黙。
そして
鼻が明後日の方向を向いている。
「…………確かにシェンの言う通りかも。何であたしは急にこんな奴にキュンと来たんだろ」
「私も………ちょっとご免なさい、かな?」
「よく見ればタイプじゃないの」
「???」
『何でだろう。私にもそんなに格好良く見えない…………』
『何でサタン様……なんか言っちゃったんだろう』
『人生の汚点を増やしてしまったわ。黒歴史直行ね』
やった………。
ニコポに勝った。
「え、えっと………み、皆仲良くね………」
そしてホームルームは終わる。
「と、言う事があったのだ」
「その子面白いね~」
「笑い事じゃないよ。アリシア……」
「全くだ」
激しく同意。
「でも大変だったの……。あの後紫煙ちゃんが止めを……うう……」
「にしてもあれは凄い一撃だったわよね。すずか」
「うん……。思い切りグシャアって音が響いたんですよ?教室中に」
私達は今、屋上にいる。
そして、私、なのはちゃん、アリシアちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん、フェイトそん、ファクトの7人でお昼ご飯を食べている最中だ。
「いやぁとりあえず止めをさそうと思ってね。つい股間を、ね。蹴っちゃって」
その言葉を聞き、ファクトが顔を青くする。
「それは……。男にとっては致命的だな」
「まぁ少なくとも片方は使い物にならないから安心して」
「前言撤回。男にとっては致命傷だ」
それくらいムカついたって事さ。
「ん?何が使い物にならなくなっの?」
「あぁいいよいいよ。私の妹のフェイトは綺麗なままでいてね……」
全くだ。
でもこのままだとフェイトそんは綺麗すぎて知らない人から御菓子を貰ったらついていく子供になりそうでお母ちゃんは心配です。
「ようよう待たせたな!我が嫁達よ……って何でこんな所に男が……。成る程……。皆!待ってろ!今助ける」
さて、と……。
私は鞄から一つの帽子を取り出す。
そして拳限定でセットアップ。
筋力をBランクにする。
「お前が話に聞いてた天道 魔王って奴か……」
筋力全開
スターダストォ………
「あぁん!?だったらどうすr「ブレイク」ゲェ!」
それと同時に魔王(w)は吹っ飛んだ。
あ、ちなみにこの帽子、デバイスです。
学ランの帽子に見えるけど立派なデバイス。
部分展開も可能な素晴らしいデバイス。
管理局に作って貰ったモノを私が独自に改造。
まさか杖の形をしてたモノが帽子になるとは思わなかった。
機能はたった一つ。
私の攻撃を魔力ダメージに変換する事だけ。
これがないと私は今ごろ犯罪者。
愛称はR.I.P.
正式名称は
「なッ!ま、まさか吹き飛ばすとは……仕方ない
何と目の前に魔王(W)が。
「時間停止は12秒のままだったから良かったモノを……」
チッ。
助かったのかよ……。
「今の……。……何よ」
「天道君が吹き飛んだと思ったら目の前に……。一体何が」
「手品の練習」
「「納得」」
「出来るのかよ!」
うるさいファクト。
とりあえずもう一人の転生者を出しました
個人的にはこいつを作品から退場させようかな?なんて考えてます
空白期を書き終わったらサブストーリー的なのを投稿しようとしている今日この頃
ジュエルシードの残りの5個がどこいったか?
紫煙ちゃんが全て粉砕しました