ネトゲをしていたはずの後輩が異世界召喚されて尊敬する先輩の元へ帰るために魔王として頑張る話   作:銅英雄

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超今更ですが、この小説はアニメと漫画を基準に書いております。小説派の皆さんには違和感を覚えてしまうかも(オリ主で、オリキャラやパロキャラが出てて、原作主人公がいないのに今更……)しれませんがご容赦ください。

では今回もよろしくです。


第10話 転移がない絶望にディアベルは頭を抱える。

俺達6人は人喰いの森に向かって歩いてるのだが……。まだか!?結構歩いたぞ!具体的には2時間くらい!!

 

「人喰いの森にはあとどのくらいで着くんだ?」スタスタ

 

「えっと……。地図を見る限りだと歩きだとあと3時間はかかるね」スタスタ

 

俺の隣にいるアンズがそう答える。ダニィ!?往復移動で10時間だと!?

 

「……依頼にも時間制限があるでしょうし転移とかが使えるといいのだけれど」スタスタ

 

「転移とはなんでしょうか?」スタスタ

 

俺とアンズの前を歩いているランドルーフェンとレムがそんな会話をする。あれ?もしかして転移を知らない?

 

「転移というのは最後に訪れた町へ帰還する魔法ですね。冒険者には必須事項だと思うんですけど……」スタスタ

 

「或いは帰還アイテムの常備とかな。帰還アイテムなら最初の方の町でも手に入るはずだが……」スタスタ

 

レムとランドルーフェンの前を歩いているツボミが転移の重要性を説明して、俺が更に補足説明をする。

 

ランドルーフェンやツボミも知っているということはアンズから聞いた、或いは直に体験しているからなんだろうな。

 

「そんなのあったらみんな使ってるよ~!」スタスタ

 

「ディアベルやアンズさん達が旅してきた世界ではそういった転移とかが当たり前なのですか?」スタスタ

 

ツボミと歩いているシェラが笑いながら転移の存在を否定して、レムが俺達に質問する。その答えを代表してアンズが答えた。

 

「そうだね。さっきツボミが言っていたけど冒険者なら転移魔法または帰還アイテム必須だよ。時間短縮にもなるし、何より自分達の状況が危険な時に大助かりだからね。それに加えて回復魔法と回復アイテムはセットで常備するのが冒険者の基本と言っても過言じゃないかな」スタスタ

 

「……そんなに大袈裟なものなんですか?」スタスタ

 

「その準備にどれだけお金がかかるんだろう……」スタスタ

 

アンズの言ってることは大袈裟でもない。ゲームでは全て基本中の基本だ。ましてやこれが現実なら尚更である。それにしても……。

 

(まだ歩くのか……?インドアにはキツいぞ……)スタスタ

 

(転移や帰還アイテムがこの世界にないのは予想外だったなぁ……)スタスタ

 

(ここでは私達が今まで使ってきた転移魔法や帰還アイテムは通用するのかしら……?)スタスタ

 

(片道5時間歩くのはとても大変ですが、自然が美しいですし、道中に咲いてる花も綺麗ですから苦にもなりませんね。寧ろ楽しいです!)スタスタ

 

俺とアンズ達がそれぞれこう思っていた。

 

 

~そして~

 

(マジで移動に5時間かかった……。やっぱ現実ってクソゲーだ)

 

まぁとにかく人喰いの森に着いた。さっさとマダラスネイクを倒して帰りたい……。

 

「マダラスネイクって何処にいるのかな?」

 

「体長は20mで普段は沼に生息して近くに獲物が来ると襲ってくる筈です」

 

「……じゃあ沼を覗き込んでるシェラは危ないんじゃないかしら?」

 

「ええっ!早く言ってよ!!」

 

「あはは……」

 

沼を覗き込んでるシェラにレムが説明して、ランドルーフェンがその感想を言って、ツボミが苦笑いしているという構図の完成です。とまぁそれはさておき……。

 

(ゲームのグラフィック以上に不気味な森だな……。マップ表示もないし、迂闊に歩き回ると危険か)

 

そう考えているとシェラが突然こんなことを言い出した。

 

「……?この森のクエストってあたし達だけでやるんだよね?」

 

「当然です」

 

「じゃあ人喰いの森って意外と人が出入りしているのかな……?」

 

「命が惜しい者なら近付きません。何故そう思うのですか?」

 

「気配があるでしょ?森の中に……」

 

「「!!」」

 

(シェラはこの森に何者かがいるのに気付いたというのか!?)

 

「……この世界のエルフは気配に敏感みたいね」

 

「もしかしたら彼女だけのものかもしれないけどね」

 

「数は10人いますね……。待ち伏せされてたんでしょうか?」

 

(しかもアンズ達も気付いてるみたいだし、コイツらとんでもないねぇな……!)

 

「シルヴィが匂うと言っていたのはこのことのようだな」

 

「えっ?何が!?」

 

「貴方は馬鹿なのか大馬鹿なのかわかりませんね……」

 

「なんで!?」

 

とりあえず待ち伏せしてる奴等を撃ち落とすかと考えていると……。

 

「ここは任せてよ。重力操作……重化!」ブアッ!

 

アンズが前方に何かを撃ち出した。衝撃波か何かか?

 

『ぐわっ!!』ドサドサッ!

 

待ち伏せをしていた連中10人が落ちてきた。コイツらはまさか……。

 

「エルフ!?」

 

「どうやら私達を待ち伏せしていたのはエルフ達みたいだね」

 

「そうだな……」

 

この依頼は一体どうなるんだ……?




今回はここまでです。

次回、シェラの秘密が明らかに!?
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