ネトゲをしていたはずの後輩が異世界召喚されて尊敬する先輩の元へ帰るために魔王として頑張る話   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第18話 道中の出来事&とある密談。

「おっつかい~♪おっつかい~♪」

 

「シェラさん、なんだか楽しそうですね」

 

「こういうのってなんだかワクワクするよね!」

 

「一応依頼なのだから気を抜かない方がいいわよ」

 

(前方にて女子3人がガールズトーク……。なんか疎外感感じるなぁ……)

 

俺達4人は依頼のためにウルグ橋砦へと向かっている。

 

ウルグ橋砦はゲームでは人喰いの森のモンスターからファルトラを守る砦という設定らしい。

 

「気持ちいいね~!でもただの配達なんてちょっと退屈だね!」

 

「何事もないに越したことはないわ。さっさと終わらせましょう」

 

「そうだな。レムのことも気掛かりだし、早めに終わらせるぞ」

 

アンズも他の依頼に向かっているからレムは1人きりなのだ。なんか元気がないみたいだし早いとこ合流しないといけないのかもな。

 

「退屈~!……そうだ!水浴びしない?」

 

(は?)

 

「み、水浴びですか……?」

 

「うん、4人で水浴びしようよ!」

 

女子ときゃっきゃウフフと水浴びなんてできるほど俺のコミュ力高くねぇ!だから嫌だ。しかも俺以外はみんな女子なんだぞ!?

 

「貴女……。今は依頼の途中よ?」

 

「オーフェリアの言う通りだ。クエストの途中でなにが水浴びだ。馬鹿らしい」

 

「でも退屈だよ~!面白いことしたいよ~!」

 

シェラが駄々っ子みたいになってる。えぇい!小学生かおまえは!?

 

「面白いことねぇ……。乱入でも起これば面白いかもな」

 

「乱入……?」

 

「ああ、低レベルのクエストにレベルの高いモンスターが現れることだ」

 

「えぇ~!やだよそんなの!!オーフェリアさんとツボミさんは何かないの!?」

 

乱入が嫌だと言うシェラはオーフェリアとツボミに代案を求めた。

 

「そうね……。組み手とかはどうかしら?私達で実戦に近い形式で鍛練するの」

 

「それって3人と戦うってことだよね?」

 

「ええ、これが1番効果的な強化の仕方と言っても過言ではないわ」

 

「う~ん……。怪我しちゃいそうなのはちょっと……」

 

オーフェリアの案は俺達で組み手をして実力の底上げをすることだった。俺としては2人の実力が気になるところだから賛成かもしれん。するとツボミはこんな意見を出した。

 

「あの、シェラさんは今朝アンズから鍛練のメニューをもらいましたよね?」

 

「あっ、うん。まだ内容は見てないけど」

 

そう言いながらシェラが取り出したのは小さい紙冊子だった。

 

「それを道中にこなせばいいんですよ。それならば退屈は解消されると思います」

 

「そうだね!え~と……」

 

(アンズの鍛練メニューか。一体どんな……)

 

俺達は紙冊子を見てみた。内容は……。

 

 

 

『鍛練メニューの内容はアスリートがよくやってる過酷な練習メニューを想像してね☆』

 

 

「凄まじいな……」

 

「……アンズさんってこんなのをやってきたの?」

 

「これは昔ツボミがやっていたメニューね」

 

「懐かしいですね。当時の私は毎日筋肉痛と格闘してました」

 

(しかもツボミが昔やってたのかよ!)

 

俺とシェラはアンズが改めて規格外の人間だと思った。

 

 

 

 

 

アンズside

 

さて、依頼もさっさと終わらせたし、早くレムの所へ戻ろっと。

 

(私の勘が正しかったらもう既にセレスティーヌ・ボードレールがレムに接触しているはず……)

 

宿屋に到着っと。レムは……うん?あれは……。

 

「ガラクさんは罷免したわ」

 

「えっ?」

 

「協会の名前を独断で使ってレムさん達を危険な目に遭わせたんですもの」

 

どうやらレムと話している人がセレスティーヌ・ボードレールみたいだね。付き人らしき人物が2人。流石は魔術師協会の長っていった感じかな。

 

とりあえず2人の話を聞いてみよう。

 

「そういえばガラクさんが気になることを言ってたの」

 

「気になることですか……?」

 

「ディアベルさんが魔王と名乗っていたらしいのよ」

 

「……ディアベルは異世界の魔王です」

 

ディアベルの話か……。やはり彼女はディアベルに疑惑の目を向けているようだね。

 

「本当に?」

 

「どういう意味ですか?」

 

「レムさんが召喚術士として有能なのはわかるけれど、異世界に魔王がいるなんて聞いたこともないし、いたとしても呼び出せるとも思えない……。もしかして貴女の持つ魂に惹かれて現れた魔族である可能性はないかしら?」

 

……彼女はどうやらディアベルはレムが抱えている何かにトリガーして現れた魔族だと疑いをかけているようだ。

 

(全く、何処の世界でも『こういった世界』だと予測できる展開を見せてくれるよね。レムの秘密も気になるところだし、割り込んでみますかね)

 

「ありません!ディアベルが自分を殺す機会なら幾らでもありました!!それどころか……」

 

「随分興味深い話をしているね。良かったら私も混ぜてよ」

 

私は笑顔で2人の間に割って入った。




今回はここまでです。

次回、ウルグ橋砦に攻めてくる魔王軍……。ディアベル達は、そして町にいるレムとアンズは……?
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