ネトゲをしていたはずの後輩が異世界召喚されて尊敬する先輩の元へ帰るために魔王として頑張る話 作:銅英雄
では今回もよろしくです。
「みなさん、最後の通行人がここを潜りました。町に辿り着くまでの間に少しでも時間を稼ぐために今から門をおろします」
住民は皆避難が終わったようだ。
「ならもうおろしていいぞ。あとは俺達がやるから」
「思い直してください!たった3人で戦うなんて無茶です!!」
「……いいからおまえも避難してろ」
「ディアベルさん!!」
「シェラ、ボリスを避難させろ」
「えっ?」
「ま、魔族が来たぞ!!」
「魔族の軍勢のお出ましだ……!」
さあ、開戦といこうか。
「…………」
「どうやらあの魔族に乗っている女がこの軍勢の指揮官みたいね」
「ならアイツを退かせば俺達の勝ちというわけだ」
「ディアベル、ツボミさん、オーフェリアさん……!気を付けてね……」
シェラはそう言ってボリスと一緒に避難した。
「さて、とは言ったもののあの軍勢をある程度なんとかしないと指揮官に近付けんな……」
「ならここは私に任せてください……!」スッ
どうしようか迷っているところにツボミが名乗りを挙げて、腰に携えている剣を抜いた。
「何をする気だ?」
「突破口を作りますので、ディアベルさんはあの指揮官の女の子のところへ向かってください」
(ついにツボミの実力の一端が見れる。果たしてどれ程のものか……!)
「……いきます!蒼ノ一閃!」ズバッ! カッ!
ツボミは刀を太刀に変化させて、それを降り下ろして稲妻を発生させた。
(なんて出鱈目な技だ。これで魔術反応が出てないっていうんだからよ……)
「……私も続こうかしら。塵と化せ(クル・ヌ・ギア)」ブアッ!
オーフェリアの方は腕を禍々しく巨大化させて、蛇のようにうねらせて魔族達を攻撃した。
(オーフェリアの方も魔術反応はなし……。この2人も規格外だな……。今の技だけを見ても2人のレベルが最低120以上はあると思っていいな)
「……俺も2人に続くか。バーストフレア!!」ボウッ!
俺も指揮官の所へ向かうべく、魔術を使った。
~そして~
「はぁっ!」ズバッ!
「……はっ!」バシュッ!
(2人が軍勢を相手に加勢してくれているおかげで此方の魔力消費がかなり少なくてすむ。今ので大体80体くらいは倒せた。あと少しだ……!おっ?)
魔族から指揮官が降りてきた。改めて指揮官を見てみるとクリーム色の長髪に褐色の肌の少女が槍を構えている。
(恐らくコイツを倒せば終わりだろう。ゲームでも総大将を倒したらクリアだからな……。ここが踏ん張り所だ)
「何故魔獣から降りた?」
相手の動きを確認するためにも聞いておきたい。
「動かない、から」
(なんで片言?外国人?)
「何時もは、よく言うことを聞くいい子……。でも、貴方達を見てから、動かない」
「はっ!その魔獣は俺達に勝てないと本能で悟って動けなくなったんだよ。利口じゃないか」
というかこのまま退いてくんない?マジで。そう思っていると指揮官の少女は槍を振り回した。
「エデルガルドは、魔族で1番の、槍使い。混魔族の魔術師なんかに、負けない……!」
「いいだろう。かかってこい」
「やる?やらない……?やる!」ドンッ!
エデルガルドと名乗った魔族との勝負が始まった。早く終わらせてレムの所へ戻らないとな……!
今回はここまでです。
次回、アンズVSグレゴール……?