ネトゲをしていたはずの後輩が異世界召喚されて尊敬する先輩の元へ帰るために魔王として頑張る話   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第22話 蹂躙劇。

アンズside

 

「くくく、おまえがセレスティーヌ・ボードレールか?とりあえず死んどけや!」

 

拳を鳴らしながらグレゴールとやらが言う。

 

「馬鹿な人間のおかげで簡単に結界が突破できたぜ。流石のセレスティーヌさんも擬態した魔族には気付かなかったようだな……」

 

(魔族に擬態……か。通りで人喰いの森でガラクに会ったときに妙な気配がしたわけだ)

 

私達に害を及ぼさなかったから見逃していたけど、見透しが甘かったかな?

 

「そんな……。ガラクさんが魔族の手引きをするなんて」

 

(セレスの方はある程度ガラクを信頼してたっていうのにこの様なんだから本当に滑稽だよ。……まぁセレスもガラクの扱い方を心得ていたら少なくとも自ら魔族を手引きすることもなかっただろうけど。いや、時間の問題だったかな?)

 

「唆されたなガラク!」

 

「レム様!セレス様をお願いします!!」

 

「……わかりました!」

 

「逃がすかよ!!」グアッ!

 

問題です。グレゴールとやらはセレスを殺すつもりで、セレスのお付きの2人はレムにセレスを逃がしてもらって自分達で戦おうとしています。

 

そしてグレゴールとやらはそんな2人を逃がすつもりはなくて、お付きもろとも全滅させようとしています。

 

序でに私は空気です。さて、どうすればいいでしょう?

 

正解は……。

 

 

バシィッ!!

 

 

「何やら楽しそうなことをしようとしてるね。私も混ぜてよ」

 

『アンズさん!?』

 

「チッ!なんだてめぇは……?」

 

この騒動に乱入してグレゴールとやらを食い止めることでした♪

 

「とりあえずここは私に任せてよ。レムとお付きの2人はセレスを安全な場所へ誘導しておいて」

 

「わかりました……。アンズさんも気を付けてください!」

 

「了解」

 

「くそっ!逃がすか!!」ググググ

 

「私に力勝負を挑むつもり?だとしたら片腹痛いね」

 

レム達がここから離れたところに避難したのを確認するとグレゴールを軽く外へ投げ飛ばした。

 

「ちぃ……!まぁいい。先にてめぇを殺してやる」

 

「私を?面白い冗談だね。君じゃあ私には逆立ちしたって勝てないよ」

 

「なんだと……?」

 

「だからハンデをあげよう。そうだね……私は足だけで戦うってのはどうかな?」

 

「俺様を嘗めてんのか!?」

 

「安心しなよ。君程度なら嘗める必要もない」

 

「はっ!自信満々のようだな!このグレゴール様は人喰いの森では1番の魔術師なんだよ!」

 

「へぇ?それで?」

 

ぶっちゃけ興味ない。

 

「俺様が好きなのはてめぇみたいに自信満々の人間を絶望させてやることだ……。その瞬間の顔が最高に堪らねぇ!!」

 

悪人らしきクズみたいな思考の持ち主のようだ。

 

「御託はいい……。さっさと来なよ。それとも此方から行こうか?」

 

「その嘗めた判断を後悔するんだな!」ドンッ!

 

グレゴールが此方に攻撃を仕掛けてきた。

 

「はあっ!」ブンッ!

 

「首肉(コリエ)……」ヒョイッ!

 

私はその攻撃をかわして蹴りを仕掛ける。

 

「シュート!」ドガッ!

 

「がっ!」

 

うむ、良い具合に吹っ飛んでいったね。

 

「てめぇ!何をしやがった!?」

 

「何って……ただの足蹴りだよ?」

 

ディアベル達も気掛かりだし、さっさと終わらせますか。

 

「さて、どんどんいくよ。肩肉(エポール)!背肉(コートレット)!鞍下肉(セル)!股肉(ジゴー)!胸肉(ポワトリーヌ)!」ドガッ!バキッ!ドゴッ!

 

「ぐわあっ!!」

 

「羊肉(ムートン)ショット!!」ドガッ!

 

私は続けざまに足蹴りを繰り返してグレゴールを蹴り飛ばした。

 

「く、くそっ!この俺様が……!こんな……」

 

(ん?これはレムとセレスの気配?此方に来ているみたいだし、さっさと終わらせよ)

 

「あれだけ大口を叩いたのにこの程度か……。もう飽きた。だから終わりにしよう」

 

「この俺様が貴様なんかに負けるわけが……!」

 

「見苦しい」ドカッ!

 

私は周辺に被害が及ばないようにグレゴールを上空に蹴り上げた。

 

「消えろ。消去(デリート)プロミネンス」カッ!

 

そのまま技を放って完全にグレゴールを消し去った。それと同時にレムとセレスが此方に来る。

 

「アンズさん!無事ですか!?」

 

「私は見ての通りピンピンしてるよ」

 

(強いて言うならちょっと動き足りないけどね……。思ったよりも手応えがなかったんだよねぇ。殆ど足しか使ってないけど)

 

「それより2人はなんで此処に?」

 

「アンズさんが気掛かりで……。それよりあの魔族は……?」

 

「消した」

 

「は……?」

 

「だから消したんだよ。跡形もなく」

 

(あの魔族をこんなにあっさりと?彼女は一体……?)

 

「ねぇセレス、幸いまだ大きな騒ぎにはなってないみたいだから町の人達には何事もなかったように振る舞えば今回の騒動はなかったことになるかな?」

 

「そ、そうですね……。ですがガラクさんが……」

 

「なら後日にガラクを弔うことにしよう。それでいいかな?」

 

「はい……」

 

とりあえず此方は終了っと。私もディアベル達の所に行こうかな?

 

 

 

アンズsideout




今回はここまでです。

次回、ディアベルとエデルガルドの戦いに……?
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