ネトゲをしていたはずの後輩が異世界召喚されて尊敬する先輩の元へ帰るために魔王として頑張る話   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第4話 レムの秘密。

俺はレムの秘密を問うべくレムに話しかける。

 

「魔術師協会の長程の大物が訪ねてくるとはな。おまえは何か大きな秘密を抱えているだろ?」

 

「……そんなことありません」

 

(嘘だ!!俺の直感が囁いてるぞ!レムが抱えている秘密は後々のストーリーが重くなる展開だと!!)

 

そもそもお偉いさんが物語の序盤に態々訪ねてくる理由なんてないだろうに。それにとても人には話せないなんてことは早めに知っておいて損はないはずだしな……。

 

「…………」

 

(レムは頑なに話さないといった感じか……。しょうがない!)

 

「悪く思うなよ」ガバッ!

 

「えっ……?きゃっ!」

 

俺はレムを抱き抱える。どうしても話さないのなら実力行使だ。怨むなら黙りを決め込んでた己を怨め!!

 

「軽いな……。ちゃんと飯食ってんのか?」

 

「ちょっと!!」

 

「ど、どこ行くの……?」

 

レムが秘密を話そうとしないのは俺はもちろんシェラもいるからだと思う。ならばサシで話し合いをした方がいいということだ。

 

「とりあえず先に宿屋に戻ってる」

 

「は、離しなさい!」ジタバタ

 

「やなこった」

 

俺とレムはシェラを置いていって宿屋へと戻った。

 

 

 

~そして~

 

部屋に戻りレムをベッドに座らせる。

 

「悪かったな。でも俺はどうしても聞きたくてな。何を隠してる?」ギロッ!

 

「……っ!言いたく……ありません……!」

 

(ったく、何故そんなに頑ななのかね……?)

 

「質問を変える。レムはどうして俺を呼んだんだ?」

 

「それは……私の問題を解決するための援助を……」

 

その問題こそがレムとボードレールが話していた内容なんだろうな……。

 

「おまえは俺に隠し事をしたまま力を貸せと言うつもりか……?」

 

(だとしたら相当甘ったれた考えだな……。まぁ俺に隷縦させようとするくらいだから当然と言えば当然なのかね……?)

 

「……語れば貴方もきっと私から離れてしまうでしょう」

 

(今のレムの発言から察するにレムの秘密は人々に恐れられている何かを持っていると考えるのが妥当か……)

 

王道的な展開だと自分の中に凶悪な力が封印されているみたいな感じだな。なにそれなんて厨二病?くっ、俺の右腕が……!

 

 

~そして~

 

……ゲフンゲフン!つい昔の黒歴史が出てしまった。

 

「……とにかく話さないことには始まらないだろ。ここには俺とレムしかいない。腹を割って話してみないか?そのために態々先に戻ってきたんだから」

 

「ですが……」

 

「強情だな。安心しろ、俺はおまえの味方だ」

 

「……貴方は受け止めてくれるというのですか……?何があっても逃げないと言ってくれるのですか……?」

 

「当たり前だ。そのために俺を呼び出したのだろう?約束しようじゃないか。俺は絶対に逃げない。どんな秘密だろうと俺はレムを受け止めてみせる!」ドンッ!

 

俺は海賊王になると言わんばかりに宣言した。なんか某ゴム人間の気持ちがわかった気がする。

 

「……っ!あ、あぁ……」ポロポロ

 

「泣け泣け。泣きたい時は思いっきり泣けばいい。すっきりするぞ」

 

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

 

数分に渡りレムは号泣した。その間の俺はレムが落ち着くまで頭を撫でてやった。

 

(こうしてると猫を可愛がっているみたいだな……)

 

 

~そして~

 

「落ち着いたか?」

 

「はい、ありがとうございます。どんな事情があっても受け止めてくれるって言ってくれたのが嬉しくて……」

 

こりゃ今まで辛かっただろうな……。落ち着いたところでレムが話す。

 

「……私の中には魔王クレブスクルムの魂が封じられているんです」

 

「何?魔王クレブスクルムだと!?」

 

(『クロスレヴェリ』の公式最強ボスじゃないか!もしこのままストーリーを進めていたらレム……というかレムの中のクレブスクルムが解放されてそいつと戦うなんて展開になるところだったぞ!?)

 

ここは本当に『クロスレヴェリ』の世界だっていうのか……?

 

「私の最終目標は自分の中にある魔王クレブスクルムを倒して、その魂を消滅させることにあるのです」

 

「成程な……。ボードレールの話から察するに魔王クレブスクルムの魂はレムが死ぬと解放されると考えるのが妥当か……」

 

「えっ?」

 

レムが驚いているが、俺は話を続ける。

 

「それに加え現状はそれ以外にクレブスクルムの魂を取り出す手段がわからない。もしも手段があったら世界中の戦力を集めて、レムを囲み、魂を取り出して倒そうと考えるだろうからな」

 

「…………」

 

「周囲の様子を見てレムとクレブスクルムの関係を知っているのはボードレールだけじゃないのかと思うがどうだ?」

 

「その通りです……。魂の解放は私が死ぬ時。そしてそれをセレスは知っています」

 

さらにレムの話を聞いて新たに疑問が1つ生まれたのでそれも聞いてみることにした。

 

「おまえの母親はクレブスクルムの魂を抱えていたのか?」

 

「はい……」

 

世襲……。なんて残酷な運命だ。もしもこれがゲームの設定なら運営にブーイングするだろうな。特に先輩は。

 

「事情はわかった。クレブスクルムの魂は俺が粉砕してやろう」

 

「えっ……?」

 

「とは言え魂を取り出す方法は暫く考える必要があるがな」

 

某忍者漫画でも人注力を取り出したら人注力を宿していた人間は死んでしまったからな。なんとかそれ以外も考えていかないとな。そう考えているとまたレムが泣き出した。

 

「よく泣くね全く」

 

「だって……だって初めて離れないって言ってもらえたのが嬉しいんです……!」ポロポロ

 

「俺は魔王だぞ?パンピーに心配される程か弱くねぇよ」

 

泣き出したレムを落ち着かせるのにさらに数分を要した。

 

この世界で目標ができたな……!




今回はここまでです。ディアベルは紳士なので拷問(意味深)はせずに話術でレムと秘密を聞き出しました。

次回、ディアベルは夜の町で……?
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