無表情のこころさんがつきまとって来るんだが!? 作:白亜霧雨
『主人公がモブに絡まれてるときに誰かに助けてもらうとかどうですか?』
ネタ提供ありがとうございます。
この作者にこんなシチュエーションで話を書いて欲しい! など、リクエストがありましたら、活動報告のコメントの方で記入してください。
期限とかは決まっていないので、気軽にコメントしていってください。
ある日、ボッーとしながら下校していると。
ドンッ
と、人にぶつかってしまった。
「あ、すみません」
ぶつかった相手はおじいちゃんで、イスみたいなのを押している。
「あ?」
……え?
今おじいちゃん、あ? とか言わなかった?
「お前、何人にぶつかってんだよ、こちとらヨボヨボのじいさんなんだぞ! 倒れて骨折でもしたらどうするつもりだったんだ? ええ?」
めっちゃ怖いんだけど!
こうなったら鳥羽を呼ぼう! 困った時の鳥羽だ!
『おい鳥羽! 〇〇公園に来てくれ! 助けて!』
送信完了。
あとは返信を待つだけ ピロン 早ッ!
『は? 何があったん?』
『ヨボヨボのじいさんにぶつかったら実はヤクザでめっちゃ怒られてる! だから助けて! 早く!』
「おいテメー! 何携帯いじってやがる! これだから今時の若いもんは……」
『ご、ごめん。何言ってるか全然わかんない。ヤクザがおじいさんに変装してたの? めっちゃ面白いんだけどww』
『笑ってる場合かー!!』
数分後、持つべきものは友だな。
「待たせたな小谷! んで? どういう状況なの?」
「あ! 鳥羽! 遅いぞこんちくしょう! おじいさん! 来ましたよ!」
「ああン? やっと来たか、お前と連絡を取り合っていたからわしにぶつかったと聞いた」
「えっ!?」
「お前もぶつかった原因とも言える……」
「おいテメッ! 小谷!」
「が、しかし! 自分の友を裏切る行為をしたお前には心底嫌気がさす。よってお前ら二人には反省してもらうからな!」
もっと怒らせちゃった! クソッ! 鳥羽の野郎!(二人は仲がとても良いです)
こいつが助けてって言うから来てやったのになんで怒られなきゃならねぇんだ(二人は仲がとてもいいです)
「「ハァ……」」
この時二人に電流走る。
そうだ! あいつを呼べば!
『おい小傘! ちょっと助けてくれ! 今〇〇公園にいる!』
『こころちゃん! 助けて! 今〇〇公園にいるんだけど』
5分後。
「いやっほー! 助けを呼ばれてすぐ登場! 小傘ちゃんでーす!」
「おおっ、小傘。さすがだな」
「まあね、他ならぬ小谷くんの為だったら体育祭の準備をほったらかしてでも駆けつけるよ!」
「それは終わってから駆けつけてくれ!」
「大丈夫! 大丈夫!」
「んん? なんだこいつは?」
ああそっか、鳥羽は小傘のこと知らないのか。
「えっーと、こいつは多々良小傘って言うんだ。んで小傘、こいつは鳥羽星河って言うんだ」
「なるほどなるほど。多々良小傘です! よろしく! 星河さん!」
「おう、よろしく! 小傘ちゃん!」
「早速だけど助けてくれない?」
ヨボヨボなのにオラオラ言ってくるおじいちゃんが怖い。
「言っとくが嬢ちゃん、ワシは被害者だからな! そっちの兄ちゃんがワシにぶつかったのを説教しておるんじゃ!」
「……。おじいちゃん。自分がされたら嫌な事を人にしてはいけないって教わりませんでしたか?」
「……?」
「あなたはちょっとぶつかっただけで説教をされたら怒りますよね?」
「そりゃあな……ハッ!」
「そういうことです。だから、こんな生産性のない無駄な説教はやめましょう?」
「そ、そうじゃな……おい、誰が生産性のない説教じゃ、誰が生産性のない頭皮じゃ!」
「言ってねぇ〜!」
「問答無用! お前ら三人とも説教じゃ!」
クソッ!
小傘には悪いが、呼ぶんじゃなかった!
それから5分後。
「すみません。遅れました」
「おっ! こころちゃん! 遅いよ〜どうしたの?」
「いえ、大した用では無いのですが、メールが来てすぐに駆けつけようとしたら生徒会議室からすごい勢いで飛んで行く小傘さんを見つけて……まあ、その…生徒会の手伝いを……」
「おい小傘」
「ひょえ!?」
「やっぱり大丈夫じゃないじゃねーか!」
「まあこんな奴らはほっといて、あのおじいちゃんを説得してくれ!」
「はあ……わかりました」
おじいちゃんの前にこころが立つ。
「なんだ嬢ちゃん……?」
「……あの、私の友達を帰してあげてくれませんか?」
「それはできないな、あと1時間は説教をせねば気がすまん」
「はぁ…」
あれ? こころの周りの空気が変わった?
「ご高齢の方は敬えと父に言われているのですが……仕方ありませんね。今日ばかりは特別です」
「?」
「あなたはよっぽど暇人なのですね」
「そんなわけ無いじゃろ! 忙しいわ!」
「ではなぜこんなところで説教をかましているのですか? 時間の無駄でしょうに」
「そ、それは、未来ある若者のためを思って……」
「その言い方だとあなたはよっぽど自分の人生に後悔をしたのでしょうね」
「うっ…」
「知っていますか? 人の良いところを見つけれる人は老後で楽しい思い出を多く振り返ることができるそうです。優しい人は顔も優しくなるなんて言いますもんね」
「………。」
「それに比べてあなたは、ちょっと人がぶつかっただけで説教を言うような嫌なおじいちゃんなんですね」
「………。」
「あれ? さっきまでは元気に説教をしていたのに急に元気が無くなりましたね? まだまだ動ける身体なんですから、こんなところで油なんて売らずに時間を有意義に過ごしてはいかがですか?」
「……。こ、このぐらいで勘弁してやるわい! 今度ぶつかってきたらただではおかんぞ!」
おじいちゃんはそんな捨て台詞とともに去っていった。
いや、それよりも。
こころめっちゃ怖くね?
こいつこんなに口喧嘩強いの? それに無表情も相まってまともに目を合わせられないんだけど!?
「さ。帰りましょうか。皆さん」
「お、おう」
俺と若干空気な鳥羽と小傘はこころだけは敵に回さないようにしようと心に決めたのだった。
書いてみたけど若干言われた物と違うような……いやいや! そんなことは無いはずだ! ネタ提供ありがとうございました!