無表情のこころさんがつきまとって来るんだが!?   作:白亜霧雨

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 ほんと……疲れました……。
 なんなんですか、書いた内容が二回も保存されないって……。
 一、二週間くらいかけて書いたのでキャラ崩壊してるかもです。
 すいません。


第十二話「秦こころ非公式ファンクラブ」

 秦こころ非公式ファンクラブ。

 と、いうものがこの学校には存在する。

 無表情でありながら、ある種の気品さを感じる秦こころに心を射抜かれた者が集うそのクラブは、1年から3年、かたや、教員に至るまで、幅広く入会している。

 何かしらのトラブルが起きないようにまとめる必要がある。

 それが秦こころ非公式ファンクラブが創設された理由だ。

 

「では、秦こころ非公式ファンクラブ。定例会を行う。人数が多いとなにかと目立つため、今回はこのメンバーにした」

 その教室は、一言で言えば異常だった。

 教室のカーテンは全て閉められ、ドアからの隙間さえも許さぬくらいに日光を遮断しており、そこにいる者は皆、バラバラな服を着ているのだが、一つだけ、共通しているところがあった。

 それはこの教室にいる者全員がお面を被っているという点だ。

「狐、狛犬、猫は前回もいたな……あー、それと、今回、新たに入会したものがいる。紹介しよう。と言っても、面の紹介だが……」

 人数の説明をしていなかったので、今ここに記そう。

 今この場にいるのは6名。

 狐のお面を被っている者。

 狛犬のお面を被っている者。

 猫のお面を被っている者。

 般若のお面を被っている者。

 ひょっとこのお面を被っている者。

 兎のお面を被っている者。

 うち、4人目を真ん中に上は創設初期からいる者達で、いうなれば幹部と言ったところか。

 下は今回が初の定例会の者だ。

 本人達は普通にしようとしているのだろうが、周りの人を見回したり、そわそわしている。

「緊張せんでもええ。お主らは落ち着いて話を聞けばいいんじゃからな」

 と、狐面。

「いやいや、緊張するなという方が無理な話では? 狐面?」

 と、狛犬面。

「狛犬さんのいう通りです。なんせ、お面を被っているのですからね。あと、狐と狛犬の面は似ているのでどちらか色を変えろと、前回に言いましたよね?」

 と、猫面。

「私は変えたのだがね、黒色から白色に。そしたらむこうも色を変えて来ていたという訳です」

「わしも同じ意見じゃ。次回はわしが黒に戻しておこう」

 話に一区切りついたのを確認した司会役である般若は、全体を見渡し話し始めた。

「では、定例会を行います。と、言っても、新入会者の自己紹介とルールの再確認で終わりなのですが……」

「いっつも思っとったことなんじゃが、定例会短すぎないか?」

「仕方ないですよ。無断で教室を使って行っていますから」

「えっ! 無断でしてんの!?」

 狐と猫の会話に驚いている狛犬。

「はいはい。無駄話はいいですから。続けますよ」

 それを束ねる般若。

 何も慌てずに3人をまとめているところを見ると、案外慣れているのかもしれない

「まず新入会者の自己紹介をしてもらいます。順番はどちらでも構わないので、自分のお面と入会するきっかけ、こころちゃんに惚れた理由を言ってください」

 般若の言葉に2人は、少々戸惑っていたものの、ひょっとこが先に話し始めた。

「ひょっとこです! こころさんに惚れた理由ですが……最初は別に好きじゃなかったんですど、ある日、帰り道の途中にこころさんを見つけたんです。道端でしゃがんでいたので何をしているのかなーと思って見ていたら、腕に猫を抱いているのを見て惚れてしまいました。それからこのファンクラブがあることを知って入会しました」

「「「………。」」」

 話を聞いた古参方はしばし押し黙り、

「「「フオォォォォーーーーーッ!!!」」」

 発狂した。

「ええっ!? どうしたんですか!?」

「はあお前!? 我がアイドルが猫を抱いていたんだろう!? こうなるに決まってんだろ!!」

 と、キャラ崩壊した狐の説明に納得するようにうなずく猫と狛犬。

 この光景を見たひょっとこは少し引いた。

「お静かに。外にいる者達に怪しまれます」

「おう、そうだな。すまん……」

 古参方が落ち着いたのを確認した般若は、もう1人の新入会者に自己紹介を促した。

「兎です。入学当初に一目見た瞬間に一目惚れしました。入会が遅れてしまったのはファンクラブの存在を最近知ったからです。以上です」

「なるほど。ありがとうございました。では次にルールの確認を行います。古参方ももう一度ルールの確認をしてください」

「了解」

「1つ、入会者は秦こころを見守り、困っていた時には手を差し伸べること。2つ、秦こころが誰かと交際してもその者を責めてはいけない。3つ、入会者同士での問題は起こさないこと。以上3つです。定例会のルールはまた別ですが、それはまた今度説明します」

 手を挙げる者はいなかった。

 すると、般若は皆に指示を出した。

「では、特に質問がないようなので解散したいと思います。皆さん壁の方を向いて一列に並んでください。一番右側の方から順番に入り口でお面を取って外に出てください」

「そういえば、どうしてお面を被っていたんですか?」

 これはひょっとこの声だ。

「それはトラブル防止だよ」

 今回の定例会で一番影が薄かった猫が説明をした。

「誰がこのクラブに入っているかを知ると、何かとトラブルが起きてしまうからね。ね? 狛犬?」

「わ、悪かったよ、でも、仕方ないだろ……?」

 どうやら、古参方は昔に何かトラブルを起こしたようだ。

 疑問が解消されたひょっとこは一番右側だったため、言われた通りお面を外し外に出た。

 それからは順番に解散していき、最後的に般若が残った。

「ふぅー、しっかしこの口調も疲れるなー」

 般若は1人になった教室で、自分のお面を取った。

 あらわになった顔は、私たちがよくしっている男。

 鳥羽星河であった。

 秦こころ非公式ファンクラブの創設者である。

「さてさて? 大体こんなもんか?」

 鳥羽はあらかた教室を元の位置に戻し教室を出た。

 

 さーて? 今日はどんなこころちゃんが見れるかな?

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