無表情のこころさんがつきまとって来るんだが!? 作:白亜霧雨
遅れてすいませんでした!!!
ほんと申し訳ないです。
反省はしています。
そして、この小説はもうラストスパートに突入しています。
ここから最後までは一応断片的には話の構想を考えているので、多少は早くなるかもしれません。
あ、あと、『その刀剣は誰が為』という小説を書き始めました。
よければそちらも見てください。
「どっちが好きなんですか?」
「もっちろん私だよね!」
「………。」
とあるお店の中に響く二人の声は、一人の男子に向けられていた。
どうしてこんなことになったのか、それは、1時間前に遡る。
1時間前。
「おまたせ〜! 小谷くん!」
普段の制服とは違う私服姿の小傘が手を振りながらこちらに走って来て腕に抱きついて来た。
その傍らには、急に走り出したため、慌てて走るこころの姿もあった。
「よう。久しぶり。ていうか小傘、暑いから離れてくんない?」
「ちぇ……」
「お久しぶりですね、小谷くん」
「こころも久しぶり」
「それで? このデパートには何しに来たんだっけ?」
「忘れたんですか? 海に行くための水着を買いに来たんですよ」
「あー、そうだっけ」
「またまた、とぼけちゃって! 何をするか知ってて読者のために聞いたんだよね!」
「メタイ話はヤメロォ!」
「カタカナが多いですね小谷くん。これでは少し読みにくいです」
「こころまでメタイ話すんな! てか、読みにくいってなんだ! 俺たちは会話してんだろうが! だいたい! なんで俺がお前らの水着選びを手伝わ───」
「着きましたよ小谷くん」
「………。」
ありのまま今起こったことを話すぜ、俺は待ち合わせ場所で話をしていたと思ったらいつのまにか洋服屋にいた。何を言っているのかわからねぇと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。頭がどうにかなりそうだった。
「はいはい、そういうのはいいですから、とりあえずここで待っていてください。私は小傘さんと選んできますので、というか、ジョジョにハマったんですか? ちなみに私はDIO様が好きです」
「……今日なんかあたり強くない? 俺は断然花京院」
「そんなことありませんよ。でも、そうだと思うんだったら、自分で考えて下さい」
考えろって言われてもなぁ。
正直、こころが嫌がることはしていないと思うんだけどな。
「今から試着してみるからそこで待ってて!」
「もう早く済ましてくれ、お腹空いてきた」
なんかダイジェストみたいになってきてんな今回。
数分して試着し終わったのか、小傘とこころが出てきた。
「どおー? 似合ってる?」
小傘は水色のビキニを着用しており、いかにも小傘っぽい水着で、こころはピンク色のビキニと腰にスカーフを巻いていて、大人っぽい格好をしていた。
そして、不覚にも俺はこころが綺麗だと思った。
「……お、おう。似合ってるよ」
「目を逸らしているのに似合っているかどうかが分かるのですか?」
こころが前かがみになって聞いてくる。
「そーだよ! よく見て決めて!」
「き、決めるって何を!?」
二人はハァ…、とため息をつき言った。
「小谷君はどっちが好きなんですか?」
「もっちろん私だよね!」
冒頭に戻る。
「そんなこと言われても、だいたい、なんでそんなこと決めなきゃいけないんだ」
「二人ともが似合っているじゃ納得がいかないんです」
「そーだよ!」
ッ! クソッ!
こんなことになるんだったら来なきゃ良かった!
でも、この雰囲気だと言わなくちゃいけないだろうしな……。
「………。」
数秒の間を置いて、ジリジリと迫ってくる水着姿の二人に、半ばヤケクソで話した。
「どっちも似合ってて可愛いよ! でも! 個人的にはこころの方が可愛いと思った! これで満足か!?」
なんだこれ、めっちゃ恥ずかしい。
当の本人たちは、小傘は悔しがっていて、こころは……やっぱり無表情だった。
が、少し嬉しそうに見えた。
「ちぇ、小谷君はこころんの方が好みなのかぁ〜」
「別にそんなことはないよ、公平に審議した結果だ」
「つまり、私は公平に審議されたうえで可愛いと……?」
「うるっせーな! 恥ずかしいから黙っとけや!」
このあと、こころと小傘は無事水着を購入した。
そしてその帰り道。
「そういえば、こころはなんで怒ってたんだ?」
「別に……怒っていませんよ」
「嘘だ、絶対怒ってた。そうじゃなくても不機嫌になってた」
「だから、それももう大丈夫です。もう不機嫌じゃないですよ。小谷君が私を選んでくれましたから」
次回の更新は一週間後に出来たらいいな(希望的観測)