戦争の夜へようこそ   作:カツアキ

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こんにちは、こんばんは、カツアキです
以前あげていたヤツは、有難いアドバイスを頂いたので、消して今回コレをあげました
少佐の狂いっぷりを上手く出せていければいいかなと
思います


戦争の為に……

あの素晴らしい戦争が、あの素晴らしい戦場が、今尚私の心を掴んで放さない。

念願のアーカード打倒を果たし、宿敵であるインテグラに打倒を果たされたこの私が引き起こした、あの戦争が、死んだハズの私の心を掴んで放さない。

あの愉悦をもう一度と、あの戦争をもう一度と、

死んだハズの私の心が泣いている。

そろそろ泣き止んでおくれ、私の心よ。

そろそろ来ておくれ、私の大好きな戦争よ。

混濁する意識の中で私はそればかり考えていた。

それから、どれ程の月日が経ったろうか。

突如、私に肉体の感覚が戻る。

ドサリ、という音と共に私は地べたに這いつくばる。

辺りは、恐らくどこかの密林なのだろう、

空が拝めぬ程に生い茂る木々に囲まれた密林だ。

不思議と泥や埃で汚れる事はなかったが、いつまでも地べたを這いずるのは趣味じゃない。

ゆっくりと起き上がるとやはり、只の密林だ。

何の変哲もない、只の密林だ。

しかしこれ程までに、木々に囲まれていながら植物の臭いがしない。

私の身体は生前のままなのか?あの機械仕掛けのままなのだろうか?

それならば尚おかしい。

あの身体はドクが技術の粋を凝らして完成させた一品。

飲食は出来るし、血も流れる。

勿論、臭いも分かる。科学には詳しくないが、あの身体が素晴らしい事は私自身が一番良く知っている。

ならば何故……

まぁいいか、そんな事はどうでもいい。

重要なのは、私が今いるこの地に私を満足させうるだけの戦場があるのか?私を養えるだけの戦争があるのか?

たったそれだけだ。

兎に角、探さねば戦場を、見つけねば戦争を!

その為にはまず此処が何処かを知る必要がある。

ロンドンにこんな森林があるとは思えない。

では何処だ?

分からんな、全くもって分からん。

少なくとも私の記憶には、覚えている限りだが、こんな森林は知らない。

よく見れば見たことのない樹木もあるな。

しかし、これ程見事な大木もそうはあるまい。

是非とも焼き尽くしたい。きっと綺麗に燃えることだろう。

「おい、何かいるぞ」

 

 

「軍服って(笑)

厨二かよ!」

 

「種族は吸血鬼か、レベル5って、ゴミかよwww」

 

 

ん?何だ彼等は。

何とも奇天烈な格好のコスプレだな。

とてもこの大自然にそぐわない格好だ。

そして、間違いない。

今、彼等は私に対して嘲笑と侮蔑の眼差しを向けている。

まぁ彼らからしてみれば私の格好もコスプレの様にうつるのかも知れんが。

それよりも彼等は一体何を言っている?

この私が吸血鬼だと?冗談じゃない‼

そんな笑えない冗談は止して欲しいものだ。

私をゴミと罵るのは我慢しよう、その嘲笑と侮蔑の眼差しも我慢しよう。

だが、この私はこの上なく人間だ!

そんな私を吸血鬼呼ばわりだと?

一対三か、私の圧倒的不利は揺るがない。

さて、どうしたものか……

 

「私の前で異形種狩りか?いい度胸だな!」

 

やれやれまた変なのが増えた。それにしても何だ?あの純白の全身鎧の騎士は。コスプレ会場の近くなのかな?

 

「何だお前?」

 

おや?彼等も私と同意見の様だ。

つまり、彼は彼等の敵という事か、

つまり、彼は私の味方になりうるという事か。

 

「まぁ久々のログインだからな、2ヶ月位ぶりだったかな?まぁそんな事はどうでもいい。

異形種狩りをするような外道に名乗る名など無い!」

 

何だあの彼の背後に浮かびあがる【正義降臨】の文字は?

しかし、大した自信だな。

まぁ今回は彼に救われるとしよう。

 

 

「すまない。この三人組に絡まれてな。ほとほと困っていたのだ。悪いがどうにかしてくれないか?」

 

 

 

「任せておけ!

誰かが困っていたら、助けるのは当たり前!!」

 

 

ふむ、彼を入れて二対三か、イヤ、私を抜いて

一対三だな。彼には頑張って貰わねば。

 

 

……五分後……

 

 

驚いたな。彼はとんでもない戦闘力の持ち主だったのか

三人を相手にあっという間に倒してしまった。

そして私は今さらながらに気付いた事がある。

彼は、彼等は、決してコスプレ等ではなかった。

魔法の様なものを行使し、斬撃を飛ばし相手を切り裂く

そんな事ができるのか。

 

 

「立てるか?」

 

 

「あ、あぁ勿論だ」

 

 

「君は見たところ新人かな?」

 

 

「まぁその解釈で間違いないな」

 

 

「そうか、良かったら私達の元へ来ないか?

ここは今の様な異形種狩りをする連中が多い。

私達はそんなに悪質な人間種プレイヤーから異形種プレイヤーを守るためにいるパーティーだ、

今はまだ、十人足らずの少数パーティーだが、どうだろう?」

 

 

「正直行き場が無くて困っていたんだ。

助かるよ、純白の君。」

 

 

彼との出会いが私を変える事はないだろうが、

それでも、今は誰に媚びへつらおうとも、私は生きねばならない。

次の戦争の為に、次の次の戦争の為に……

 




ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
もっと文才があれば良いのですが……
まぁぼちぼち頑張ります
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