式神使いの劣等生   作:史思明

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互いの自己紹介

「そういえばどうしますか?私たちもホームルームへ行ってみますか?」

 

美月が三人にそう訊ねた。

 

「悪い、妹と待ち合わせているんだ」

 

と、少し申し訳なさそうに答える

 

「へぇ…司波くん達の妹なら、さぞかし可愛いんじゃないの?」

 

エリカは興味深々に聞いてくる。達也達の妹なら可愛いとはどう言う理屈なのだろうか。

 

「もしかして司波くん達の妹さんって…新入生総代の司波深雪さんですか?」

 

と、美月が悟ったように質問してきた。達也達は同時に頷いた。

 

「えっ、そうなの?」

 

「あぁ、ちなみに言うと冬夜の双子の姉だ。」

 

「あー、言われてみれば確かに。目元とか口元が似てるね」

 

「え、待ってエリカちゃん。それ初めて言われたんだけど」

 

どうやら冬夜は初めて言われた感想に戸惑っているようだ。

 

「でも、よくわかったね。司波なんて珍しい苗字でもないのに」

 

「なんて言えばいいんでしょうか…面差しが似ているんです。三人のオーラ?と言うのがとても凛とした面差しで、流石兄妹ですね」

 

「…柴田さんは本当に…目がいいんだね」

 

「え、僕って凛としてるの?」

 

え、美月メガネかけてるよ?というエリカのコメントと、冬夜の呟きを完全スルーした達也は、この美月が持っている目を警戒しなければと心の中にとどめていた。

 

 

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「お兄様、冬夜。お待たせ致しました」

 

人垣から出てきたのは深雪だった。疲れているのだろうか、肩が少し上下している。

 

「あ!まゆちゃん!」

 

「ふゆちゃん!またあったわね!」

 

きゃーと言いながら手を握り合う二人は、男女ではなく、女子二人のふれあいのそれに見えた。しかし、真由美の後ろにいた男子生徒が冬夜を睨んでいたので、変な感じになっていた。

 

「…冬夜?七草先輩とはどういった関係?」

 

「…今ここで話すのはマズイから、帰ったらちゃんと説明するよ、お姉ちゃん」

 

「…わかったわ。それでお兄様?その方達は?」

 

「こちらは柴田美月さん、そしてこちらが千葉エリカさん。同じクラスなんだ」

 

「そうですか…早速クラスメイトとデートですか?」

 

ニコッと笑う深雪は、目が笑っていなかった。はたから見たら淑女の微笑みのように見えるそれは、達也からしたら恐怖以外何者でもない。

 

(これは相当なストレスが溜まっているな…)

 

「そんなわけないだろ、深雪。お前を待っている間、話していただけだって。そういう言い方は二人に対して失礼だよ?」

 

達也にそう言われた深雪は、ハッとした表情を浮かべた後、一層お淑やかな笑顔を取り繕った。

 

「初めまして、柴田さん、千葉さん。司波深雪です。私も新入生なので、お兄様同様、よろしくお願いしますね」

 

「柴田美月です。こちらこそよろしくお願いします」

 

「よろしく。あたしのことはエリカでいいわ。貴女のことも深雪って呼ばせてもらっていい?」

 

「ええ、どうぞ。苗字では、お兄様と区別がつきにくいですものね」

 

「そう言えばまゆちゃん。生徒会の用事とかはいいの?」

 

と、さっきまで空気だった冬夜が真由美に話しかける

 

「うん、今日は挨拶だけだったから。私も深雪さん……と呼ばせてもらってもいいかしら?」

 

「あっ、はい」

 

「では深雪さん、詳しい話はまた日を改めて」

 

真由美は軽く会釈して、行動を出て行こうとした。しかし、先ほど後ろにいた男子生徒が真由美を呼び止める。

 

「しかし会長、それでは予定が…」

 

「予めお約束していたわけではありませんから。別に予定があるなら、そちらを優先すべきでしょう?」

 

真由美は男子生徒を目で制して、

 

「それでは深雪さん、今日はこれで。司波くんもいずれまたゆっくりと話しましょう?ふゆちゃんは今夜…ね?」

 

真由美は最後に爆弾を落として、再度会釈して立ち去る。その際、達也と冬夜に舌打ちをし、睨んできた男子生徒だが、フル無視をされた。

 

 

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「…さて、帰ろうか」

 

「そうだね!」

 

「そうですね、早く冬夜のお話も聞かなければいけませんし…」

 

「うっ…」

 

お姉ちゃん、いい加減その笑顔をやめてくれませんか?怖いです。

 

「じゃあ、今度一緒にケーキ屋さんに行かない?いい店見つけたんだ!」

 

エリカちゃんが食い気味で迫ってくる。うん、エリカちゃんも怖い。いろんな意味で

 

「冬夜くん?今失礼なこと考えてなかった?」

 

「考えてないよ?」

 

「…そう」

 

やっぱり怖いよ!

 

「そうだな、せっかく知り合いになったのだから、それぐらい良いだろう。深雪と冬夜も、いいか?」

 

「はい、私は大丈夫です」

 

「僕もおっけーだよ!」

 

「じゃあ予定立てておくから!また明日!」

 

とだけ言い残し、エリカちゃんは去っていった。元気だねぇ…あれ、僕年寄り臭い?

 

「私も、これで失礼します!」

 

「あぁ」

 

じゃあねーと手を振って見送った僕。ちょこちょこと歩いて帰る美月ちゃんは可愛い。まぁ、僕はまゆちゃん一筋だけど!?なんか文句ある!?(謎のキレ)

 

「さて、俺たちも帰るか」

 

 

 

 

「さて、話してもらいましょうか?」

 

家に帰ると、氷の女王が君臨した。あ、僕今日死んだかも。

 

 

 

 




とりあえず、達也達と四葉の関係は良好です。だからある程度の業績は隠していません。そういう設定ですね、はい。

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