楽しんでいただけると嬉しいです。
時は流れ、光輝たちはいつも食事をとっている大部屋にいた。
そこには部屋に引きこもっていたクラスメイトたち全員、政務中のベルナージュの代わりにリリアーナがいる。
何故こうして、改まって集合しているのか。それは愛子がノイントに攫われてできなかった話をするためだ。
そのため、真の大迷宮攻略の当事者であるハジメたちもいた。ただしシュウジと雫、香織を除いて、だが。
「ハジメ、あーん」
「私も、あーんですぅ!」
「はいはい、俺の口は聖徳太子の耳じゃないから順番にな」
「ウサギさん、これいる?」
「……ん」
「ハァハァ、放置プレイなのじゃ」
そんな彼らの視線は、凡そは一つに収束されていた。
ユエとシアから料理をあーんされているハジメと、その背中に体を預けているウサギに餌付けしてる美空。
滅多にお目にかかれない超絶美少女たちから、甲斐甲斐しく奉仕されている状況。目を引かないわけがない。
あとガン無視されて興奮している美女もいるが、明らかにヤバいので見ないことにしていた。現実でドMはキツいものがある。
男子は嫉妬と怨嗟のこもった目で、女子は奇妙な、あるいは楽しそうな目で。愛子は嘆息した。
あと数人は、男子と女子に分かれている席の中で、ちょうど中間あたりにいる龍太郎と鈴を見ている。
「うぅ……」
「いい加減機嫌直せって」
「別に悪くないもん……」
顔を真っ赤にしている鈴と、なんともいえな顔で後頭部をかく龍太郎。
この反応、何もなかったはずがない。ゴシップ好きの年頃の女子には大いに興味の対象となった。
微妙な空気に包まれた部屋の中に、突然扉の開く音が反響する。その瞬間全員の意識がそちらに向かった。
「やあやあ皆さん、お揃いのご様子で。遅れてソーリー」
そうして入ってきたのは、部屋にいなかったシュウジだった。
傍らには雫と香織もおり、ずっと彼らが来るのを待っていた一同はやっと来たのかという顔をする。
そして一つの疑問を抱いた。なぜシュウジは疲れた顔をして、手に持ったステッキに体重を預けているのだろうかと。
「思ったより調整に時間がかかったな」
「おうよ、まあ魂がずれると肉体と乖離して厄介だからな。ちょいと気力を振り絞ったさ」
ハジメと要領を得ない会話をしたシュウジが、ステッキを支えに一歩踏み出す。
些か頼りないその歩みは、出っ張っていた部屋の石畳にステッキが引っかかったことでぐらりと揺れた。
「シューくん!」
とっさに香織がその体をさせた瞬間──その背中から、銀色の翼が生えた。
ハジメたち以外の全員の目が点になる。その中で空気が固まったことも気にせず、雫と二人でシュウジを支える香織。
「シューくん、大丈夫?」
「サンキュー二人とも。こんなにふらついたののはハジメと五徹でゲーム100本勝負をした時以来だ」
「何やってるのよあなたたち……」
「あと白っちゃん、翼出てるよ」
「え? あ、ほんとだ」
一瞬で霧散する香織の背中の翼。一同の頭の中ではてなマークは増加し、顔の間抜け具合は加速する。
誰もが停止した部屋の中で三人は何事もなかったかのように進み、ハジメたちと同じテーブルに着くと彼らを見る。
「さて、お話タイムといこうか」
「「「「いやちょっと待てぇ!」」」」
クラス全員の声がハモった瞬間であった。
「おい北野、これはどういうことだ!?香織に一体何をした!」
最初に食ってかかったのは、案の定というべきか光輝。
近づくと殴られるのがわかっているので、バンと手を置いたテーブルを挟んで詰問する。
それは後ろの皆も同じであった。なんで香織が天使になっているの?まさか本物に進化したの?みたいな顔をしている。
「Hey、ちょいと落ち着きな。別に翼が生えるくらいよくあることだろ?繁忙期の社畜の皆様方には全員生えてるし」
「いやそれはレッド◯ル飲んでるか召されかけてるからだろ!さっきはっきりと、香織に翼があるのを見たぞ!」
聞くまでここを動かないと言わんばかりの光輝に、シュウジはため息を吐く。
それから香織を見ると、苦笑いしながら香織は首肯した。
「あー、ハジメさんハジメさん。どこまで説明したよ?」
「婆さん婆さんのイントネーションかよ。まあ、真の大迷宮と神代魔法のことは簡潔に説明しといたぞ」
シュウジたちがここに来る前に、ハジメは簡単に反逆者たちのこと、七大迷宮の真実程度は皆に話していた。
自分たちが必死に攻略していた迷宮がただの前座だったと知って、光輝たちはショックを受けた。
が、ハジメたちの強さが証明だと言われると何も言えず、押し黙ってしまったが……そこはまあ割愛しよう。
「おk。んじゃ簡単に説明すると、神代魔法の中に魂に干渉できる魔法があって、それで白っちゃんの魂を〝神の使徒〟の肉体に入れた。そしてスーパーグレート香織ちゃんになった。以上」
「以上、じゃないだろ!香織はそんなことを受け入れたのか!?」
「うん、私からお願いしたの。おかげでシューくんには、かなり無理をさせちゃったけど……」
自分から肉体を変えることを決意したと聞いて、光輝は衝撃を受けたようによろめくと、後ろにあった椅子に座る。
信じられないという顔をする一堂に、香織がもう一度翼を展開するといよいよ凄まじいものを見る目に変わった。
「ま、あんだけの決意を持ってるなら無理のしがいもあるってもんさ。せいぜい3日寝てない程度だ」
「十分よ。この話し合いが終わったらちゃんと寝るのよ?」
「イエスマム」
「五年気が早いわ」
「数字が具体的ですね雫さん」
いつもの夫婦漫才をしている間に立ち直った光輝は、気を取り直し、努めて冷静に質問を続ける。
「でも、それならなんで香織の姿は元のままなんだ?」
「そこはまあ、チョチョイといじったのさ。お前らも知ってるだろ?」
顔に手をかざすポーズをするシュウジに、最初にトータスに来た時のことを思い出す光輝たち。
顔の他にも、元の香織の肉体の規格に合わせて色々と調整をした。シュウジが疲れているのはそのためである。
「とまあ、白っちゃんのグレードアップの話はここまでにしといて。そろそろ本題に入ろうか。俺寝たいし」
「最後の一言が余計じゃないか?」
「あーはいはい、質問が終わったら勇者(笑)は席に戻った戻った」
ものすごく雑な扱いをされ、光輝はしぶしぶといった表情で元いた場所に戻る。
全員の聴く体制が整ったところで、シュウジは愛子に目配せをすると、頷き合って話し始めた。
反逆者たちの真実、狂った神エヒトの遊戯、自分たちが連れてこられた理由。
彼らが奈落の底で知った、全てを。
●◯●
「──てことで、ここにいる全員エヒトの面白可笑しなオモチャって訳だ。はい終了」
しばしの後、軽い口調でシュウジが話を締める。
ほとんどの人間は俯いていた。自分たちが単なる駒だと知って、ショックを受けたのだ。
「質問のある人は挙手をしてください」
愛子の繋ぎに、真っ先に手を挙げたのはやはりというか光輝。
シュウジは実に面倒そうな顔をしながらも、愛子に脇腹を小突かれて仕方なしに指名する。
立ち上がった光輝は、まっすぐにシュウジを見て口を開いた。
「つまり、俺たちは神エヒトの手で踊っていた操り人形ってことなんだな?」
「そうさな。んでお前は、その中でも一際上手く動く〝主役〟さ。とびきりの茶番劇のな」
「茶番、か……確かに、それほどぴったりの言葉もないな」
「……おろっ?」
皮肉を込めたつもりだったシュウジは、あっさりと光輝が肯定したことに拍子抜けした。
カクンと落ちた人差し指に、雫は少し微笑む。なおハジメは珍生物を見る目で光輝を見ていた。
「オルクスで言わなかったのは、俺たちが混乱すると思ったからか?」
「逆に聞くけどよ、勇者くん。お前あんだけ俺のことキレさせといて、なんで聞けると思ったわけ?昔のことはもうチャラってか?相変わらず綿菓子みたいな思考回路だな」
「そんなわけないだろ。あの時は本当にすまなかった」
深く、助けに来たユエたちにそうしたように頭を下げる光輝。
「俺は何もわかってなかった。選択することの重さも、自分の力の無さも。その鬱憤を北野に八つ当たりしただけだ。今からでは遅いかもしれないが、謝らせてくれ」
「………………………………」
「そんなに私の顔と見比べても、これは現実よ。そして目の前の光輝は本物よ」
何度も直角の姿勢で謝罪している光輝と、雫の呆れ顔を見比べるシュウジ。マジの反応だった。
こうなることは予想できていたので、顔を上げた光輝は何ともいえない表情で頬をかく。
「その……あれだろ? また俺が変なふうに話をねじ曲げたり、無理やりその真の大迷宮に連れてけとか強要したりするから、言ってくれなかったんだろ?」
「……シア、俺の頬を殴れ。〝金剛〟をかけるから全力でだぞ」
「ええっ、嫌ですよぉ!ていうかハジメさん、最近私のことゴリラか何かだと思ってません?」
「……シアと一緒に、鏡写りたくない。変なの(ターミウサーター)が見える」
「ちょっとぉ〜、ウサギさんまでぇ〜」
雫と先んじて見ていたユエ、シアを除いたシュウジたち全員が大混乱する中、クラスメイトたちも同じ反応を示していた。
あの天之河光輝が、北野シュウジに謝っている。彼らも少なからず感じていた強引さを捨て、非を認めている。
頷いているのは龍太郎くらいのもので、他の全員はまさか操られてるのではないかという目で光輝を見た。
「うん、確かに魂は勇者(笑)のものだな。つーことはあれか、どっか別の並行世界のやつと入れ替わったのか」
「おい、そんなに俺が謝るのはおかしなことか?」
「むしろ何で変じゃないと思ってんの?バカなの?死ぬの?」
シュウジは全くこれっぽっちも、欠片も、アリの糞ほども光輝の殊勝な態度を信じられなかった。
いよいよ自分の正気を疑い始め、ぶつぶつと呟き始めるシュウジを見て、光輝は頬を引きつらせる。
「これも俺の行動が原因か……」
光輝は過去の自分を思い返し、天を仰ぎ見た。その様にさらに戦慄するシュウジたち。
「な、なあハジメ、俺は今現実にいるんだよな?それとも俺たちでさえ気づかないうちに、何か幻覚の中にでも巻き込まれたのか?」
「いや、感知系の技能には何も引っかかってない……まさか、この王宮そのものがアーティファクト……?」
「つまり、壊せば止まる?」
「や、やめてください!この王宮にそんな魔法はかかってません!」
本気で城の破壊を検討し始めたハジメたちを、慌ててリリアーナが諫める。
結局、それから20分ほどシュウジたちが正常に戻るまで時間がかかった。決め手は雫の膝枕である。
「よしわかった、お前を天之河(仮)としよう」
「いや、仮も何も俺は俺なんだが……」
「で、何お前。突然殊勝になったと思ったら、今度はどんな素敵な発言してくれるわけ?俺は勇者を辞めますとか言っちゃうの?」
「そもそも相応しくないだろ。勇者ってのは誰よりも勇ましい者って書くんだ、なら何もできなかった俺が名乗っていい名前じゃない」
本気で、本心からそう告げる光輝。
今の光輝は、それが与えられただけの称号であると思っていた。自分のことを指すのに適切なものではないと。
だからこそ、誠実に答えたのだが……
「……ちょっと気分転換に」
「ちょっ待ちなさい、何で窓から出ようとしてるの!そこから飛び降りる気でしょ!」
「離してくれ雫!きっと一回脳味噌ぶちまければ俺の認識機能は正常に戻るんだ!」
「戻るわけないでしょうが!」
それからシュウジが正気に戻るまで、10分ほど(以下略
「ぜぇ、ぜぇ……」
「はぁ、はぁ……」
「……二人とも、飲み物いる?」
「……お願いするわ」
「おう、あんがと白っちゃん……」
「待っててね」と香織が立ち上がって紅茶を淹れに行き、雫にがっちりと抑えられたシュウジは光輝を見る。
「…………えっと、これ誰だっけ?」
「天之河光輝だよ!もう色々と俺が悪かったからいい加減話を進めていいか!?」
ついに光輝がキレツッコミを取得した。某芸人ばりの自己紹介だった。
なおシュウジの言葉の意味は、勇者(笑)以外の呼称が思い浮かばなかったということである。
●◯●
香織が淹れてきた紅茶を飲み、二人のテンションリセットされたところで、自ら路線から飛び上がっていった話を元に戻す。
「それで、これからも北野たちは神代魔法を集めて、この世界を脱出する方法を探すのか?」
「ああ。ついでにそれを邪魔してきそうなエヒトもぶっ殺す」
「皆はのんびりここでニートしてくれてていいよん」
つもりや予定、などの言葉を一切用いず、最初から決定事項であるかの如くハジメは告げる。
固く変わらないその意思を垣間見て、光輝はこんな相手に噛み付いていたのかと笑ってしまった。
「じゃあ安心だな。北野たちなら、必ず全員帰る方法を見つけてくれる」
「それは、まるで俺たちがお前らを帰すのが当たり前のような言い草だな?」
「なっ、帰してくれないのかよ!」
「別にそうとは言ってないだろ。同郷のよしみで帰還はさせてやる。後は知らん」
面倒くさげなハジメの言葉に、噛み付いた男子の一人も、他のメンバーもほっとした顔をする。
その中で数人、それとは逆に顔を曇らせる者たちがいた。
龍太郎、鈴、そして……光輝だ。
「頼みがある」
「だが断る」
「まだ何も言ってないんだが!?」
「この北野シュウジが最も好きなことは、シリアスな顔で何かを頼んでくるやつの話をハナから叩き折ることだ!」
「最低だなお前!」
ギャースカと言い合う恋人と幼馴染みに、案外仲が良くなってるのかしら?なんて雫は思った。
しばらくボケとツッコミの応酬を続けた二人は……一向に話が進まないことなど気にしてはいけない……肩を上下させる。
「はぁ、はぁ……俺の頼みは、俺もその迷宮攻略に連れて行ってほしいってことだ」
「は?何言ってんだお前。頭沸いてるのか?」
ガチトーンで聞くハジメ。その顔にはまるで意味がわからないとありありと書き記してあった。
息を整えた光輝は、最初に詰め寄ってきたときのようにハジメ達の前まで来て、はっきりと返答をする。
「本気で言ってる。俺は
「ここにいる全員、ねぇ……この世界の人間を助けるのがお前の目的じゃなかったか?」
「勿論、そうしたいのは山々だけど……今の俺じゃ誰一人守れないからな。できないことを言ったってしょうがない」
「へぇ……たった数ヶ月前まで、〝力を持つ者はみんなのために頑張るのが当たり前〟とか世迷言をほざいてたお前が、そんなことを言うとは。正直信じられんな」
「……決めたんだ」
声を低く、光輝は両手の拳を握りしめる。
「たとえ甘くても、救いようがないほど現実的じゃない考えでも、俺は俺の正義を貫くと……もう、見ているだけは嫌だから」
今の天之河光輝には、願いがある。
かつて祖父から教わり、その正義が絶対だと信じ込み……ここにいる大勢を失いかけて気付いた自分の空虚さ。
その穴を、本物で満たしたい。自分の意思で、培ったもので、今度こそ自分の道を歩みたい。
自分のためでなく、ここにいる同胞たちのために。そして自分を否定してくれた彼女に、証明するために。
「もう、誰かに言われて何も考えずに戦うのは沢山だ。自分のために誰かを利用するのもうんざりだ。そんな自分を乗り越えて、俺は何かを成し遂げる力が欲しいんだ」
光輝は、ゆっくりと姿勢を低くしていく。
両膝を床につき、両手を同じように石畳に触れさせると、額を擦り付けるすれすれまで体を折った。
「その道筋を、俺にくれ。烏滸がましいのは分かってる。でも、お前たちしか頼りがいないんだ」
誰もが絶句した。
それは、土下座だった。これ以上ないほどに綺麗な、日本人の魂だった。
さしものハジメも、そこまでするとは思わずに顔を引きつらる。ユエたちも、もはや宇宙人を見る目で光輝を見下ろした。
シュウジに至っては99%思考が停止していた。というか光輝が未知の化け物に思えて人生で最も恐怖していた。
「荷物持ちでも雑用でも、なんだってする。ついていけなくなったら置いていってくれていい。だから……」
「おい待て。こっちは情報を処理するのでいっぱいいっぱいなんだ、これ以上何も喋るな」
頭痛がするとでもいうようにこめかみを抑えたハジメは、必死に頭の中で考えを組み立てる。
現状、ハジメたちに光輝を連れていくメリットはない。なんならお荷物が増えるのでデメリットですらある。
確かに光輝の変化に驚きはしたが、だからどうしたという話だ。結局のところハジメたちには関係がない。
「南雲くん。彼のお願いを聞いてはくれないでしょうか?」
だが、断るために口を開いたハジメを制するように、愛子が口を挟んだ。
「彼は今、本気で変わろうとしている。貴方が生き残るためにそうしたように、彼は自分の望みを叶えるために力を求めている。その思いを、貴方ならわかるのではありませんか?」
「…………まあ、わからんでもないがな」
状況の危機の度合いが桁違いだが、それを言われるとハジメも弱い。
奈落で全てに絶望し、生まれ変わることで生き長らえたハジメ。その時の自分に似た執念を、今の光輝からは感じる。
ましてやその事を、自分に優しさを忘れないでと教えてくれた愛子に……たった一人の〝恩師〟に言われたら。
「迷宮内で野垂れ死にしようが、そのまま置いてくぞ」
「ああ、それでいい」
「俺たちは一切お前の面倒は見ない。勝手に折れても置いていく」
「最初から覚悟の上だ」
「……俺はお前のご都合主義な考え方が大嫌いだ。今となっては心底どうでもいいがな」
「奇遇だな南雲。こういうことはあまり言いたくないが、俺もお前と北野のことが好きじゃない」
顔を上げ、真っ直ぐな目で言葉を返してくる光輝。
ハジメはしばらくの間、じっとその目を見つめ続け……やがて、面倒臭そうにため息を吐いた。
「なら勝手にやってろ。言っとくがマジで放置するからな。それと、同行を許すのは次に行く【樹海】の迷宮までだ」
「ああ、ありがとう南雲」
「ユエたちも、それでいいか?」
ハジメが振り返って聞くと、仕方がないと言いたげな顔でユエたちも頷く。
彼女らもまあ、以前よりかは遥かに気持ち悪くなくなった光輝ならば、視界の隅っこ程度にいるのはいいかなと思っていた。
クラスメイトたちも怒涛の展開に困惑はマックスだが、とりあえず光輝が受け入れられた?ことにほっとする。
「良かったわね、光輝」
「雫……ああ」
「そういうことなら、俺も行くぜ」
「す、鈴も!」
突然立ち上がった龍太郎と鈴に、ハジメはやれやれともう一度ため息をつく。その肩をユエや美空たちが優しく叩いた。
「シュー?ちょっとシュー、話聞いてた?」
「……ハッ!?」
一方、雫に肩を揺さぶられ、ようやく現実に戻ってきた主人公(空気)は。
「とりあえずピクルス頭に乗せて街の中でロボットダンスしてくるわ」
「シュー、私にも我慢の限界というものがあるのよ?」
その後、頭に大きなたんこぶをこさえて引きずられていった男がいたとかいなかったとか。
誰だこれ(書いた本人が大混乱
原作だと最後まで救いようのない愚か者だった光輝ですが、ここでは綺麗な光輝くん()になりました。
というわけで、六章は終わりです。
読んでいただき、ありがとうございます。