ハジメ「毎回千を超えるの楽しみにしてるもんな」ナデナデ
ユエ「はふぅ…」
シュウジ「お、珍しくウサギじゃなくてユエだな。で、前回は俺の前世の一部が明かされたわけだが…面白いほどスルーされてんな。ちょっとかなしいぜ」
エボルト「んで、俺に肘打ちかましたりそこで思い出して丸まってるルイネに襲われかけたりもしたな」
ルイネ「言わないでくれ…」
ハジメ「それとオスカーの話も聞いたんだったな。まあシュウジのやつが盛大にカットしてくれやがったが。まあそれはともかく、今回はついに旅立ち、そしてエピローグだ。それじゃあせーの…」
五人「「「「「さてさてどうなる迷宮編ラスト!」」」」」
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「………ハジメ」
「……ああ」
目の前に座っているハジメに、俺にしては珍しく真剣な声で話しかける。するとハジメも真面目な顔で俺の目を見返した。
正座して互いに向かい合って座る俺たちの間には、これまでにないほどの凄まじい緊張感が漂っていた。最後の戦いにすら匹敵するかもしれない。
互いを鋭い眼光で牽制し合う俺たちの周りでは、滝の落ちる音や何かを焼く音など、様々な音が響きあい俺たちを閉じ込めている。
そんな俺たちの間に鎮座する、将棋盤のような正方形の立方体の上には、とある物が二つほど乗っていた。
俺たちの空気の起因となったそれの名はーーーピコピコハンマーと、ヘルメット。
カコン。
俺が作って設置した、ししおどしの音が響いたその瞬間、クワッと目を見開いた俺たちは互いの拳を繰り出しーー
「「たたいてかぶってじゃんけんぽん!」」
ーー
結果は俺がグーで、ハジメがパー。キランッとハジメの目が光った瞬間、俺はすぐさま台の上のヘルメットを取り……
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーーーーーーッ!!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーーーーッ!!!」
まるで互いの腕が六本になり、阿修羅像に見えるほどのスピードで片やピコハンを、片やヘルメットを全力で使う。
それはさながら、アクション映画のワンシーンのごとき凄まじいせめぎ合い。互いの信念と命をかけた、血の滾る聖戦。
ドドドドドドドドドドドド!というハジメのピコハンを俺がヘルメットで受ける、あるいはその反対の行動をする音が絶え間なく響き渡る。
「どうしたハジメ!お前の本気はそんなものか!」
「なめるな!そう余裕をこいていられるのも今のうちだぞ!」
「がんばれ♡がんばれ♡」
「オレハキサマヲムッコロス!」
煽り顔で言いいながらピコハンを振り下ろした俺に、青筋を立てたハジメがヘルメットを装着して受け止めた。思わずニヤリと笑い合う。
ちなみに俺たちが使っているピコピコハンマーとヘルメット、例の八つ首のドラゴンの皮と骨、甲殻を使っているので俺たちの化け物のような力にも耐えられる。
え、素材の無駄遣い?どこまでも無意味な技術の使い方?ていうかお前らそれやってて楽しいの?なんかそういうデータあるんですか?はい、Q.E.D。
「隙あり!」
「と…油断させといて…ばかめ、死ね!」
「ッ!?」
ピコハンをヘルメットで受け止め、ハジメがピコハンを置いて音速でじゃんけんに勝った瞬間、俺はこれまでで最高のスピードでピコハンを握りハジメの頭に振り落とした。
ピコッ
そんな間抜けな音が、オスカー・オルクスの隠れ家に響き渡る。ハジメは硬直し、まるで負けた現実を受け止められないと言わんばかりの顔をした。
「………俺の勝ちだな」
「くっ……これで193回勝ち越しかよ」
「ははっ、もっと精進してから来やがれ」
「うっわそのいかにも俺の方が上ですよっていうドヤ顔クソムカつくわ」
掴みかかってくるハジメをひらりとかわしながら、ケラケラ笑う俺。まるで変心前に戻ったかのようだ。
さて、ここら辺で疑問に思う奴もいるだろう。なぜわざわざ千文字以上も使って(超メタい)こんなアホなやり取りをしてたのか。
その理由はは、ハジメが左腕に装着している義手に由来する。肉体と義手をシンクロさせるため、こうして体を動かして(遊んで)いるのだ。
オスカー・オルクスの隠れ家にて目覚めてから早二ヶ月、俺たちはここで暮らしながら様々なものを開発した。
ハジメのアーティファクトの義手もその一つであり、擬似神経が通っていて魔力を流すことで普通の腕と同じ感覚を得られる。
ちなみにデザイン担当は俺とエボルトだ。所どころ尖ってたり装飾の意味しか持たないパーツが良い。
性能はモチのロンで折り紙つき、所々に走る赤く輝くラインや刻まれた魔法陣の中にはアッと驚くギミックが仕込まれている。
ちなみに擬似腕の役割を果たしていたエボルトの一部は、有機物も収納できるようになった俺の異空間をライターに付与し直して入れてある。
そんなハジメの現在のステータスはこちら。
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:??? HL:9.9
天職:錬成師
筋力:26000
体力:31000
耐性:26000
敏捷:33000
魔力:34000
魔耐:36000
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・闘術[+獣術][+鬼術][+魔術]・乱撃[+迅撃][+破撃][+覇撃]・加速[+超速][+豪速][+超加速]・変身・生成魔法・言語理解
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一言でいえば、ヤベーイ!ツエーイ……だろう。あるいはこれもうわかんねえなとか、笹食ってる場合じゃねえ!(意味不明)でもいい。
まさか俺も、ここまでハジメが化け物化するとは思わなんだ。なにハザードレベル9.9って。お前魔王か何かなの?あるいは魔神?
「まっ、こんなになったのもこの二ヶ月間俺が本気の本気で鍛えたからなんだけどね☆」
「誰に言ってんだ気持ち悪い」
「ちょ、ハジメさん辛辣ぅ」
オスカーの骸が持ってた指輪を使って入った工房の中にわんさかあった鉱石やらアーティファクトで色々な開発をする傍ら、俺はハジメを徹底的に鍛えた。
地上にいた時もまあまあキツかったが、今のハジメならそうしても問題ないと判断したからだ。あとで言ったらジャーマンスプレックスされたけど。
その結果がこれだ。多分原作の(超超超絶メタい)三倍以上は強い。あれ、これは自分で言っといてなに言ってんだ?電波受信したか?いつもか。
技能を使いながら銃技の方も鍛え上げ、俺と互角に撃ち合えるレベルに達している。たった二ヶ月でこれは異常なスピードだ。
もはやレベルに至っては100が限界のはずが、肉体が変質しすぎたのかステータスプレートでも成長限界を図るのを放棄したらしい。職務放棄はいかんぞ。
一応、比較すると〝普通〟の人族の限界が100から200、天職持ちで300から400、魔人族や亜人族は種族特性から一部のステータスで300から600ってとこだ。
それを聞けばどれだけハジメがやべーやつかわかるだろう。え、お前に至ってはエラー表示だろって?ははっ、ちょっとなに言ってんのかわかんない。
え、なんならお前のステータスも見せろって?(言ってない)しょうがないなぁ。
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北野 シュウジ 17歳 男 レベル:???HL:測定不能
天職:星狩り、アサシン
筋力:ERROR
体力:ERROR
耐性:ERROR
敏捷:ERROR
魔力:ERROR
魔耐:ERROR
技能:天体観測・特殊空間航行・全事象耐性・憑依[+精神操作][+肉体操作][+魂魄操作]・衝撃波[+内部破壊][+無距離]・魔具精製[+エボルボトル][+ドライバー][+ビルドウェポン]・念動力[+凝縮][+破壊][+吸引]・毒物精製[+限定毒物][+毒性付与][+纒毒]・瞬間移動[+一定空間内][+自在]・異空間収納[+付与][+無機物][+有機物]・全能感知・物体操作・隠密・剣術・槍術・短剣術・銃術・闘術・暗殺術・交渉術・魔法・世界の殺意[+回帰]・闘術[+獣術][+鬼術][+魔術][+神殺術]・自己再生[+分裂増殖][+複製体寄生][+同一意思]・変身・蒸血・進化・言語理解
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ま、こんなもんだ。ハジメに比べたら大したことないだろ?え、そんなわけあるかって?そう思うなら眼科へレッツゴーオン!
まあ、そんなこんなで鍛えたり武器作ったりして過ごした、充実した二ヶ月だった。その間にハジメとユエの中も深まったし。
「そういやさ、お前昨日またユエと風呂で……」
「それ以上言ったら〝オルカン〟で頭を消し炭にするからな?」
にっこり笑顔でオスカーの指輪の宝石に付与された〝宝物庫〟から漆黒のミサイルランチャーを取り出すハジメ。すぐに手を挙げて降参した。
やれやれ、とオルカンをしまってため息をつくハジメ。そんなハジメの右目には、青白い光を放つ眼球がはまっている。
〝魔眼石〟というそれは、ハジメがたびたび使っていた【神結晶】から作り出したアーティファクトの一つ。
当初は魔力を感知するだけだったのだが、俺が中をいじくりまわして眼球の構造を再現したことにより、普通の目としても使える。どう、すごいでしょ(ドヤァ
とはいえ、常に発光するのはどうしようもなかったので眼帯をつけてる。義手、白髪、眼帯と三拍子揃って、完全に厨二キャラだ。
鏡の前で崩れ落ちてたハジメの周りで踊ってたらサマーソルトキック入れられた。そのあとはユエに色々やられて立ち直ってた。
あともう少し解説すると、【神結晶】はもう万能薬みたいな液体が枯渇したので、魔力タンクとしてアクセサリーに改造されユエととある人物にプレゼントされましたとさ。
「……プロポーズ?」
「なんでやねん」
「それで魔力枯渇を防げるだろ? 今度はきっとユエを守ってくれるだろうと思ってな」
「……やっぱりプロポーズ」
「いや、違ぇから。唯の新装備だから」
「……ハジメ、照れ屋」
「……最近、お前人の話聞かないよな?」
「……ベッドの上でも照れ屋」
「止めてくれます!? そういうのマジで!」
「ハジメ……」
「はあ……何だよ?」
「ありがとう……大好き」
「……おう」
ちなみにその時のユエとの会話がこれである。盗撮してたら真空飛び膝蹴りを入れられた。
他にも色々開発したが、まあそれはおいおい紹介ってことで。
「つーか腹減ったな。そろそろ飯の時間だっけ?」
「ああ。〝あいつ〟呼びにいくか?」
「そうだな。んじゃ最後にもう一戦……」
「いや、流石にもういいわ」
「あれっ逃げちゃう?ヘタレて逃げちゃう?度胸あるのは見た目だけか?」
「よっしさっさと座れ。今度は〝剛力〟使ってやってやる」
「こんな げーむに まじになっちゃって どーすんの」
「お前口の中にドンナー突っ込んでやろうか?」
そんなこんなでグダグダともう一回戦やり、いそいそと片付けて移動する。そして屋敷に向かう道すがら、川の方へ寄った。
「……………」
すると川辺に、一人の少女が座り込んで熱心に手元の何かを見つめていた。シューズに包まれた足をプラプラさせ、目を輝かせるその姿は可憐そのもの。
〝04〟と刺繍された赤と白のボーダーでノースリーブのシャツとズボンを履き、左半分が薄い、ピンク色の髪の上で揺れるのは片方が折れた兎耳。
「ウサギ」
擬似的な月の光の中、神秘的な雰囲気を醸し出す少女の名前をハジメが呼ぶと、ぴたりと動きを止める。
そして振り返り……俺たちの視界にユエやルイネ、雫に勝るとも劣らない美貌が写り込んだ。ユエ以上に無感情な眠たげな目と、ぷるんとした小ぶりな唇。
こちらに……つーかハジメの方に振り返ったウサギという少女は読んでいたものを閉じると、トテトテと近づいてきた。そしてハジメに抱きつく。
「おうおうハジメ、見せつけてくれるねぇ」
「お前毎回それ言ってんのな。ほらウサギ、歩きにくいから離れてくれ」
「……わかった」
ハジメから離れたウサギは、そのままハジメの横に移動するとぴったりと腕にくっついた。ため息をつくハジメとニヤニヤする俺。
紹介しよう。このウサギという少女、俺だけに見えていたあの例の少女であり、ハジメが最初に食った蹴りウサギの生まれ変わりだ。
オスカーからのメッセージを聞いたあの日出てきた、謎のホムンクルス。それにムーンハーゼボトルの中に残っていたウサギの魂を入れたことにより生まれた経緯を持つ。
もとより特殊な個体だったようで、元々はあのホムンクルスの中にいたのだが長い年月で魂が流れ出してしまい、蹴りウサギとして迷宮の中に転生したらしい。
そしてハジメと出会い、共に暮らし、命を犠牲にしてハジメを救い変心させ……最後の戦いにおいても、ハジメを助けてくれた。
その行動と今のこれから分かる通り、ハジメへの愛情はユエ以上……もしかしたら美空に届くほどだ。
オスカーがあれほどいうだけあって、その力は未だ未知数。あと基本ハジメと復活させた俺以外の言うこと聞かない。
「ウサギちゃんウサギちゃん、俺&エボルト監修のハジメ写真集どうよ?」
「うん、とってもいいよ。ありがとう、だいすきなハジメをいつもみられるようにしてくれて」
花が咲くような笑顔を見せるウサギ。ああ……なんか心が癒される。ハジメが時折キャラ崩壊して大天使とか言ってる理由がわかるぜ。
「ウサギマジで天使」
「えへへ〜」
つーか現在進行形でキャラ崩壊してた。すごい勢いでうさみみをモフモフしてる。ウサギは嬉しそうだ。
そんなこんなで二人がイチャイチャしてんのを撮影してるうちに、屋敷に着く。一応ノックしてから扉を開けて……
「おかえりマスター、私にするか?私でもいいぞ?それとも……私か?」
「おっとそのパターンは予想していなかった」
一択の問題を叩きつけてきたのは、言わずもがなルイネ。扉をあけて早々思い切り抱きついてきた。こう、胸がぐにゅってなるくらい。
ハジメとユエやウサギも大概だが、我ながら俺もルイネと随分仲を深めたと思う。いや、元から深かったから、より先に行ったというべきか。
その証拠に、俺とルイネの左手の薬指には同じ指輪が光っている。もう雫のも【神結晶】で作ってある。
無論、雫が好きじゃなくなったわけじゃあない。そんなことになったら俺は確実に命を絶つことを選ぶ。
だからこれは、ある意味ケジメだ。雫もルイネも同じほど深く愛し、必ず幸せにするという覚悟の表れ。
まあ、なんか三人目まではいいらしいし(電波受信)。いや、これ以上増やすつもりはないが(フラグを建てていくスタイル)。
「で、飯はできてんのか?」
「ああ、リビングに来てくれ」
言われた通り、リビングへと向かう。するとそこにはすでに、ダラーンとした姿勢でソファに座ってるエボルトの姿があった。
「よおエボルト、どうしたガチャで爆死した後のゲーマーみたいな体勢で」
「そこはせめて仕事で疲れた親父って言えよ。てかなんだ、もう飯の時間か。あーよく寝た」
「え、もしかしてお前ずっと寝てたわけ?」
「まあな」
ポキポキ、と背筋を伸ばすエボルト。あ、そういやエボルトの白い髪見て思い出したたけど、俺の髪も変色してたんだよな。
宿主だからなのか、エボルトがブラックホールフォームになった影響で白と黒の入り混じった髪色になってる。俺的にはそこそこ気に入ってた。
そんな風に会話してると、ルイネが最後の晩餐を運んで来た。明日にはもう、ここを出立する予定だ。
「さあ、皆座れ。ハジメ殿とマスターがシチュー、私が炒飯、ユエがリゾット、ウサギが人参の丸焼きプレート、そしてエボルトが……」
コトリ、コトリと皿を置いていくルイネ。そしてエボルトの前に置かれたのは……タコ飯だった。どっからどう見てもタコ飯だった。
「タコ飯だ」
「いやだからなんでだよ!ふざけんなよおい!」
「よくたこ焼きを食べに行ったとマスターが言っていたからな、こういう風に調理したタコも良いかと」
「またテメェかシュウジィ!」
「プギャー(^ν^)」
両手をあげる俺に、エボルトがピクピクと青筋を立てながら掴みかかって来た。ガクガクと揺らされながら、カラカラと笑う。
まあ、こんな感じであいも変わらず……いや、少しの変化を経て、俺はもう一つの〝家族〟と面白おかしく暮らしていたのだった。
●◯●
翌日。
「さてさて、一通り漁ったわけだが……」
オスカーの工房にいる俺は、出発前に何か残っていないか確認していた。もう他の奴らはこの隠れ家から転移する魔法陣のある部屋にいる。
「他に何か……」
ごそごそと探っていると、不意にあるものに目が止まった。そしてそのまま釘付けになり、目が離せなくなる。
ーーー
試作品
命名 ドラゴン殺せる剣
オスカー
ーーー
「こ、これはぁ……!」
壁に立てかけてあった大剣を手にとって、ブルブルと震える。なにこれすげえかっこいい、持っていきたい。
しばらく眺め回した後、キョロキョロと周囲を見渡した後異空間にこっそりと入れる。まあ見られても誰にも文句は言われんのだが。
さて、今度こそもう大丈夫かと確認していると、ハジメからそろそろ出発する旨の〝念話〟が飛んで来たので瞬間移動する。
「よっ、おまたせ」
瞬間移動で移動した部屋には、すでに全員が出揃っていた。皆準備万端であり、いつでも出発できる状態だ。
遅れた俺に、やれやれといった様子のハジメ、ユエ、ルイネ、エボルト。ずっとハジメ写真集を見てるウサギ。俺よりマイペースだよね君。
「じゃあ、最終確認といくぞ」
「あいあいさー」
「ったく……もう一度確認するが、地上で俺たちの力は異端だ。特にそこのアホとペット地球外生命体は」
「アホはアホでも、かっこいいアホだぜ?」
「ワンワン……って誰がペットだ」
「無論、そんな俺たちをこの世界の人間どもは放って置かないだろう。アーティファクトの要求は当然のこと、戦争に強制参加させられる可能性も高い」
「ま、どっちにせよ神を殺すんだから戦いは避けられんがな」
「そうだ。つまり、命がいくらあっても足りない旅になる。覚悟はいいか?」
そう問いかけるハジメに、俺たちは全員笑って頷いた。
「当たり前だ。神を殺して、ここにいる全員で元の世界に帰る。雫や美空たちもな。全員で力を合わせりゃ、なんてことねえさ」
「だな。ま、キャラじゃないがせいぜい俺も、この世界ってやつを救ってやろうかねぇ?」
「マスターの後継者の一人として、神殺しをすることを絶対に完遂してみせよう……私とマスターの未来のためにな」
「んっ!」
「……みんないっしょなら、だいじょうぶ」
俺たちの返答に、ハジメは笑って頷き。すっと手を差し出す。それにまず俺が自分の手を重ね、他の四人も手を重ねる。
「俺たちは家族だ。互いを支えあい、神を殺して……そして、帰ろう」
「「「「「応!」」」」」
一斉に手を挙げると、魔力を魔法陣に流し込む。己の機能を発揮した魔法陣は、まばゆい光を放ちーー
「さあーー旅の始まりだ」
ーーそして、俺たちの新たな旅は幕を開けた。
わかる人はわかる、このウサギがどれだけやべーやつか。
次回からはドルオタ、推しと付き合うってよが始まります(嘘です)
正確にはロボットがインしてグリスします。
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