星狩りと魔王【本編完結】   作:熊0803

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もう一千越えないのがデフォルトになってて悲しいです。

エボルト「よお、前回セリフが一個もなかったエボルトだ。前回は町に入ったな」

シュウジ「地味に根に持ってんな……ほらこれやるから機嫌直せよ」

ハジメ「いやそのたべっ子どうぶつビスケットどこにあったんだよ……」

ルイネ「なんでも生地から作ったらしいぞ?」

シア「あ、ウサギ型のやつがありますぅ」

ユエ「ん、コウモリ型がない……今回は冒険者ギルドに入ってから。それじゃあせーの……」

六人「「「「「「さてさてどうなる峡谷編!」」」」」」


たとえばラストダンジョンの魔神とその家族が序盤の街に行くような物語 その2

  ハジメが扉をあけて入った冒険者ギルドは、想像していたようなむさ苦しい男たちが酒を片手に騒いでいるものではなかった。

 

  正面にカウンター、左手に飲食店と別れており、飲食店では数人の冒険者が賑やかに食事している。酒はないみたいだ。

 

  ちなみにこれが王都とかホルアドの街になると、調子乗った駆け出し冒険者とテンプレのおっさん冒険者の巣窟である。

 

『おまえそいつら全員アベ=サンの巣に放り込んでたな……』

 

  目には目を、歯には歯を、男には男をだ(愉悦顔)

 

  え、なんでそんなところに行っていたかって?それは……まあほらあれだよ、あれあれ。うん、あれだって(適当感)

 

  まあそれはともかく、俺たちが入った途端冒険者たちが俺たちの方を振り向くそして物珍しげに見つめてきた。

 

  最初は見慣れない奴らだな、みたいな感じだったが、俺のコスチュームとルイネたち四人を見てギョッとしたり惚けたりしている。あ、あそこの冒険者恋人っぽい女の人にグーパンもらった。

 

  ふっふっふっ、どうよこの注目度。隠れ家で一週間かけてこのコスチューム作った甲斐あったぜ。

 

『無駄な完成度の高さ』

 

  コスプレ大会とか行ったら写真撮影お願いされそう(自慢)

 

  冒険者の視線を集めながらも、カウンターに向かう。するとそこには大変美しい笑顔を浮かべた……オバチャンがいた。

 

  チラッとハジメを見る。すると少なからず残念そうな色が目に浮かんでいた。そしてユエとシアさんに冷たい目で見られている。まあ、現実なんてこんなもんである。

 

  なぜ知っているかって?俺はもうすで王都の冒険者ギルドでその現実を知っていたからさ(血涙)

 

『その時のお前の顔、セーブデータ間違えて削除した時のゲーマーみたいだったな』

 

 おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました

 

  ちなみにその後雫にあの手この手で慰められる(意味深)までがワンセットである。そこんとこ寛容な雫さんは女神。惚れちゃう……あ、もう惚れてたわ。

 

  エターナルフォースブリザードばりに冷たい視線が突き刺さっているハジメを横目に、俺たちは人好きのする笑みを浮かべるオバチャンの前に立つ。

 

「ふふ、そっちの坊やは両手どころか胸の中にまで花を持ってんのにまだ足りなそうだね」

「……イヤ、別ニ」

 

  片言で答えて顔をそらすハジメ。グリスブリザード出てきそうなくらい冷たい二人の視線。ウサギ?相変わらず写真集見てるよ。

 

「そっとしといてやってくれ、まだ夢を見たい年頃なんだ」

「……お前も同い年だろうが」

「残念前世を合わせると俺の方が一千歳ほど年上だ」

「くっ……!」

「? なんの話だい?」

「いや、なんでもないっす」

 

  そうかい、と言うオバチャン。その後ハジメにあんまりよそ見してて愛想尽かされないようにね?と暖かいお言葉を送っていた。

 

  その時ちらりと冒険者の方を見ると、あーあいつも説教されたかーって顔してた。どうやらこれがテンプレが発生しない原因らしい。

 

『くそっ、じれってーな。俺ちょっとやらしい雰囲気にしてきます!』

 

 しなくていいからw

 

  まあそれはともかく、仕切り直して査定資格を持つという優秀なオバチャンに素材の換金を頼んでから、ステータスプレートを渡す。

 

「ほいオバチャン、これお願い」

「はいはい……って」

 

  受け取ったオバチャンは、ステータスプレートを見て心底驚いたという顔をした。マスクの中でニヤリと笑う。

 

「……へえ。あんたが最近噂の〝レコードホルダー〟かい」

「ふっ……何を隠そうその通りだ」

 

  片足を持ち上げ、首を下げて額に手を当てて決めポーズをとる俺。ハジメたちが一体なんのことだ?という顔をする。

 

「おいシュウジ、レコードホルダーってなんだ」

「ふはははは……聞いて驚け、実は俺冒険登録してました」

「なん……だと……!?」

 

  衝撃を受け、よろめくハジメ。オタクのハジメにとって冒険者はロマンの一つ、俺に先を越されたことにショックなのだろう。

 

  俺が冒険者登録をしたのはこの世界に来て数日の時のこと、もしもの時にその身分が何かの役に立つかと冒険者登録をした。

 

  そしてハジメたちを鍛えながらちょくちょく冒険者活動をし、ニ週間足らずで上から3番目の黒ランクになった。

 

「故にレコードホルダーなのだ!」バーン

「……ご丁寧に説明どうも」

 

  胸を張る俺に頭が痛いとでもいうように眉間を抑えるハジメ。ユエ、シアさんからまたこの人は……って目を向けられる。

 

  あ、ちなみにその時はバッ◯マンの格好してました。

 

『あれも完成度高かったなぁ』

 

  ついで言うと、なぜ天職欄に冒険者の文字がなかったかというと、トラブル避けるためにハザードレベル表記と一緒に改造したから。

 

  初日にエボルトと一緒に真っ向から否定してやったものの、俺たちは勇者の一味って扱いだった。それなのに冒険者など…とかめんどいのはごめんだ。

 

『そういうとこは用意周到なんだよなお前』

 

 おいおい、他のとこも用意周到だろ。

 

『え、どこが』

 

 あ、マジレスで返しちゃう?

 

「で、結局なんでステータスプレートを出したんだよ」

「冒険者登録しとくと、1割り増しで買い取りしてくれるんだよ。他にも高ランクだと移動馬車無料とか、提携してる宿は一、ニ割減とか色々特典あるし」

「へえ……」

「冒険者の制度について説明するかい?」

「頼む」

 

  ハジメが答えると、オバチャンは冒険者のシステムについて説明を始める。俺は知ってるからルイネとあっち向いてホイやってよ。

 

『ちょっと待て、それだとこれ見てる人にわからないだろ(メタい)』

 

 おっそうだな(便乗)

 

  仕方がない、あっち向いてホイやりながら説明しよう。まず、この世界トータスの北大陸の貨幣についてからだ。

 

  北大陸の貨幣はザガルタ鉱石っていう鉱石に他の鉱石を混ぜて色つけと刻印したものを使っており、全部で9種類ある。

 

  青が一ルタ、赤が五ルタ、黄色が十ルタ、紫が五十ルタ、緑が百ルタ、白が五百ルタ、黒が千ルタ、銀が五千ルタ、金が一万ルタという具合だ。

 

『面白いことに、地球と同じ値なんだよな』

 

 それな。

 

  そしてこれが冒険者のランクにも適用されており、1番下のランクだとてめぇは一ルタくらいの価値しかねえんだよゴミめ、ってことになる。

 

  さらに天職を持っていない人間で上がれるのは黒ランクまでで、さらに上の銀、金ランクの冒険者より昇格すると拍手喝采を受けられる。

 

  なるべく身バレを防ぐためにステータスの一切を改ざんしてたので、俺も拍手喝采受けた。案外悪い気はしなかった。

 

  ていうか俺思うんだけどさ、この制度を作った初代のギルドマスターってブラッド族が憑依してたんじゃなかろうか(名推理)

 

『ねえよ』

 

 デスヨネー。

 

  んで、ちらちらとハジメとオバチャンの話を聞いていると、説明を受けたハジメはどうやら冒険者登録しておくみたいだった。

 

  なのだが、ハジメは文無し。素材の買取価格から差し引くってことになった。俺が登録した時?王城の宝物庫からくすねた宝石売りましたけど何か?

 

『うわぁ……』

 

  ちなみにプレートがないのでユエ、ウサギ、シアさん、ルイネはしない。材料あれば俺作れるけど。ちょっと見てみたい俺ガイル。

 

  ルイネとのあっち向いてホイが10回目に達した頃、ハジメの冒険者登録が終わってステータスプレートが返ってくる。ハジメは天職欄を見てウンウン頷いてた。

 

  そこであっち向いてホイをやめて、当初の目的だった換金に移る。俺まだステータスプレート返してもらってないし。

 

「んじゃあこれで」

「俺のも頼む」

 

  俺とハジメが受け取り用の容器に、あらかじめ用意していた袋から魔物の素材を出す。爪、牙、魔石、エトセトラエトセトラ。

 

「こ、これは……!」

 

  その素材を見ると、オバチャンは驚いた顔をした。手にとって丹念に調べ、深いため息をついてから俺たちを見る。

 

「驚いたよ、こいつは………樹海の魔物の素材だね?」

 

  うんうんと頷く俺とハジメ。奈落の魔物は世間には知られていない存在だ、未知の魔物の素材なんか出したらトラブルまっしぐらである。

 

  ちょっと前にハジメとそれをしてギルド長登場からの突然の高ランク!受付嬢の目がハートマークに……とか話してたらルイネに宙づりにされました、はい。

 

『それはまるで、食肉用に吊るされた家畜のようであった……』

 

 ナレーション風に言うな。

 

  まあ、樹海の魔物でも十分希少だ。なにせ方向感覚を狂わすあの霧があるのだから。だからオバチャンは驚いたのである。

 

「そっちの子の協力かい?」

「ま、そんなとこだ」

 

  シアさんとウサギを見るオバチャンに肩をすくめるハジメ。ほんとはウサギは違うんだけどね。

 

  結局俺の方は五十万四千ルタ、ハジメのほうは四十七万八千ルタになった。ま、これくらいの魔物ならそんなとこだろう。

 

「あ、あとオバチャン、ここで町の地図がもらえるって聞いたんだけど」

「ああ、ちょっと待ちな……はいこれ」

 

  オバチャンが二枚ほど地図をくれる。開いて見てみると、科学技術のないこの世界とは思えないほど精巧だった。

 

「オススメの宿や店……へぇ、すごいな」

「私が趣味で描いてるもんだけどね。書士の天職だからそういうのは得意なのさ」

「オバチャンのマップは人気あるんだぜ!」

 

  へぇーこの人すげえなーと思いながら見ていると、飲食店にいた冒険者の一人が声を上げる。そちらを向く俺たち。

 

「年に二回新しく発行されるんだが、その時は行列ができてよ」

「コ◯ケかな?」

「そうそう、時々ファンだっていうやつが贈り物持ってくることあるよな」

「大手作家かな?」

 

  突っ込むハジメ。うん、このオバチャン本当に優秀なのね。むしろなぜこんな辺境にいるのか。王都の受付嬢リーダーとかでもおかしくない。

 

「ほほう、そんなにすごいのか……ならオバチャン、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」ボソボソ

 

  顔を近づけ、オバチャンにしか聞こえないように話す。ハジメたちには聞かれたくないと思ったのだろう、オバチャンは小声でなんだい?と返してきた。

 

「この街で良いデートスポットは?」ボソボソ

「ほぉ……あの赤髪の子かい?」ボソボソ

「ご名答!せっかく町に来たからデートしたくてな」ボソボソ

「なるほど……ならあんたには特別にこいつをやろう」ボソボソ

 

  俺の手から地図を取り、代わりに新しいものを渡してくるオバチャン。開いてみると、先ほどのに加えてオススメのデートスポットが書き込まれていた。

 

「これは?」ボソボソ

「カップルの冒険者に特別に渡しているもんさ。楽しませてあげなよ?」ボソボソ

 

  あらやだ、この人本当にすごい。もはや男より男前である。まあ、そういうことならありがたく受け取っておこう。

 

『デートスポット記憶しといたぞ』

 

 サンキューエボルト。

 

  そうして地図を受け取った俺たちは、冒険者ギルドを後にした。ちょっとオバチャンの面白そうな顔が気になったけど。

 

「さて、どこに泊まる?」

「この〝マサカの宿〟ってとこでどうだ?」

 

  地図?ガイドブック?に描かれた宿の一つを指し示すハジメ。それを全員で覗き込む。

 

「ほうほう、飯が美味くて防犯がしっかりしてる上に風呂があると………ハジメ」

「ああ、決まりだな」

 

  真剣な顔でうなずき合い、即決する俺たち。日本人だからね、風呂があると聞いたらそこにしか行けない。

 

  地図にしたがい歩くと、その宿が見えてきた。今更だけど〝マサカの宿〟って何がまさかなんだろう。ガン◯ム型の宿とか?

 

『アキバにありそうだな』

 

  中に入ると、冒険者ギルドの時と同じく宿泊客がこっちを見て、ルイネたちに見惚れた。そのネタはもうやったので無視してカウンターにゴー。

 

  食堂型の1階の奥にあるそのカウンターには、十五歳かそこらくらいの女の子がいた。メイド服っぽい給仕服を着ている。

 

「いらっいしゃいませー、ようこそマサカの宿へ!宿泊ですか?それともお食事だけか?」

「一泊でお願い。あとお風呂どれくらい借りられる?」

「それならこの時間ですね。十五分で百五十ルタです」

 

  時間表を見せてくる女の子。ハジメにどうする?と聞くと、とりあえずゆっくり入りたいから2時間くらいでと帰ってきた。

 

  なるほど、俺とハジメで入るので三十分、女性陣三十分、そのあと俺とルイネで三十分ハジメとユエたちで三十分だな(計算時間0.5秒)

 

「んじゃあ2時間で」

「に、2時間もっ!?」

 

  好奇心の光る目で復唱する女の子。どうやらそういうのが気になるお年頃のようだ。地球で言えば中学生くらいだしね。

 

「えーと、大丈夫?」

「は、はい、問題ないです……それで、オプションもありますけどどうしますか?マットとかちょっと変わった形の椅子とか!」

「まさかの!?」

 

  どこからともなく取り出されたツルツルのマットと真ん中が窪んだ椅子に思わず叫ぶ。なるほど、だからマサカの宿なのか……!

 

『つーかこの世界の技術力でどうやって作ったんだアレ』

 

 エロは文明を超越するのさ(キメ顔)

 

  とりま椅子を使わせてもらうということで(待て)話は纏まり、手続きが終わる。次は泊まる部屋だ。

 

「お部屋はどうしますか?二人部屋と三人部屋がありますけど……」

「んー、俺とこっちのルイネが二人部屋で、ハジメたちが三人部屋でいいか?」

「ああ、それでいい。俺がユエと一緒に寝て、あとはこいつらで一つずつ使えばいいだろ」

 

  頷くハジメ。すると横にいたルイネがススッと体を寄せてくる。

 

「ふふ……私は二人きりの部屋で何をされてしまうのだろうな?」

「おっふ」

 

  そして、しなだれかかって耳元で囁いてきた。思わず変な声が出る。うん、背筋がゾクゾクするからやめようか。ほら、女の子がチラチラ見てるから。

 

『つか後ろの男どもからも嫉妬と殺気の視線が飛んできてるぞ』

 

 仕方がないね、ルイネ雫の次に可愛いから。

 

「え、えーっと、私はハジメさんと二人の部屋がいいかなぁって……」

「……………なぜ?」

「そ、それは……私の初めてをハジメさんに貰ってもらいたいからです!」

「…………………………ほう」

 

  モジモジしながらもそうはっきりと言うシアさんに、ユエの殺気が高まっていく。ついでに女の子と後ろの宿泊客の眼力も高まった。

 

「……覚悟しろ、今日がお前の命日」

「う、うぅ!負けませんよぉ!」

「やめんかお前ら」

 

  やれやれという顔のハジメが大槌を取り出すシアさんの耳を引っ張り、魔法を構築しようとするユエにゲンコツを落とす。

 

「はきゅ!」

「いたっ!」

「他の客に迷惑だし、何より俺が恥ずかしいわ」

「うぅ……」

「…仕方がない」

 

  大人しくなった二人にため息をつくハジメ。とりあえず収集がついたので、際どいところを触ろうとしてくるルイネを抑えながら女の子の方を向く。

 

「は、初めて……ハッ、つまり三人部屋の中で仲直りとしてあんなことやこんなことを……うさ耳二人で癒したり……な、なんて破廉恥な!」

「あっれーなんかトリップしとる」

 

  ハァハァ言いながらブツブツ呟いてる女の子。あれだ、ちょっとしたことで妄想しちゃう男子中学生みたい。

 

『お前じゃん』

 

 ちょっと何言ってるかわからないですね。

 

  どうしようかと思っていると、ヌッと拳が伸びてきて女の子の頭にゲンコツが落ちる。撃沈する女の子。

 

「すいません、そういう年頃なもので……」

 

  拳の主である女将さんと思しき女性がズルズルと女の子を引きずっていく。頭に馬車に乗った子牛を思い浮かべたやつは末期。

 

  その後、父親らしき宿の主人も出てきて滞りなく手続きが終わる。ぴったりくっついてるルイネにニヤニヤしてたけど。

 

  部屋のある二階に上がると、下から何か騒がしい声が聞こえてきたけどスルーしてハジメたちと別れ、部屋に入った。

 

「ほー、結構綺麗だな」

「ああ、これならゆっくり休めそうだ」

 

  結構綺麗な内装に感心する。さすがはあのオバチャンがオススメと書くだけある。

 

『ていうかそろそろそれ脱いだらどうだ?』

「あ、そういやまだコスチューム着たままだった」

 

  マスクを脱いで、数十分ぶりの生の空気を吸う。湿度と温度調整の魔法付与してあるから蒸れなくて快適だけど、やっぱこっちの方がいいわ。

 

  スーツの方も脱いで異空間にポイポイ放り込み、パチンッと指を鳴らして部屋着に着替える。シャツは『お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!』だ。

 

「さて、ルイネ。ちょっと話があるんだけどいいか?」

「なんだマスター、もう風呂の中でのプレイの話か?」

「そっちじゃない、ていうか君最近そっち方面遠慮ないね?」

「いずれはマスターの子供が欲しいからな」

 

 うーんこの羞恥心の無さよ。

 

「まあそれは後で考えるとして」

『考えるのな』

「うるせえエボルト。で、明日は昼頃にチェックアウトするだろ?だからそれまでデートしないか?」

 

  そういうと、ルイネはぱっと嬉しそうな笑顔を浮かべた後、それを隠すように咳払いして頷いた。ちょっとニヤケてるけど。

 

「ふむ、了承した。楽しみにしているぞ、マスター」

「おお、楽しませてやるぜ」

「ふふ……それよりも、マスター」

「ん、なんじゃらほっ!?」

 

  あ、ありのまま今起こったことを話すぜ。

  ルイネに答えようと思ったら、いつのまにかベッドに転がされてルイネが上に覆いかぶさっていた。

  何を言ってるかわからねーと思うが、俺も何が起こったのかわからなかった。頭がどうにかなりそうだった。

 

「って、なんで押し倒されてんの俺?」

「なに、最近二人きりの状況はなかっただろう?だから……」

 

  片手で軍服のボタンを外し、胸元をはだけさせるルイネ。視界に美しい桃色のものが映り込む。

 

  知っての通り、俺は身内限定でこういう誘惑にはものすごく弱い。時と場合によっては断るが、今はなんの問題もない。

 

 つまり……

 

「……あー、エボルト」

『はいはい、寝ててやるからさっさと終わらせろ』

「ではマスター……体力の貯蔵は十分か?」

 

 

 

  それから俺は、夕食を食べる前にルイネを食べました(意味深)




このやり取り全部デップーの格好でやってると思うと我ながら草
次回は二人のデートです。
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