ぼでーがーどから恋愛相談まで乗ってくれるエディ大好きヴェノム可愛いし、なんだかんだヘタれながらも頑張るエディはほんわかするし。
ウチのヴェノムはあれの十倍くらい残虐になるけど、宿主思いなところもある……と思います。
あとライオット、性格はともかく見た目は良い。フィギュア出ないかしら。
評価について、何度も作為的な低評価をする人間がいると思われるので文字数設定しました。そこまでやってもまだアンチ活動をするのなら運営に相談しますので。
ヴェノム「作者トヤラも大変ダナ……アマリフザケタ事ヲスルナラ私ガ食ウゾ」
御堂「頭から丸かじり……いいですわね」
ヴェノム「相変ワラズワカッテイルナ」
愛子「こら、そこの二人意気投合しない。しかし、うちのと比べてかなりコミカルだったのは認めます。傍若無人さは変わりませんが」
美空「あはは、私もあんなのなら取り付いてほしいかも……最近ついてないし。彼氏落ちるし第二夫人できてるし第三夫人候補もできてるし」
龍太郎「それもうお祓いとか行ったほうがいいんじゃねえか?」
雫「ついでに貞操を狙っている子……もいるしね」
香織「」ビックゥ
愛子「何はともあれ、今回は幕間の二話目です。3話目と二部構成になっているそうですよ。それではせーの……」
七人『さてさてどうなる番外編。』
深夜、王宮の近くにある修練場。そこで私、八重樫雫は一人剣を振るっていた。
「ふっ!」
短く息を吐き出し、専用の鞘から抜きはなった機械じみた刀を振るう。それは空気を切り裂き、相手へと迫った。
振り下ろしから始まり、袈裟斬り、逆袈裟、薙ぎ、突き、修練場の中を舞うように動き次々と技を重ねていく。
目の前に想像する仮想の敵は、一人の男。この世で誰よりも愛しい、そして唯一私が一度も勝てなかった相手……シュー。
想像のシューは私の斬撃をことごとく回避、あるいはいなして息をするようにカウンターを入れてくる。それを必死に避けながら攻撃をした。
しかし、私の動きは完全に見切って……まあ想像だから当たり前なんだけど……いる相手はどんな攻撃も意に介さず、余裕の表情だ。
「シッ!」
ならばと、八重樫流の独特な歩法である〝無拍子〟で一瞬で懐に潜り込み、鞘に収めていた刀で居合斬りを放つ。
私の持つ技の中で最も鋭いそれさえも、シューはたやすく防いだ。もはやナイフを使うことすらせず、手の平で外に逸らす。
だが、まだ終わりではない。流されるままに体自体を一回転させながら鞘に刀を戻し、もう一度居合を放った。
またシューは防ごうとするが、回転による速度も乗った居合は防ぎようもなく、胴体を切り裂くことに成功した。
一瞬動きの止まった男に、返す刀で袈裟斬りを入れようとして……スパンッと自分の頭が飛ぶ幻覚を見た。
その幻覚の自分の視界に映るのは、首のない私の体。そしてその後ろに立ち、ナイフをジャグリングして不敵に笑うシュー。
その腹には傷などなく、自分が斬ったのが残像であったと理解する。それを最後に、私の視界は暗闇に閉ざされ……
「……今回も、負けか」
言葉を発すると同時に、半ば無我の境地に達していた自我が現実に戻ってくる。今回も負けたことに、思わずため息をこぼした。
エボルトが私たちの前に再び現れてからすでに一週間。より一層鍛錬に励んでいるが、未だに幻覚のシューにすら勝てないでいる。
あれからちらほらとあの時龍太郎が倒した〝スマッシュ〟とやらの目撃情報が相次いでおり、その時は決まって近くに赤い怪人がいるらしい。
怪人はまるで実証実験のようにスマッシュを暴れさせ、一定の破壊発動を行うとどこかへと姿を消すのを繰り返しているとか。
……私はエボルトが何を考えているのか、何をしたいのかわからない。あの時見たエボルトは、あまりにも以前と豹変していた。
シューから昔のエボルトのことは聞いたことがあるが、あの時のエボルトはその話にあるエボルトに似ていた。
ともあれ、再び目の前に現れたその時は止めなくてはいけない。そのためにこうして、寝る間を惜しんで訓練しているのだから。
刀を振り下ろしていた体制を元に戻し、鞘に納刀する。そのまま顎に人差し指と親指を添えて反省点を考え始めた。
「まず初動が0.2秒遅れた、そこですでに二回死んでる。左袈裟斬りの後の横薙ぎへの繋ぎにも無理があった。ならより最適な繋ぎは……」
「失礼、よろしくて?」
「っ!?」
突如後ろから聞こえてきた声に、咄嗟に刀の柄に手をかけ居合を放つ。しかし、背後にいた人物を切り裂くことはなかった。
なぜなら、その人物は私の刀の刀身を人差し指と中指、親指の三本でまるでピザでも取るように摘んでいたからだ。
私にかけらも気配を感じさせず、なおかつ居合を止められる。そんな人物は、現時点ではほんの数人しかない。
「……何の用、御堂さん」
「あら、たまたま寄ったら見つけたクラスメイトに声をかけただけでしてよ」
「……そう、たまたまね」
嘘だ、と思った。
私のように訓練するのでもなければ、深夜にこんな場所に来るはずもない。おそらく私がいたから入ってきたのだろう。結構音立ててたし。
「それより、あなたの腕の筋肉のつき方からして後3ミリほど軌道を下げればもっと速くなりますわ」
「……アドバイスどうも」
御堂さんがパッと指を離したので、再びため息を吐きながら鞘に収める。まったく、これでもシューに
「それと、回し蹴りはあと少し角度をあげたほうがいいですわ。斬撃の合間に蹴りを入れるのは見事ですが、その後重心がズレていては意味がありませんもの」
「……いつから見てたの?」
「そうですわね……中盤あたりからでしょうか」
「つまり二十分は見てたわけね……はぁ、そんなに長い間気がつかないなんて」
これはもっと修行が必要ね、と口の中で呟きながら近くの石段に座る。刀を立てかけ、乳酸の溜まった肩を揉んだ。
重い肩をほぐしていると、不意に自分のとは別の手……というか御堂さんに揉まれた。思わずびくっとして、後ろを振り向く。
「御堂さん?あなた、何やって……」
「見ての通り、あなたの肩を揉んでいますわ。何か問題があって?」
澄ました顔で言う御堂さん。見れば手は仄かに緑色に光っており、皇帝様の時にも使っていた回復魔法らしきものを使っているのがわかる。
「……何から何まで親切にどうも」
「これくらいなんともないですわ。貴方には期待していますもの」
「期待している、ね」
この世界に来てからの彼女を見ていると、とてもではないが他人に期待をかけるとは思えない。むしろほとんど関心がなさそうだ。
それなのに、私には期待しているという。それは
では他に、彼女が私に気をかける理由があるのだとするならば……
「それは、私がシューの女だからかしら」
ピタリ、と御堂さんの手が止まる。しかしそれは一瞬で、すぐにまた私の肩を揉み始めた。
「さて、なんのことでしょう」
「とぼけなくてもいいわよ。貴方が私に気をかける理由なんて、それくらいしかないもの」
「わかりませんわよ。単にその強さや影響力に目をかけているだけかも」
「冗談も大概にしてちょうだい。あれだけの強さを持つ貴方が、今更自分より弱い人間に興味を持つ意味がないわ。そして影響力においても皇帝様の一件で貴方の方が強いから、取り入る必要もない」
「……………」
「あら、もう誤魔化さないのかしら。なら、単刀直入にいうわ」
私はそこで言葉を切り、御堂さんの方に振り返る。そしてシューのように不敵な笑みを浮かべ、言葉を発した。
「貴方が私に期待をかける理由は、シューが私を選んだからでしょ?御堂さん……いいえ、
「……………はぁ。降参ですわ」
パッと両手を挙げ、案外あっさりと認める御堂さん。それに私は表面上は普通の顔を装いながらも、心の中で勝利の笑みを浮かべた。
やれやれ、とかぶりを振った御堂さんは私の隣に腰を下ろす。そして少し訝しげな目で私を見てきた。
「どうして、私がそうだとわかりましたの?」
まるで試すように聞いてくる御堂さん。周囲に緊迫した空気が張り詰め、逃げる事はできない。まあ、する気は無いけど。
その眼に映るのは疑問と、そして期待の色。そこからやはり、御堂さんが私のことを試そうとしているのがわかった。
そもそも、彼女ならば適当にはぐらかすことも、意識を失わせることだってできた。それなのにこうもあっさりと認めた。
おそらく御堂さんは、私に何かを望んでいる。それはおそらく、頭脳と肉体どちらとも優れた人間であること。
剣のアドバイスもこの質問も、そのためのものだ。それがなんのためなのかはわからないが、今はその期待に応えるとしよう。
「そうね、まずその格好や性格かしら」
その言葉を皮切りに、私は自分の考察を話し始めた。
あからさまなお嬢様然とした口調に、完璧に着こなしている貴族のような服装。そして突然変化した他人への対応。
前の世界にいた頃の御堂さんは、内気で物静かで、図書室によくいるのを見かけた。しかし聞き上手で友人も多く、クラスの輪にうまく馴染んでいた。
それが今はプライドが高く、他人に興味を示さず、常に孤高であり続けている。これでは正反対もいいところだ。
「本性を隠していたというには、あまりに変わりすぎている。そして貴方はそれを隠す気がない」
「その通りですわ。強者たるもの、常に堂々とあれ。それが私の信念ですもの」
「そう、それよ。貴方のその強さ。それが二つめの理由」
他の追随を許さない、御堂さんの圧倒的な実力。あれは一朝一夕で身につけられるような代物では決してない。
何年も血の滲むような努力を重ね、死に物狂いでようやく手に入れられる力。皇帝様の時の洗礼された動きから、それがよくわかった。
とても、この世界に来てからたった数ヶ月でここまでなったとは思えない。しかし前の世界での体育の授業を見る限り、元からの力でもない。
それなら必然的に答えは絞られる。顔だけ同じの別人か、あるいは……シューと同じ前世の記憶を持ち、そこで培った力ということ。
普通に考えれば前者だろうが、シューによって私は前世というものがあることを知った。そして何より……
「三つ目は……」
「……三つ目は?」
「単純に、シューに聞いたお弟子さんの一人と情報が合致するからよ」
「……なるほど、それは確かに何よりの情報源ですわね。彼の方は私のことをなんと?」
「そうね……確か高飛車でナルシストでサディストでツンデレでチョロインな女って言ってたかしら。家族想いとも言ってたけど」
「次会った時絶対一発ぶん殴りますわ」
ニッコリと端正な顔で笑う御堂さん。しかし目の奥は全く笑ってない。次にシューのこと見たら本当に殴るわね、これ。
「それで、私をどうするつもりですの?」
「別にどうもしないわよ。というか、どうにもできないわよ」
それなりの実力を有している自信はあるが、相手は今の龍太郎をして危険だと言わしめる人物。とてもじゃないが、私がどうこうできる存在じゃない。
「ただ、確かめたかっただけ。ちょっと聞きたいことがあったし」
「聞きたいこと?」
こてんと首をかしげる御堂さん。絵になっているその姿にクスリと笑い、自分の望みを告げる。
「前世のシューのことを教えて欲しいの。シューったら貴方たちお弟子さんのこととか先代とか、そういう話はするのに自分自身のことについては、あまり話してくれなかったから」
付き合い始めた時に、シューの前世のことについては聞いた。しかし、それは大体の概要だけで詳しい事は知らない。
私に話したことだけでも十分忌避する内容なのに、もっと細かく話したらきっと嫌われてしまう。そうシューは言っていた。
まあムカついたからたっぷり一晩かけて私の愛情を教えてあげたんだけど、結局吐かなかったので他に聞くしかない。
「なんだ、そんなことですの。それならいくらでも教えてあげますわ。貴方は彼の方の全てを知る権利がありますもの」
「感謝するわ。それじゃあ早速……」
「でも、一つ条件がありますわ」
条件?と今度は私が首を傾げれば、御堂さんは頷く。
「貴方も彼の方のことを教えなさい。私は、今の彼の方のことをあまりにも知らなさすぎる」
「あなたなら私の頭を直接覗くこともできるんじゃないの?」
「そういう魔法はありますけれど、あいにくと使えませんわ」
「どうして?」
簡単なことですわ、と御堂さんは肩をすくめる。妙に様になっているのが少し面白かった。
「貴方や南雲ハジメ、石動美空……つまり彼の方に近しい人間には一人の例外もなく、彼の方直々に防護魔法が付与されていますもの。それも何重にも。それで魔法が阻害されますの」
「そうなの?ていうか、それってそんなに強いの?」
「それこそ神クラスでもないと、引っかき傷も付けられないですわ」
……そういえば時々、真剣な顔で私や南雲くんの体に触れている時があったわね。あれはその防護魔法とやらを重ねがけしてたのかしら。
過保護だな、と思いつつそれほど大切にされていると思うと、自然と笑みがこぼれてきた。全く、あのバカは。
「まあ、わざわざ話す理由はわかったわ。要約すると、私は貴方に今のシューのことを」
「ええ。そして私は昔の彼の方のことを話す……良い取引でしょう?」
「ええ、とっても」
笑いあった私たちは握手を交わす。これでもっと、シューのことを知ることができる。
「じゃあ、早速教えてちょうだい。前世のシューは、どんな人間だったの?」
「……そうですわね」
考える人のような姿勢をとる御堂さん。その体を形作る全てが美しい彼女がそれをすると、まるで世紀の巨匠が手がけた彫刻のようだ。
「一言で言うのなら誰よりも強い人、というところでしょうか。それは戦う力に限らず、その心もですわ」
「ああ、なんだか容易に想像できるわ」
もう十一年もの長い付き合いになるが、シューの底は未だに見えない。生きていた年数が違うから、それは仕方のないことだ。
いずれ全てを理解するつもりではあるけど、まだ私の知らないシューの強さがある。私はそれを知りたい。
「食い殺そうと襲いかかった私を容易く下し、あまつさえ弟子として迎え入れる。そんなことができる人間はそうそういませんわ」
「ちょっと待って、食い殺そうとした? 貴方、人を食べてたの?」
それは流石にシューからも聞いてなかった。驚いてみれば、御堂さんは肩をすくめる。
「無論、食べても問題のない人間とそうでない人間の区別くらいはつけていましたわ。でも、そうしなければ生きられなかったんですもの」
「……なかなか壮絶な前世だったのね」
「いずれ貴方が心身ともに信頼に足ると判断した時には、私のこともお話ししますわ……彼の方は誰も信頼できず、人を食料としか見られなかった私に、根気よく向き合い、人の暖かさを教えてくれましたわ。そのおかげで、今の私があるんですの」
「へぇ……」
「さ、とりあえず私はここまでですわ」
「ええっ、短くない?」
「最初から多くを語ってしまっては面白味に欠けますわ。さあ、次はあなたの番でしてよ」
さあ、と促してくる御堂さんにうーんと唸る。一体どこから話したものだろうか。
「とりあえず、最初に出会った時の話でいいかしら?」
「ええ、構いませんわ」
「それじゃあ遠慮なく」
こほん、と一つ咳払いをして話を始める準備をする。表情を引き締め、真剣な瞳で御堂さんの目を見る。
自然と御堂さんも姿勢を正し、話を聞く体制に入った。それを見て一度深呼吸すると、おもむろに話し始めた。
「鼻塩塩、あれは今から十一年と二ヶ月二十一日前のことだったわ……」
「あ、あなたもそういうテンションですのね」
ヴェノムと寄生獣の二次創作書こうかな……(持病)
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