Fate/Grand Order ~巻き込まれた特異と少女たち~ 作:コーラテートク
自転車でバス停にダイレクトアタックするとは思ってなかったです(´・ω・`)
「ふぅ、流石に危なかったな。」
「ほぇぇ、疲れたよぉ…。」
「そうねぇ、完全な
「あんなに威力があるなんて思いませんでした。」
クロも誠も、完全な熾天覆う七つの円環を展開することは出来ない。
どちらの力も借り物で、いくら自分のものにしたとしても本物の高みには届きえないのだ。
別々に熾天覆う七つの円環を展開したところで
ではどうするのか───
答えは簡単、二人で一つの熾天覆う七つの円環を展開すればいい。
少し危ない場面はあったが、結果として助かったので良しとする。
そういえば、とクロが話し出す。
「まだ
「「あれ?」」
イリヤと美遊の疑問の声があがる。
「何の事だ?」
「惚けたって無駄よおにいちゃん、約束したんだからね。しっかりお願いね。」
「………分かったよ。」
なんとか誤魔化したかったのだが、クロにジト目で睨まれたことで諦める。
仕方なく、懐から宝石───魔力を貯めておく媒体───を取り出し、クロに指で弾いて渡す。
「んー、美味しい♪」
嬉しそうに頬張っているので良しとしよう。
…貴重なんだけどなぁ。
「ああ、そうだアーチャー、さっき言ってた意味って…。」
何度か呼び掛けるのだが、応答すらしなくなっている。
どころか、先程まで感じていたアーチャーの気配も消えている。
「おいおい…マジか。」
休憩ということで会話や呼び掛けを行っていたのだが、
「あの…。」
「なあ、そろそろいいかい?」
先程まで黙っていた藤丸が待ちきれなかったようで話かけてきた。
「ん、ああ、どうした?」
「坊主のことは聞いてるが、そこの嬢ちゃんたちは何者なんだ、さっきはいなかったろ?」
案の定、先程までいなかったイリヤたちに注意が向く。
「イリヤたちのことか…。さっき話したとは思うんだが、俺が違う世界から来たことは伝えたよな?」
「そうだったね。」
「実は、この娘たちもそうなんだ。俺がこっちに来る時に巻き込まれちゃったみたいでさ。」
『跳ぶときに解析をかけてみましたが、どうやら私たちが行っていた鏡面界への
「空間転移は現代では未だ解明されていない部分が多い魔術です。カルデアで使われる予定だったレイシフト、これも空間転移の原理を一部応用しています。」
いくつかの話を続けた後、オルガマリーが話を締める。
「なるほど、大体の事情は分かったわ。まずは特異点の中心に向かいましょう、そこに何かがあるはずよ。」
一同は特異点の中心───大聖杯が眠る地へと進んでいく。
他の方の小説を読んでると、自分の文章力のなさにうんざりしてきますなぁ…。