Fate/Grand Order ~巻き込まれた特異と少女たち~ 作:コーラテートク
というより空きすぎてしまった(´Д`)
「やれやれ、この肉体だと流石に動きにくいな。」
《???side》
大聖杯が眠る地、特異点の中心に一人の男がある場所を眺めていた。
眺める先では、極光と大盾が鬩ぎ合い、しのぎを削っている。
その男は、物腰柔らかな紳士然とした人物で、モスグリーンのタキシードとシルクハットを着用しにこやかに微笑んでいる。
拮抗していた鬩ぎ合いだったが、ある時を境に大盾が極光を押し戻していく。
それを確認すると、男の顔から微笑みが途絶え、憎悪が溢れ出すかのように表情が歪む。
「オルガマリーだけではなく、あの青年とマシュまで生きているとはね。大した力もないからと見逃してやったというのに、どいつもこいつも統率の取れていないクズばかりだ!」
一通り叫び散らした後、男が藤丸達に向けて掌を向ける。
「これ以上邪魔されても困るんだ。ここであのセイバー共々消し去ってしまうか。」
向けられた掌に魔力が集まっていく。
サーヴァント可したマシュはともかく、到底生身の人間に耐えられる代物ではないだろう。
「全く、余計な手間をとらせてくれた。では、さようなら。」
禍々しい魔力が放たれる。
だが───
「
「■■■───!」
「っ!?」
その攻撃は藤丸達に届かない。
射撃が魔力を射抜き、斧剣の攻撃が男のいた地面を砕く。
咄嗟に飛び退き、体勢を整えた男が、自身の攻撃を防いだ何者かへと視線を向ける。
「貴様らは…。」
即座に招待を看破した男───レフ・ライノールが怒りを露にする。
「セイバーについてきた負け犬風情が、私の邪魔をするか!」
対峙した
「はて、何のことだかわからないな?だが、まあ、堕ちたとは言え元々は正義の味方を名乗っていたものだ、このくらいはさせてもらうさ。」
「■■■■■───。」
バーサーカーの話す言葉は分からない。だが、言いたいことは伝わったのだろう。
アーチャーが軽く笑みを浮かべて話を続ける。
「まさか貴様と共闘することになるとは…。しかし、利害は一致しているだろう?
「───■■■!」
「本当に…。本当にどこまでも私の邪魔をする!そこまで死にたいのなら貴様らから先に殺してやる!」
「やれやれ、品のない奴だ。───行くぞ大英雄、貴様の力を見せてみろ!」
「■■■───!!!」
二人の英雄が、それぞれの想いを胸に戦場へ駆ける。
《主人公side》
「しっかし、お前さんは本当にあいつの力を扱えてんのか?」
「どういうことだ?」
唐突なキャスターの問いに首を傾げる。
「いやな、ちょっとした面識があるんだがな。なんつーかなぁ…。」
「煮え切らない言い方だな?」
「ああ…すまねぇな、どうにも違和感が拭えねぇもんでな。」
また一つ、物語が動こうとしていた───