Fate/Grand Order ~巻き込まれた特異と少女たち~ 作:コーラテートク
本当に申し訳ない(´・ω・`)
切り付け、殴りかかり、叩き潰す。
これを何度繰り返しただろうか───
「チッ!この化け物めが、どんな耐久力してるんだ!」
「ふん、期待なんぞしていなかったが、所詮は騎士王の小間使いか。全く相手にもならん。」
レフの言葉とともに放たれた魔術が、アーチャーとバーサーカーを弾き飛ばす。
「ぐぅっ!?」
「■■、■…!」
「本当にガッカリだ…。もう消えかかってるじゃないか、なあ。さっきまでの威勢はどうしたんだ!」
幾度もの攻撃を受けたため、既に霊基には皹が入っている。
「そっちのデカブツももう限界だろう?せめてもの慈悲だ、今すぐ楽にしてやろう。」
藤丸たちへ放たれようとしていた魔術が、アーチャーたちに向けられる。
「時間稼ぎすらまともに出来んとは…」
「諦めるんだな、散れ。」
そして、放たれる。
だが─
「■、■■!」
「っ!?今行ったらいくら貴様でも───」
「無駄な事を、まずはお前から始末してやる。」
何を思ったのか、バーサーカーが突っ込んでいく。
一瞬、バーサーカーがアーチャーへ振り返り、にやりと笑った気がした。
「………そうか、分かった。」
即座に防御を捨て、霊基が許す限り魔力を溜めていく。
思い描くのは、眼前の大英雄が宝具にまで昇華せしめた技術。
「I am the bone of my sword…」
「■■■─!!!」
魔術が放たれる。
それを真っ向から受け止め、何度も燃え付きながらも、大英雄は威力を殺しきった。
そして─同時に霊基が砕け散る。
魔術が過ぎたあとに残ったのは、風に乗って消えていく黄金の粒子だけだった。
同時刻───
「イリヤ?どうして泣いてるの…?」
「え?あれ、ほんとだ。何でか分からないけど、悲しい気持ちになってくる…。」
「………バーサーカーが逝ったか。」
「これで後は君だけだ「油断大敵、という言葉を知っているかな」なにっ!?」
「
「ぐ、おぉぉ…!?」
放たれるは、神にも届きうる最高峰の九連撃。
霊基を犠牲に放たれた攻撃はレフ・ライノールを間違いなく捉えた。
「はぁっ、はぁっ…。流石に、この霊基で放つには、荷が重すぎる代物だったな。」
砕け散った霊基を気力で留め、敵へのダメージを確認しようと顔を上げる。
煙が晴れ
───そこにはなにもなかった。
「そんな…ばか、な…ガッ!?」
驚愕するアーチャーの胸を背後から伸びた手が貫く。
「今の攻撃だけは誉めてあげよう、この私に傷を付けるとは思わなかったよ。」
「(クソ…後は頼むぞ、誠。)」
アーチャーもまた、黄金の粒子となり消えていく。
「やれやれ、手間を掛けさせてくれた。さて、後はオルガマリーたちだけか。」
レフのキャラが分からん!