Fate/Grand Order ~巻き込まれた特異と少女たち~   作:コーラテートク

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大切な部分が抜けていたので、前に投稿した話をいくつか修正しました。
本当に申し訳ない(´・ω・`)


第16話

切り付け、殴りかかり、叩き潰す。

これを何度繰り返しただろうか───

 

「チッ!この化け物めが、どんな耐久力してるんだ!」

 

「ふん、期待なんぞしていなかったが、所詮は騎士王の小間使いか。全く相手にもならん。」

 

レフの言葉とともに放たれた魔術が、アーチャーとバーサーカーを弾き飛ばす。

 

「ぐぅっ!?」

 

「■■、■…!」

 

「本当にガッカリだ…。もう消えかかってるじゃないか、なあ。さっきまでの威勢はどうしたんだ!」

 

幾度もの攻撃を受けたため、既に霊基には皹が入っている。

 

「そっちのデカブツももう限界だろう?せめてもの慈悲だ、今すぐ楽にしてやろう。」

 

藤丸たちへ放たれようとしていた魔術が、アーチャーたちに向けられる。

 

「時間稼ぎすらまともに出来んとは…」

 

「諦めるんだな、散れ。」

 

そして、放たれる。

だが─

 

「■、■■!」

 

「っ!?今行ったらいくら貴様でも───」

 

「無駄な事を、まずはお前から始末してやる。」

 

何を思ったのか、バーサーカーが突っ込んでいく。

一瞬、バーサーカーがアーチャーへ振り返り、にやりと笑った気がした。

 

「………そうか、分かった。」

 

即座に防御を捨て、霊基が許す限り魔力を溜めていく。

思い描くのは、眼前の大英雄が宝具にまで昇華せしめた技術。

 

「I am the bone of my sword…」

 

「■■■─!!!」

 

魔術が放たれる。

それを真っ向から受け止め、何度も燃え付きながらも、大英雄は威力を殺しきった。

そして─同時に霊基が砕け散る。

 

魔術が過ぎたあとに残ったのは、風に乗って消えていく黄金の粒子だけだった。

 

同時刻───

 

「イリヤ?どうして泣いてるの…?」

 

「え?あれ、ほんとだ。何でか分からないけど、悲しい気持ちになってくる…。」

 

「………バーサーカーが逝ったか。」

 

───────────────

 

「これで後は君だけだ「油断大敵、という言葉を知っているかな」なにっ!?」

 

全工程投影完了(セット)───是、射殺す百頭(ナインライブズ・ブレイドワークス)!」

 

「ぐ、おぉぉ…!?」

 

放たれるは、神にも届きうる最高峰の九連撃。

霊基を犠牲に放たれた攻撃はレフ・ライノールを間違いなく捉えた。

 

「はぁっ、はぁっ…。流石に、この霊基で放つには、荷が重すぎる代物だったな。」

 

砕け散った霊基を気力で留め、敵へのダメージを確認しようと顔を上げる。

 

煙が晴れ

 

───そこにはなにもなかった。

 

「そんな…ばか、な…ガッ!?」

 

驚愕するアーチャーの胸を背後から伸びた手が貫く。

 

「今の攻撃だけは誉めてあげよう、この私に傷を付けるとは思わなかったよ。」

 

「(クソ…後は頼むぞ、誠。)」

 

アーチャーもまた、黄金の粒子となり消えていく。

 

「やれやれ、手間を掛けさせてくれた。さて、後はオルガマリーたちだけか。」

 




レフのキャラが分からん!

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