Fate/Grand Order ~巻き込まれた特異と少女たち~   作:コーラテートク

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ようやく主人公の名前が判明しました
あの人との繋がりは如何に…!?


第3話

「俺は衛宮、衛宮誠だ。」

 

簡単な自己紹介をすませ、情報の礼として携帯していた食料を少しばかり分ける。

 

最初は受け取れないと渋っていた彼らも、

 

「受け取らなければ捨てるだけだ。」

 

と伝えると受け取らざるを得なかったようだ。

 

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厄介なことになった───

黒い影のようなサーヴァント───シャドウサーヴァントと呼ぶことにする───が一騎接近しているらしい。(予想以上に弱かったが)

 

近づかなければほぼ感知出来ない俺とは違い、優秀なサポーターがいて羨ましい限りである。

 

「さて、こういう場合どうするべきだと思うよ、藤丸。」

 

「ここにいるメンバーで、シャドウサーヴァントとまともに戦えるのは…衛宮だけだ。」

 

慌てる様子が見れるかと思い藤丸に振ってみただけだったのだが、

 

「───ほう、つまりお前は自分のサーヴァントを信用していない、と?」

 

少しばかり聞き捨てならないことを言いやがった。

 

「い、いや、そういうつもりで言ったわけじゃ…!?」

 

藤丸の言葉を聞いた瞬間、マシュが泣きそうな顔をしていたのを俺は確かに見た。

 

「今のお前の言葉を聞いて、お前のサーヴァントは───マシュは何を思ったんだろうな?」

 

「…。」

 

「そ、それは…。」

 

自分の仲間を信じられないのは三流以下だ。

あまり、愉快な気分ではない。

 

「戦えないならいいさ。後は、俺がやる。」

 

───彼らが戦うことが出来ないのなら、彼らが戦わなくても済むように俺が全て片付けてやる。

 

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大橋の下、俺はシャドウサーヴァントと対峙していた。

 

「見ツケタゾ、漂流者ァ!」

 

「ランサーか…。」

 

槍を携えた大男、真名は不明、干将・莫耶を投影し油断なく構える。

 

「本来なら俺が英霊に敵う通りはない。」

 

当然だ。究極の一を極めた存在に、投影しか能のない半端者が勝てる筈はないのだ。

 

師匠は別格だけど───と心の中で呟き、苦笑する。

 

「だが、今は貴様も半端者だ。勝てない通りはないだろう?」

 

「ホザケ!」

 

そう叫ぶと、一直線に突っ込んでくる。

 

突き出された槍を干将で受け流し、体制を崩したランサーに莫耶で切りかかる。

しかし、即座に体勢を立て直し回避される。

 

「ドウシタ、ソノ程度カ!」

 

「腐っても英霊ということか。ならこれはどうだ?」

 

魔術行使の文言(キーワード)を告げる。

 

「───I am the born of my sword...干将・莫耶オーバーエッジ!」

 

それと同時に干将・莫耶に変化が起こる。

鳥の羽のようにリーチが伸び、鋭さが増す。

 

「一撃で決めてやる。」

 

「オオオオオ!」

 

誠の技に触発されたのか、雄叫びを上げ突撃してくる。

 

───一瞬、槍と双剣が拮抗し、双剣が槍ごと敵を切り裂いた。

 




基本、誠はあの人の戦い方と同じです。
プリズマイリヤ要素はまだ後ですね、しばしお待ちを(;'∀')

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