Fate/Grand Order ~巻き込まれた特異と少女たち~ 作:コーラテートク
艦これとかFGOイベとかマイクラとかやってたわけじゃないです(;'∀')
お待たせして申し訳ございませんm(__)m
進む───
赤いコートを身に纏った男は、群がるスケルトンたち(稀にキメラ)を薙ぎ払い、進み続ける。
「ふぅ、いい加減スケルトンにも飽きてきたな…。」
───仕方なかろう。根本を解決しなければ湧き続けるパターンだろう、所謂無限湧きというやつだな。
「そうは言っても、この特異点を成り立たせている要因が分からないと解決しようがないんだよなぁ…。」
なにか知らないのか、と言外に問いかけてみる。
───まあ、心当たりはあるが…。
「だよなぁ、あるわけ………え?あるの?」
希望的観測でしかなかったのだが、思わぬ返答が返ってきた。
───ここには多少縁があってな。
「へぇ、そうなのか。それで、その心当たりっていうのはなんなんだ?」
───
「大聖杯?聖杯とは違うのか?」
───大聖杯とは、聖杯を君臨させるためにこの冬木の地に流れる霊脈を利用する術式のことだ。特異点とは、一種の固有結界のようなものだ。大聖杯の魔力で維持されていると考えるのが妥当だと思うぞ。
「つまり、今はその大聖杯を目指して進んでいるってことか。」
───そういうことだ。さて、大聖杯の前にもう一仕事あるようだぞ。
それと同時に、サーヴァントらしき魔力が接近してくるのを感じた。
「この魔力量、並のサーヴァントじゃない!」
即座に白と黒の双剣を構え───即座に飛びのいた。
その直後───
「■■■■■────!!!!!」
狂気に染まった大英雄が、誠の立っていた場所を粉砕した。
「こいつは…!?」
───まさか、こいつと再び出会うことになるとは…!
アーチャーの焦った思考が流れ込んでくる。
───逃げろ!奴と戦っても勝つことなど出来ん!
「勝てないってのは、どういうことだ!?」
現れたサーヴァントの攻撃をひたすらに避けながら、アーチャーに尋ねる。
───あの巨躯と手に持っている斧剣。そして何より、身に纏っているあの覇気だ。間違いない、
「ヘラクレス、だと!?」
最高神ゼウスとペルセウスの孫・ミュケナイ王女のアルクメネの間に生まれた、半神半人の大英雄。
心技体に優れ、あらゆる武具を使いこなすその技量は、剣・槍・弓矢等、何を取っても百発百中の腕前を誇るとまで言われる最高峰のサーヴァント。
───つまり、実力は英霊の中でも最強に近いものだ!
「だからって、逃げられる状態じゃないだろ!」
アーチャーの力を身に宿した状態ですら回避で手一杯なのだ。
このまま回避を続けてもジリ貧になる。
「なら…っ!?」
考え事をしていたせいで反応が僅かに遅れた。
咄嗟に盾を投影し直撃は防いだものの、振るわれた剛腕になす統べなく吹き飛ばされる。
「ぐ、はぁ…。ガードしたのに、なんて威力だよ!?」
───あまり攻撃は受けるな!今の状態が保てなくなるぞ!
「了解。けど、距離は稼げた。今なら打てるだろう!」
一撃で葬れるよう、魔力を最大まで高める。
───待てっ、奴は!
「───
弓を構え、ある宝具を投影する。
「───
放たれるは空間をも貫く無敵の徹甲弾。
───そして、捩じれた刀身がヘラクレスの体を吹き飛ばした。
不定期ですけど頑張ります(;^ω^)