Fate/Grand Order ~巻き込まれた特異と少女たち~   作:コーラテートク

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何故か書き始めたばかりの東方小説よりも、こちらのモチベーションか戻ってきている件について(ヾ(´・ω・`)

とはいっても、かなりの期間が空いている(´-ω-`)


第8話

《カルデアside》

 

「そういえば、さっき遭遇したアーチャーだけど、なんで攻撃してこなかったんだろう?」

 

「そうですね、キャスターさんとはお知り合いのようでしたけど…?」

 

「…さあな、あいつことなんざ知らねえよ。」

 

───現在に戻る。

 

《誠side》

 

「■■■───!」

 

先程、一瞬だけ心配するような素振りを見せていたヘラクレスだったが、今は誠に止めを刺すべく行動を開始しようとしていた。

 

(くそっ!どうする、どうすればこの状況を打破出来る…。出来ることと言えば投影か夢幻召喚(インストール)の二つだけ…。)

 

自身が取れる行動について考える。

 

(まず夢幻召喚はダメだ。アーチャーとは音信不通のままだし、他の英霊を呼ぼうにも魔力が底を尽いてる。投影も同じだ。今の魔力じゃ干将・莫耶の投影で手一杯だ、これじゃあ意味がない…。)

 

そして気付けば、ヘラクレスは目前に迫っていた。

 

「しまっ!?」

 

「■■■■■───!!!」

 

さらに振り下ろされる一撃に、なすすべなく弾き飛ばされる。

なんとか直撃は避けたもののその威力は絶大で、血を吐き地面に倒れ伏す。

 

「ご、ふ…。」

 

止めを指そうとヘラクレスが突っ込んでくる。

その様子をぼんやりと眺めながら、

 

(ああ、ここで死ぬのか…。死ぬ瞬間はゆっくりに見えるって本当だったんだなぁ。)

 

などと考える。

ふと、冬木で過ごしていた時のことを思い出す。

 

(師匠や凛さん、ルヴィアさんには、いろんなことを教えてもらったなぁ。ま、あの人たちなら俺がいなくても元気にやっていけるだろうけどな。)

 

師匠─衛宮士郎には今の基礎となる投影と家事全般を、凛やルヴィアには魔術を叩き込まれた。

 

───ヘラクレスが斧剣を振りかぶる。

 

(クロ、美遊───イリヤは、あの娘たちは悲しんでくれるかな。)

 

突然現れた得体の知れない誠に対し、よく懐いてくれた少女たちのことを思うと、少し悲しくなる。

 

「せめて、お別れくらいは言っておきたかったなぁ…。」

 

───迫るヘラクレスの斧剣。

 

そうっと目を閉じ、来るであろう痛みを待つ。

だが、痛みは訪れることなく───

 

「「砲射(フォイア・シュート)!」」

 

偽・偽・螺旋剣 (カラドボルグ)!」

 

「■■■───!?」

 

聞き覚えのある声と、重いもの(バーサーカー)が吹き飛ぶ音に耳を疑った。

 

「───ぇ?」

 

「「「大丈夫(ですか)、誠さん(おにいちゃん)!?」」」

 

「な、なんで君たちがここに…?というか、その格好は一体…。」

 

───そこには、いかにも魔法少女、といった服装の少女(イリヤと美遊)と、自身が先程まで着ていたものに似た服をきた少女(クロエ)が立っていた。

 

《カルデアside》

 

「まだ着かないの!?」

 

「もう少しです、所長!」

 

「間に合え…!」

 

「あと少しだ、悩んだりする前に足動かせ!」

 

───藤丸たちが合流するのは、まだ少し先である。




誠が飛んでくる寸前にいたのは、雪花の誓い(アニメ完結後)の少し後くらいです。
師匠とは美遊の世界の士郎のことですね。

また、詳しい話は小説内で(^_^;)

次の投稿がいつになることやら…。

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