Fate/Grand Order ~巻き込まれた特異と少女たち~ 作:コーラテートク
「あれ?どったの君たち?」
「「「…。」」」
「ぁっ、ちょっ、ヤメッ!?」
「「「………大丈夫(ですか)、
「あ、ああ、なんとかな。助かったよ。」
(…触れられたくないんだろうなぁ。)
イリヤたちからの圧力で、服装について触れられたくないのだろう。と理解は出来た。助かったのも事実だ。
───だが、ある疑問が浮かび上がる。
「なぜ、君たちがここに…?」
彼女たちは別の世界の住人だった。
確かに、小聖杯の機能を有してはいるが、それだけで世界は越えられない。
誠のようなイレギュラーは除くが。
「それが…。」
「分っかんないのよねぇ。私たちは、おにいちゃんの姿が見えないから探してただけだったし。」
「誠さんを見つけて近付いたら、急に目眩がして…。気付いたら誠さんが襲われてて。」
「…そうか。」
恐らくだが、この少女たちは誠の空間転移に巻き込まれたのだろう。
(つまりは、俺のせいだ。俺がこの娘たちを巻き込んでしまったんだ。)
───誠の空間転移は特殊である。自らの意思に関係なく、ある日突然に起こりうるのだ。
「というか、何があったの?こんなにボロボロになってるし…。」
「ああ、それは─」
イリヤの質問に答えようと口を開くが、
「───。」
今の一撃で命を一つ削れていたらしく、バーサーカーの蘇生が開始されていることに気付く。
「っ!あんまり時間はなさそうだ、なんとかこの場を切り抜けないと…。」
同時に、イリヤたちも敵の姿を再度認識したようで─
「やっぱりアレって…。」
「バーサーカー、よね?」
「でも、前に戦った黒化英霊よりも弱体化してるような…。」
冷静に分析し始めた。
どうやらこの娘たちは戦い慣れしているだけでなく、普通ではありえない戦闘経験があるようだ。
「どういうことかは後で詳しく聞かせてもらうとして、だ。この状況、どうする?ちなみに、俺の魔力はもう空っぽだ。ほとんど何もできやしない。」
「ええ!?ど、どうしよう…。勢いで来ちゃったけど、今カード持ってないよ!?」
「カードって何だ?」
「かつての英雄たちの力を宿したマジックアイテムです。このカレイドステッキで力を引き出すことで、英雄の力を借りることができるようになるんです。私たちはクラスカードと呼んでいます。」
と、美遊が説明してくれる。
「なるほど、そのステッキは魔術礼装なのか。それに、クラスカードか…。」
『ザッツライトですよぉ!このルビーちゃんと妹のサファイアちゃんの力で、可憐な魔法少女たちは更なる力を得るのです!』
───なんか、ステッキが喋った。
誠は、イリヤたちが魔術に関わっていること自体知りませんでした。
イリヤたちの攻撃が通じたのは、ヘラクレスが黒化していることにより宝具が弱体化しているのと、カレイドステッキの最大出力がAランク総統であるためです。
また、クロの偽・偽・螺旋剣Ⅲが通じたのは、士郎・誠の偽・螺旋剣Ⅱとは創り方が違うためと考えています。