真剣で私に恋しなさい!~もう一人の武神~   作:Ragal

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ちょっと時間飛んでます。時系列が合ってないかもですがそこは大目に...w


5話

やぁ、皆地獄の鍛錬を始めて早半年の神威だよ...

基本的に兼一さんより1.5倍という鬼畜の量...つらすぎる。

 

今日は川神の皆には内緒でユキと一緒に川神に来ています。

あ、ユキの苗字が岬越寺になったよ。

それから小雪のことはユキって呼ぶことにしました。

はい。こっから回想はいりまーす。

 

~回想~

 

休日に小雪と一緒に遊ぼうと約束をしたんだが...一向に小雪が来ない。

何かイヤな予感がする。

 

俺は以前小雪に教えてもらった大体の家の位置と外観を頼りに小雪の家を探す。

確か...すこし古びた家って言ってたよな...

10分ほど探しているとようやく見つけた。

インターホンは無いみたいだな...

 

ドンドンドン!!

 

「すいませーん!!!小雪ちゃんいますかー?」

 

返事は無い。しかし、人の気配がする気がする。

イヤな予感はさらに膨れ上がった。

 

俺は鍵が開いていないことに気付き家の中に駆け込む。

そこで俺は信じられない光景を見た。

 

「小雪!!!!」

 

小雪が母親らしき人物に首を絞められていた。

 

-三人称side-

 

その光景を見た神威は勢いをつけて女を蹴飛ばす。

 

「ギャッ!?」

 

女は奇妙な声をあげ壁にぶつかる。その衝撃で女はしばらくは動けなさそうだ。

その隙に小雪の状態を調べる。

 

「息はしているが...脈が弱い...あ!!そうだ!秋雨さんに連絡を!!」

 

もしもの時の為に携帯電話を持たせてもらっていた。

 

「もしもし!秋雨さんですか!!友達の状態がかなり危ういんです!!場所は...痛ッ!?」

 

場所を告げようとした瞬間右腕に鋭い痛みが走る。痛みのせいで携帯電話を落としてしまった。

右を見ると蹴飛ばした女がナイフを神威の右腕に突き刺していた。

 

「この...クズが!!」

 

左手で女の顎を全力で打ち抜き女の意識を刈り取る。

急いで携帯電話をとってもう一度連絡しようとした瞬間、

 

「神威君大丈夫かい?」

「あ、秋雨さん!?何故ここに...」

 

まだ場所を告げていないはずなのに秋雨が神威の目の前に立っていた。

 

「剣星が携帯電話に発信機をつけていたようでね。場所を割り当てることができたんだ。」

「そっか...なら、よかっ...た...です...」

 

安心したせいか神威は気絶してしまった。

 

「おぉっと、右腕から出血しているね。」

 

倒れる神威を支えながらそう言って秋雨は手早く手当てをする。

 

「兼一君。神威君をなるべく刺激を与えないで私の診療所へ運んでおいてくれ。」

「はい!分かりました!」

 

一緒についてきた(連れてきた)兼一に神威を運ばせる。

 

「さて...次はこの子か...だいぶ衰弱しているな。簡易的だが点滴を...」

 

持ってきた材料に見えない速度で手を加え即席の点滴をするための道具一式を揃える。

 

「これでとりあえずは大丈夫だろう。それにしてもこの子は...」

 

体中に痣や傷があった。長い間虐待を受けていたのであろう。

秋雨は警察に連絡してから小雪を連れて自分の診療所へと向かった。

 

~回想終了~

 

まぁ、こんな感じでその後ユキが秋雨さんの養子になることが決まって今に至る、という訳ですな。

ユキの母親は薬もやっていたようで今は更正施設に入ったようだ。ユキは二度と会わないと言っている。

 

そんなこんなで梁山泊に一緒に暮らすことになったユキは俺が川神に行く、と言ったら

 

「ボクも行くのだー!!神威と一緒がいいのだー!!」

 

と、言い張り結局俺が折れて一緒に行くことになった。

 

ちなみにユキはアパチャイさんと異常に仲良くなり、

アパチャイさんがユキ相手だと何故か完璧に手加減ができるようでアパチャイさんにムエタイを教えてもらっている。

飲み込みが異常に早くてびっくりしましたよね。うん。

 

で、今は知り合いに会わないように回りに警戒しながら川神を散策している。

 

「ねーねー、かむいー。どうしてそんなにキョロキョロしてるのー?」

「あんまり知ってる人に会いたくないからね。気をつけてるんだ。」

「ふぅん。」

 

ユキはそんな俺とは違う意味でキョロキョロしている。

他の場所へ来ることが初めてらしく、珍しいようだ。

 

そうしていると、一人の女の子が小学校のグラウンドで囲まれているのを見つけた。

ん?何やってるんだ?...まさかいじめか?

 

「かーむーいー!!こわいよー!!」

「おぉ、ゴメンゴメン。」

 

無意識で怒りの表情になってたようだ。クールダウンだ、俺。

 

「ん?あいつらは...」

 

見たことある顔があった。

直江君と島津君だ。

あいつら...いじめだと...?

 

「ユキ、ちょっと待っててくれ。」

「んー、わかったー。」

 

俺はもしもの時の為に秋雨さんからもらった仮面をかぶる。

この仮面は声が何種類にも変えられる便利な道具だ。

自分とは全く違う声に変える。

 

「おい、お前ら。女の子一人に寄ってたかって何してる?」

「あぁ?お前には関係ないだろ!!引っ込んでろよ!!」

「それともお前この淫売の仲間かよ!!」

「淫売?」

 

どういう意味だ?

 

「こいつの母ちゃんだよ!!だからこいつも淫売だ!!」

「あぁ?意味が分からない。どうして親と子供が一緒なんだ?お前ら頭おかしいのか?」

「何!?こいつ!!皆!こいつを先にやっちまおうぜ!!」

 

囲んでた8人のうち直江君以外がこっちに向かってくる。あいつは喧嘩に向いてないからか?

そう考えているうちに二人ほど左右から殴りかかってくる。

俺は先に来た右のやつを左へ受け流す。某芸人が浮かんだ奴は体育館裏な。

 

「「うぎゃっ!?」」

 

二人が勢いのついたままぶつかりそのままダウン。

それにびびったのか他のやつらの動きが止まった。

すると、

 

「何をビビッてやがる!!俺様がぶっ倒してやるぜ!!」

 

島津君が大振りで殴りかかってきた。

知り合いだからあんまりやりたくないけど...しょうがない。

 

「ハッ!!」

「何!?」

 

バキっ!

 

カウンターで俺の拳が顔面に突き刺さる。

よろけた島津君を投げる。

 

「でやぁ!!」

「ふぐぅ!?」

 

そのまま島津君もダウン。

 

「この3人連れて帰れ。次は無いぞ。」

 

何か俺が悪いことしてるみたい。何これ。

倒れた3人を連れて帰る際直江君がこちらをチラっと見た気がした。流石に...ばれてないよな?

 

俺は女の子のもとへと向かう。

 

「大丈夫か?」

「...うん。」

 

ひどく生気が無い目をしている。だいぶひどい状況にあるな...

しかし、今の俺にはどうすることも出来ない。ユキの時はあの後長老たちにこっぴどく叱られた。

 

「...助けてくれて、ありがとう。」

「どういたしまして。さっきあいつらが言ってたことだけどさ。」

 

女の子がビクっとする。

 

「...気にすんなよ?」

「え?」

「お前の親がどんな人間であってもお前は違う。一人の別の人間なんだ。気にしたら負けだぞ?」

「親と子は違う。気にしたら...負け...」

 

呟いた後女の子の顔は先ほどよりイイ顔をしていた。

 

「ありがとう。私の名前は椎名京。あなたは?」

「俺か?人に言わないのを約束するなら言うけd「約束する!!」お、おう。」

 

ビックリしてしまったよ。いきなり大きな声出叫ぶんだもん。

 

「...神威って言うんだ。今はこの辺に住んでないから今日会ったのは偶然だね。」

「神威...また、会ってくれる?」

「縁があったらな。当分川神には来ないと思うから。」

「そっか...」

 

んー...超悲しそうな顔してる...

 

「絶対また会えるからさ。そんな顔すんなよ。」

「う、うん...///」

 

頭を撫でたら何故か顔が紅くなっていた。何故だ?

 

「じゃあ、俺行くから。あ、そうだ。風間ファミリーってとこに一回行ってみるとイイよ。

 また菌がなんたらって言われたら川神百代って人にファミリーの一員にいじめれてたって言えばどうにかなると思うから。」

「う、うん。わかった。ホントにありがとう。」

「気にすんな。じゃ、またな。」

「!!うん!またね!!」

 

よし、何とかバレなさそうだ...

ってユキが...あれ?何か恐い顔してる...?

 

「ユ、ユキさん...?」

「ふーんだ!神威なんて知らないもんねー!!」

「え!?何でだよ!!ちょ、ユキ!!待てよ!!」

 

ユキが走って先にいってしまった。

え、俺なんかした!?

 

こうして俺の久しぶりの川神での一日が終わった。

 

「神威...絶対また会うんだから...!!!」

 

神威の知らないところで恋の炎が大きく燃え上がっていた。




小雪と京のフラグが立ちましたね。
次回は葵と準も交えた話にする予定です。
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