真剣で私に恋しなさい!~もう一人の武神~   作:Ragal

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ちょっと短いかもです。


7話

こんちゃっす。神威だよ。

 

準と冬馬が一緒に鍛錬を始めて1週間。

準は打撃を逆鬼さんと剣星さんに。冬馬はなんと...

 

「おそ...い」

「うぐ!?」

 

しぐれさんに剣術を教えてもらっていた。

理由は、

 

「私は恐らく3人ほど筋力がありませんから、武器を習いたいんです。」

 

ということらしい。

そしてその願望にしぐれさんがすんなりとOK。

そして今に至っている。

 

「いやぁ、それにしても...冬馬がこんなにやる気になるとは意外だな。」

「俺もだ。俺よりはりきってるんじゃねえか?若のやつ。」

 

俺もあんなにイキイキできたらいいんだけどね...

全部の流派叩き込まれるから...余裕が...

 

「イ~ヤバダバドゥ~!!」

「あ、アパチャイ君!!それは兼一君だよ!!」

「アパ!?またやってしまったねー!!」

 

投げられた先にアパチャイさんがいてそのまま蹴り飛ばされる兼一さん。

俺の時は受け止めてくれるのに兼一さんの時のみ蹴り飛ばすか殴り飛ばすんだよなぁ。兼一さん...不憫や...

 

「あー...今日はもう使い物にならないかなぁ...しょうがない。神威君前倒しで残りは全部君の鍛錬にしよう。」

「え、マジですか!?」

「マジだよ~。」

 

あ、今日...地獄だ...

技の練習に入らないとはいえ基礎的なことは大体やるから...ヒィ。

 

 

「おらぁ!そんなもんかぁ?」

「グハッ!!」

「受身をしっかり!!」

「グベラ!!」

「化勁で受け流すね!」

「グヌゥ!!」

「ちゃんと構え...る」

「グフゥ!」

「イ~...ヤバダバドゥ~!!!」

「ゲフゥ!?」

 

何...この...連撃は...

マジ、死ねるぞこれ...

 

「受けることに関しては兼一の方が上だな。」

「に、ってなんですか?にって!?」

「そのまんまだ。神威の方が基本的に練度は高い。まぁ川神院でやってだんだ。そりゃ当たり前か。」

 

兼一さんが逆鬼さんと言い合っている。あれ?兼一さん普通に動けてね?

 

「秋雨さん...?」

「ふむ、予想以上に内功の練り方が良くてね。起きるのも早かったんだ。」

「じゃあ変わってもらえませんか...?」

 

アパチャイさんのが一番効いた...手加減できてるからまだいいけど...

 

「え!僕またやるんですか!?」

「当たりめぇだ!!さっさと準備しやがれ!!」

「ヒィイイイイ!!!ジェーローニーモー!!!!」

 

兼一さんの鍛錬が始まった。

やっと休める...

 

「お疲れ(さん、さまです)。」

「お、準に冬馬。お前たちはいい感じに汗流してます!って感じで羨ましいな。」

「がっつりやりたいわけじゃねえしな。」

「神威もユキみたいに出来ないのですか?」

「あれは鍛錬って言うより遊んでるって感じだからぁ...」

 

それに...

 

「俺はあそこまでアパチャイさんと感覚が合わないから無理だな。」

 

意識的にどうにかできる問題じゃないしな。

 

「アーパチャーイ!!あーそぼー!!」

「小雪!!何して遊ぶよ!!」

「んー...鬼ごっこ!!ボクが鬼だよー!!」

 

と、まぁいつもこんな感じだ。

しかし、だがしかし!!

 

「小雪前より走るの速くなってるよ!!だからアパチャイも少し速くするよ!!」

「そしたらボクが追いつけないのだー!!」

 

このような遊びでも小雪の脚力はメキメキと伸びているのである!!

...なんか鍛錬してる俺がバカみたい...

 

「それにしてもユキの足の速さは尋常じゃありませんね。」

「脚力だけなら俺や若よりあるんじゃねえか?」

「いや、下手したら俺よりあるぞ。」

 

遊びとはいえ一緒に居るのはあのアパチャイさんだ。

強くならないはずがない。

 

「小学生でこの伸び...それに比べて僕の伸びは...」

「の鍛錬中に考え事とは随分と余裕があるみたいね。」

「うぎゃ!!」

 

俺たちの会話を聞き呟いた兼一さんは剣星さんに見事にやられていく。

あれ捌ききれとか無茶っすわ。

そんな感じで駄弁っていると、

 

「神威君。ちょっといいかな?」

「はい。大丈夫ですけど...」

 

秋雨さんがいつもより真剣な目をして俺を呼ぶ。何かあったんだろうか。

 

「以前、『闇』という組織について少し話したことは覚えているね?」

「はい、殺人拳の集団、とだけですが。」

「その『闇』の動きが最近活発になってね、もしかすると何だがここに攻め込んでくるかもしれないんだ。」

「...この梁山泊にですか?」

 

これだけのレベルの達人たちがいる場所に来る、ということは相手のレベルもそれと同じ、またはそれ以上、ということになる。

 

「可能性は今のところはかなり低い。だが、今後どうなるかは分からない。

 そこで、一つお願いしたいことがあるんだよ。」

「お願い、ですか?」

「あぁ、簡単なことだ。あの二人に空いた時間で良いから当分別の場所で稽古をつけてやってくれないか?」

「...え?」

 

俺、が?

 

「いや、俺はまだそんなレベルには...」

「大丈夫。今のあの二人のレベルだったら君は十分教えられる。」

「はぁ...」

 

正直出来るかどうかはわからない。

今、俺はどの位置にいるのかが分からない。

百姉と組み手をしている時は毎日やってたから上達しているかどうかが分かってはいたが...

 

「君と小雪君はまだ守れる。だがあの二人は...正直な話守りきれる自信はない。」

「秋雨さんたちほどの達人が...ですか?」

「あぁ。『闇』のレベルはそれほどまでに高い。」

 

この人たちが負けるところなど、全くと言っていいほど想像がつかない。

 

「彼たちが来るのは週末だけだから、それほど苦労するものではないと思うのだが...どうだい?」

「...はい。やります。」

「うん、そう言ってくれて助かるよ。」

 

そう言うと秋雨さんは二人にある程度隠しつつ事情を説明しにいった。

 

『闇』との闘いに入ったら、自分の身は自分で守る場面も出てくるだろう。

そのためには...もっと、強くならなきゃな。

 

「よし!!気合入れていくか!!!」

 

俺は頬を叩き再び鍛錬に向かう。

 

____________________________________________

 

梁山泊が『闇』との闘いに入るのは...

 

「制圧終了。ここも闇の支配下に置く。次はに行くぞ。」

 

そう遠くはない。




可能性は低い、としましたが、彼らが梁山泊に来たのはかなり計算外だったのでいいかなぁって思って最後に入れました。
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