照り付ける太陽、何処までも広がる雲一つない青い空。周りには自然が広がり心地よい風が流れている。鳥は
俺にはこんなこと似合わないって?ははっ!そうかそうか……俺もそう思うから安心しろ。
落差が激しいが、今はこんな俺に合わないことでも言わないと、この状況から逃避などできない。
あぁ本当に素晴らしい日だな。だからさ……誰でもいい……誰でもいいんだ……助けてくれ、頼む。何でもしようこの時だけは対価も払おう……だから俺を救ってくれ!
そう俺は声には出せないが心の中で叫ぶ。
生き残りたいからだ……こんなところで死んでたまるか!
既に体はボロボロで、体中から汗が流れている。意識も失いそうだ……腕一本すら動かすことがつらく感じる。妖力も底をつきかけて、もう動く事などできない……だが、まだだ!
「俺は……俺は!勝つんだ……生き残るんだ!」
俺は限界を超え立ち上がる。死にたくないという思いの為だけに。ただ明日も絢と過ごすために……俺は死ねないんだよ絶対に!
俺の姿を見たら誰かは笑うだろうか?惨めだなとか笑うだろうか?それでも構わない!俺は……決めたんだ生き残ると!
自分を鼓舞するように叫ぶ。
どんな状況にも絶望しないように、屈しないように……ただ目の前の存在に立ち向かおう!
「うぉぉぉぉぉ!!!」
俺は駆けた今世最大の絶望に向けて。
無理だろう。勝てないだろう。もうわかっている。理解している。だがな……男には負けられない時があるんだ!
「首飛ばしの颶風――――――蝿声!」
己が全てを懸けた全身全霊そして最大威力の蝿声を放つ。残る全ての妖力をこの一撃に全て込めて。
「届け……届いてくれ!」
この一撃が届くこと願う――――
「空亡、舐めているのか?」
そんな無情な声が俺の耳に響く。そして俺は何かに吹き飛ばされた。何十メートルも吹き飛ばされどんどん空気が薄くなる。空が暗くなり地上から離れていく。
「地球って青かったんだな」
あぁ綺麗だ全てを忘れらるよこの後はどうなるんだろう?地面に激突するのか?いたそうだな。そう考えるうちにどんどん地上が近づいてきて俺は未来を予想する。体が丈夫だけど絶対にいたいだろうな。
よく見ると屋敷が見えてきて、父さんの姿ついでに見えてきた。落ちるのって結構早いんだな。
わーお、あーすっごい父さんの回りに何百本もの骨の槍があるよ……俺骸童子の能力本気で使ってもに十本程度しか作れないんだけど……何、あの数は?あははははは、もうどーにでもなーれー。
「空亡、刃は潰してある。気絶位程度で済むだろうから安心して気絶しろ。ゆけ骨槍」
骨槍は全て俺の方を向き、一切の迷いもなく飛んでくる。それはさながら弾幕の様に空中に居る俺に逃げ場はなく一直線に飛んでくる骨槍に俺は成す術もなく被弾する。
そのまま俺は意識を失った。
◇◇◇
「唐揚げとバナナは空を飛ぶ!?」
「ふぉあっそっ空亡!?いきなり意味不明なことを言うでない、驚いたであろう!」
ちょっと待って俺も分からない。どんな夢見ていたんだよ俺は?唐揚げとバナナという組み合わせも分からないが……空を飛ぶって何だよいみわからねぇ。
「大丈夫だ絢。俺も分からないから」
「汝が分からなければ、誰が分かるというのだ?」
「わからないな」
「馬鹿な空亡だな……いやこの場合はアホか?」
「どっちでもいい。絢、俺はどのぐらい寝てたんだ?」
「二日だ。それにしても爽快な吹っ飛び具合だったな。この吾ですら笑ってしまったぞ」
絢に見られていたのか。ふふ、あはは、アハハハハ!……鬱だ死のう。
「空亡?なんか変なこと考えているな?やめろつまらぬだけだ。やらなくてよい」
「絢?なんか自然に心を読まれた気がするんだけど、気のせいか!?」
「そうだったな最近、汝の考えをあてられるようになってきたぞ。何故だろうな?」
「俺が知りたいんだけど」
「吾にも分からぬからな、気にしなくてよいわ」
いやいや、気になるって心読まれるってなんでだよ。変なこと考えられなくなるだろうが。もしもなに?絢が英霊になったら、直感でも覚えるのかスキルに追加されるの?
それはそれで強そうだけどさ。自己攻撃バフに宝具バフ、防御アップに星だしといかついたらもう最強じゃん。星5の性能の超えるよ?もはや星6だよ。
そんなバカみたいな妄想は頭の片隅にやって、絢と今は話そう。最近話してなかった気がするし沢山話したい。
「絢は最近どうだ?」
「唐突だな空亡特に変わりないぞ。毎日汝らと過ごして修行。あとは特に思いつかぬな」
「本当に変わってないな絢は」
「うるさいぞ空亡、吾を馬鹿にしたのか?」
「そんなつもりはないぞ褒めたんだ」
そう俺が言うと絢は嬉しそうに笑いだした。
そう言えば俺は絢の笑いのツボが分からないな。どうなっているのだろうか?
「くはは褒めたのか……もっと褒めるがよいぞ空亡」
「絢はまさに鬼だなかっこいいぞ」
「そうだ吾が鬼だ!くははは!」
あぁー癒されるわーやっぱり絢は可愛いなーずっとこの家に居てくれないかな?……それは無理か絢には雅さんが居るし。
なにより絢は雅さんが大好きだからな引き剥がすのは駄目だろう。可哀想そうだしな。
過去の俺をまた呪う事になるとは何で父さんの力が見たいって言ったんだよ。その結果があれだぜ骨槍による気絶に大気圏突破。父さん化物過ぎるだろう。言霊は全て効かなかったし。ほぼ一撃で倒してくるし。最高威力の蝿声も簡単に止めるし。
くそう頭、痛くなってきた。
「空亡まだ疲れが残ってるだろう?まだ寝ていろ」
「いやもう疲れは取れたけど……あれ?それより父さん達は?」
「京へ出かけているらしいぞ、知人に会いに行くそうだ。吾らはその留守番だ」
「そうなのかなら俺もおきてないとな」
「別にいい。空亡、汝は寝ていろ吾一人で出来るわ」
「そうか……ならもう少し寝させてもらおう……本当にいいのか?」
「良いと言っておるだろう。早く寝るがよい」
「分かった絢、だから叩くな地味に痛い。爪刺さってる」
「早く寝ろ出なければ吾はキレるぞ」
何でこんなに寝させようとするのだろうか。まあ絢の事だ心配してくれてるのだろう。優しいな……あれ?……異常に眠くなって……きた。何故だ?まぁいいか寝よう。
おや……すみ……絢。
◇◇◇
よし空亡は寝た。吾の術が効いてよかったわ。
これなら暫くは起きぬであろうな……だいじょうぶだよな?今からの光景は空亡にあまり見えたくないのでな。
ふぅ、そろそろか。
吾は溜息を吐き心を整える。そんな時吾を何者かが後ろから抱きしめてくる。はぁこんな時になんだ?
「絢よ空亡は寝たのか?」
「朧か。しっかり寝させといたぞ、暫くは起きん」
「儂が教えた術をしっかり使えて偉いのう。流石は雅の娘じゃ」
「今は褒めるでない……そろそろ来るぞ」
吾はそう言い気配を探る。屋敷の外に百以上の人間と妖怪の気配を感じる事が出来る。予想より多いな。吾達で足りるか?でも朧が居るし大丈夫であろう。それに狒々も居るのでな。
「朧よ狒々は如何した?」
「狒々のやつは武器を研いでおるのじゃ、今宵は長くなるのでな」
「そうか……確かに長くなるな」
そしてその時、夜刀が屋敷にかけていた屋敷に結界が破られ、百を超える者達が屋敷に侵入してきた。
「朧、行くぞ!」
「分かったのじゃ空亡を守るぞ」
「……二代目を守るのは俺だからな」
「狒々も来たのか、これでそろったのう」
吾達は気配が集まっている所に飛び出した。
次回、空亡防衛戦。
昼頃か明日の朝のこの時間に登校。
良ければ感想やお気に入り登録お願いします。