転生したら平安時代だった件について   作:鬼怒藍落

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今回の話空亡出番ないです。主人公ってなんだっけ?

空亡君防衛戦って言いにくいな(小並感)


空亡君防衛戦

 

 

 吾達が外に出ると、外には吾が感じたとおりの数の人間や妖怪達が居た。

 あの妖怪ども人間と手を組んだか……誇りの無い奴らだ。大方、骸鬼に恨みのある奴らを集めたのであろう。無様だな、一時の恨みで人間と手を組むんて。

 この中で気配が強いのは先頭に居るこの男か……だが弱いな。

 

 

「それで汝らは何の用だ?」

 

「知れたことよ妖ども、夜刀神様の子供を差し出すがいい。さすれば貴様らを(めっ)せずにおいてやろう」

 

「くはははは面白いこと言うな人間が、吾らが空亡を差し出すと思うたか?そんな考えが出るとは……はっ何とも面白い頭だな」

 

「妖風情が我らの提案を断るのか!?お前たちこの三匹の害虫を殺せ!!」

 

「そう怒るでないわ、しかし、まぁ、あれだ。吾だって腹をたてているのだぞ?」

 

 吾は今にも腸が煮えくり返りそうだった。

 吾の義理ではあるが弟の空亡を奪いに来たというだけでも!頭に血が上っているのに、この人間達の態度が更に吾を刺激する。

 

 殺してしまおうか……こいつらを、空亡には悟られないように、速やかに。

 最近吾は戦っていなかったからな、その間に溜まった鬱憤……汝らで晴らさせてもらおうか。

 

「故に汝らには死んでもらうぞ?」

 

 吾は最終警告としてそう伝える……無駄だろうがな。

 

「ふざけるな!お前たち何をやっておる!早く行け」

 

 そう男は命じるが、男の周りに居た何人もの人間や妖怪はすでに死体になっていた。やはり朧の仕事早いな。

 周りの仲間を殺された男はそれを見て絶句していた。そして、その視線は横に固定されている。男の横には長い髪をした女性、朧が刀を持ちながら居た。

 

「すまぬのう。話が長くて何人かもう殺ってしもうたわ、まぁ許せ」

 

 朧は長い話に飽きたらしく。すでに何人か殺したようだ。吾の分は残っているから別にいいんだが、少し呆気ないし、拍子抜けだな。

 すでに死体となった者達を見て何人かは唖然としている。そして最初に我に返った主犯と思わしき男は叫び散らす。

 

「なっ、お前たち何やっている!其処にいるだろう殺せ!」

 

 近くに居る朧を殺せと男は命じる。その事でやっと我に返った人間たちは朧を殺すために武器を振るう。朧はその武器をひらりはらりと花弁のように躱す。

 

 

「ほれほれ儂はここじゃぞ当ててみせよ。遅いのう。また一人死んだぞ……仮にもここは百鬼の本拠地だぞ?もしかして?この程度で落とせると思ったのか?」

 

 朧は現れたり消えたりしながら、落胆した様な、飽きた様な口調で独り言を言う。

 そのまま一人また一人と殺していく。

 こいつら本当に空亡を攫いに来たのか?流石に弱すぎるぞ……はぁ作業になるのか。期待はしていたのだがな。

 だが、そんな弱い奴らでも一人も逃がさない。空亡に害を成そうとした。その時点で汝らは自ら死を選んだ事と同じだ。

 

「というわけだ汝らは死ね、狒々やるぞ」

 

「了解した。二代目の敵は俺が葬る」

 

 狒々は被っている面を外し素顔をさらす。その事により狒々にかかっていた変化の術が解かれ狒々の体が女性の物になっていく。腕が細くなり背も少しだけ縮んでより女性らしい姿に。顔だちは凛々しく、敵を見るその目は研ぎ澄ませたかのような切れ長の目であった。もしも男がこの姿を見たならば、戦いの最中と言えども見惚れてしまうかもしれぬな。

 やっぱりこっちの姿の方がしっくりくる、いつもの男の姿だと違和感を覚えるのでな。

 

「狒々は何故空亡に性別を偽るのだ?素直に明かせばいいだろう?」

 

「恥ずかしんだよ、二代目にこの姿を見せるのは……それに俺が女だとばれたくない……それに俺女っぽくないし」

 

 そう顔を赤くして答える狒々は、さっきまでと声が変わり透き通る様な綺麗な声になっていた。……空亡なら女だと知ってもこれまでと変わらず接すると思うのだが……何故恥ずかしがる必要があるのだ狒々は?

 

「めんどくさいやつだな汝は」

 

「うるさい絢、今は集中するんだ。こいつらを殺すぞ」

 

「分かっておる。早く終わらせるぞ」

 

 吾らは敵に向かって駆けだした。空亡の敵を一体残らず滅するために。吾は一気に跳躍して妖力を一気に集める。周りに熱気が広がり辺りの温度を一時的に上がる。そして吾の腕の中に少量の火が灯る。

 

「くははははは!喰らえ人間、叢原火!」

 

 吾は人間どもに向かって叢原火を放つ。叢原火は空中で巨大化していき人間と妖怪を包み込む。肉を燃やし骨を焼く。全てが灰になり空へ消えた。少しでも死体は残さない。空亡にばれたら困るのでな。

 

「絢、俺の分も残せ、俺にもこいつらを殺させろ。二代目を攫うなどぬかす塵どもを駆除するのは、師匠である俺の仕事だ」

 

「なら競争でもするか狒々よ?」

 

「乗った俺は負けんぞ……天殺」

 

 狒々は自分の得物である巨大な戦斧を構えて、得意技である天殺を放った。狒々は天殺を放つ直前に、斧を巨大化させた。巨大な斧は広範囲を一気に叩き切った。あの威力……吾も受けたらひとたまりもないだろう。家が終わったら狒々はそのまま別の敵を探しに行った。吾との勝負に勝つためにもっと敵が多い場所を見つけるつもりのだろうな。

 そして、この攻撃から生き残った僅かな人間は、闘志を燃やしたまま吾らに向かって来る。

 

 無謀である……強い奴が一人もおらんな……本当にこいつらは何故この戦力でここに来たのだ?

 ん?おかしいぞ朧の気配が消えたぞ何処行ったのだ?……だが、あいつはこの中で一番強いし、別に負けはしないだろう。こいつら弱いし。

 

 そのまま吾は虫を駆除するかのように作業的に炎を放ち、人間どもを焼死させる。

 つまらぬなぁ。そんな事を考えて、また次の獲物を見つけようとし――――その瞬間、吾の元に何かが飛んできた。

 

 無理だこれは……避けられない受け止めるしかない。

 吾は無理やり体勢を変えそれを受け止めたのだが、反動で後ろに吹っ飛んだ。吾はその正体を確かめてみるとそれは狒々だった。

 

「なにっ狒々どうした!?」

 

「絢……やばい奴がいる鬼だ」

 

「鬼だと!?なぜこんな弱い奴らと居るのだ!?」

 

「知らない……だが気をつけろ……俺を簡単に飛ばす奴だ。強い」

 

「どうした私の話でもしてるのか?猿妖怪」

 

「……来たぞ!」

 

 吾はその声を聞き言葉が出なかった。この声は聞いたことがある。否、今より吾が小さいときに何度も戦ってもらった。何度も会話を交わした。何で汝がいるんだ……。

 声の主は吾を見て嬉しそうに話しかけてくる。

 

「おお絢か!久しぶりだな雅は元気か?」

 

「何故、汝がここに居る!?星熊童子!」

 

「勇儀姉さんと言ってもいいんだぞ絢?」

 

「ふざけるな星熊!問いに答えろ!」

 

「怒んなよ、察しが悪いな絢は。そういうの直しとけって言っただろ?でも私は優しいから答え合わせはするけどな。簡単だぞ絢、私がお前達の敵という事だ。さぁそれじゃ!戦おうか!」

 

 

 




今日は水着茨木実装日だ絶対に当てるぞ!

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遅れましたが、やうゆうさん、RPG大好きさん誤字報告、誠にありがとうございます!
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