転生したら平安時代だった件について   作:鬼怒藍落

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 黒髪ロング+無口=天使

この計算は合ってる気がするんだ。どう思う?
 
あ、そうだ今回ちょっと描写濃くしてみました。ノベルゲーム風に。
なんかホラーっぽい(小並感)

あと、セリフが減った。それに4000文字超えた、何故だろう?(純粋な疑問)
今回結構自信あるぞ


空亡君黒髪美少女と出会う

 

 空を見上げると、一面の星空が視界を埋め星が流れている。その景色はまさに宝石を散りばめたように鮮やかだ。更に輝く星たちがさざ波の様に打ち寄せる。そしてそれに照らされる廃神社は廃れているはずなのに、幻想的な雰囲気をを醸し出している。

 そして虫の音が周りに鳴り響く中、俺はこの光景に感動して立ち尽くして一言漏らした。

 

「綺麗だ」

 

 でも何かがおかしい。少し前まで夜明けが近く、日が出ていた筈なのに、今では真夜中の様になっている。さっきまで星など出ていなかった。

 本当にあと少しで日が出るという状況だった筈だ。その事実でこの場所が異常ということが分かる。

 そして俺は幽霊から逃げる途中で気付ければよかったのだが、この廃神社に来る道にいくつか墓石があったのを思い出した。

 その墓石からは微量の妖力を感じる事が出来て、俺の勘が大音量で警告をしてくれていたのにもかかわらず、それを無視してここまで逃げて来た。馬鹿なのか俺は?

 

 fate風に言えば俺の直感はBぐらいあるはずだ。なのにそれに従わず無視した俺は、正真正銘の馬鹿だろうな。我ながら呆れてしまう。

 

 あぁ、うんマジでどうやって戻ればいい?京の町並みなど俺は当然分からない。だって京に来た事は今生ではないからな……それに現代でも数回程度しか京には行っていないし、町を覚えていろとかは俺には無理な話だ。

 だからこそ俺は思う。何故ここまで来れた?先程も言ったが、俺は京の町並みなど分からない。俺は適当に出鱈目にただただ逃げ回っていただけなのだ……それで立ち止まったらここに居た。

 

 逃げている途中にも違和感はあった。適当に逃げていた筈なのに導かれるような?呼ばれているような?そんな感じもした。

 ここは何かがおかしい……とか考えてみたもののおかしいことは明らかだった。だって神社の周りに広がるのは森だったからだ。

 

 え、何で森? さっきまでは町の中だったよな? この廃神社に来たときは墓石が周りにあったが少しの民家は見えたのだ……だが、今は周りに広がるのは夜の闇を纏った森だけだ。暗い森の中は、全くと言っていいほどに見通すことはできない。しかし森の中に”何”があるのかそれが簡単に想像できてしまった。

 

 見えないはずなのに俺の頭に浮かぶのは、何千、何万を超える無数の墓。闇が全てを包んで、俺の視界を漆黒が染めていく。俺の頭のの中には墓が現れ……そしてそれに彫ってある名前までが想像できる……そう、出来てしまったのだ。

 

 墓に浮かぶのはすべて同じ名前。それはたった二文字で、とても馴染み深く。大切な親に付けて貰った自分の名。

 

 ”空亡”

 

 その二文字が赤く滴る液体で書き殴られていた。

 

 ゾクリとに俺の背中に悪寒が走る。真っ暗な闇の中でも、その墓に刻まれた名前は嫌という程に鮮明に見える。

 

 

 

 俺はこの場に居てはいけない。

 

 逃げなければ駄目だ。

 ここは駄目だ。

 そんなことばかり考える中。もう一つ暗闇から感じられるものがあった。それは”視線”おびただしい数の目が俺を凝視する。

 

 十、百、もしくは千か?そう錯覚するほどの視線の群れ。俺はそれから目を逸らそうとした。この目は危ないと悟ったからだ。

 

 その瞬間―――目が合った。

 

 ニタァそんな、ねっとりとした笑みを浮かべた表情が……俺の目の前に浮かんだのだ。

 

 それを見た瞬間に俺は無我夢中に走り出した。

 

 この神社まで逃げたせいで体力はこれっぽちも残っていないが、体から足りないものを全てをひねり出し、何とか絢達の所に戻るために―――――

 

 

 どのぐらい走ったんだ?どこまで来たんだよ……もう何刻も逃げ続けている筈なのに……どこまで逃げても一向に景色が変わる様子がない。

 ひたひたと”何か”の足音が近づいて来る。見てはいけない。この足音は最初逃げた時から急に聞こえてきた。

 その数は分らないが、捕まっていいことは何一つありはしないだろう。

 

 

 まただ……またこの神社に戻ってきた。ここには既に何百回も戻されていて、もう諦めた方がいいのでは?などとも考えるようになっていた。

 

「はぁ……はぁ……もう……駄目……だ……捕まる」

 

 この空間は無限ループしている。その事実に気付いたのは何度目だっただろうか?

 この空間では一定の場所まで行くと、神社の前に戻される。戻される時には一瞬だけだが妖力を感じる事が出来るが、それを確かめる余裕はない。そんな暇があったら一秒でも早く逃げた方がいいから。

 

 しかしだ……もうそろそろ俺の体力というか、いろいろやばいので気絶寸前!

 

 はははは!あー面白いね。笑えない?余裕そうに俺は振る舞うんだが……もう無理だ。いっそ楽になろうか。

 

 そんな諦めかけている俺の頭に電流が走った。

 

「そうだ神社に逃げこもう!」

 

 この時、俺は体力が限界だったせいなのか、こんな思考になったんだが……後で思い返してみると、馬鹿以外の何者でもなかったよな。

 俺は神社がやばいと思って逃げたのに……何で神社に逃げこむという思考になったんだろうな?疲れってやべーぜ。

 

 そんな思考のまま、俺は急に方向転換をして上へ跳び、神社の中に入ろうとしたのだが戸の鍵が閉まっていた。

 まぁそこは色々万能な言霊を使い開けたのだが。

 神社の中に入るともう”何か”はいなかった。入った瞬間霧散するように”何か”たちの気配が消えたのだ。

 

「助かったぁぁぁ」

 

 俺は溜まった疲れを全て凝集したような言葉を漏らす。しかし本当に疲れた。ここまで走り続けたのは今世では初めではないか?一生分逃げ続けたかと思ったぞ。もうできれば逃げたくない。もうこりごりだ。

 俺は疲れを癒すために横なったんだが―――――ゴト、ガサ。

 

 横になろうとした瞬間に俺の耳にその音が響いた。

 

「……………」

 

 あぁ疲れているのか、ついに幻聴まで聞こえるようになってしまった。寝ないとな……うん、これ以上俺は何かをやるという気力がないので、今日はもう寝よう。

 だから俺の近くにある黒い棺なんて一切見えないし、それが揺れているなんてことは絶対に気のせいだ。うん気のせいだ。だからもう寝てしまおう。

 

「ミツケタ」

 

 何か聞こえたけども、俺は寝るんだ、おやすみ!

 

 俺は強制的に頭を地面にぶつけて、無理やり気絶した。

 

 

 ◇◇◇

 

 空亡が吾達を置いて京に入ってしまった。

 近くに集まってきた霊たちは吾らが人間ではないことを知り、一目散に逃げだした。はぁ気配ぐらい確認すればいいのにな。これだから霊という物はまったく……。

 

「ふふふ、まさか空亡があそこまで驚くとはな凄い……笑えるぞ時々馬鹿にするかのう。楽しみじゃ」

 

「笑い事ではないぞ朧。空亡のことだ、今頃どこかで迷っていると思うぞ、見つけないと吾らが怒られる。早く探しに行くぞ」

 

「そうじゃな……儂の用事もそのついでに成せばいいじゃろ」

 

「そういえば朧、用とは何なんだ吾は気になるぞ」

 

「連れてきたのは儂じゃしな、教えていた方が良いだろう。今、京では神隠しが流行っておってのう。それを昔からの知人に解決してくれと頼まれ受けたんじゃ」

 

「……なぁ朧?」

 

 吾はこの話を聞いて嫌な予感がしたのだ。

 

 神隠しというのは、決められた範囲に入った少量の霊力を持つ人間や。妖怪などを取り込み力を増していくという一種の怪異だ。

 神隠しから戻った人間は記憶が無くなる。それは基本的に霊力と共に隠されていた時期の記憶を奪われるからだ。それで妖怪は妖力を全て奪われその神隠しに取り込まれて消える。

 そして神隠しとは、その奪った力を糧にして範囲や規模、取り込める量が変わっていくという物だ。

 

「その神隠しはいつから現れた?」

 

「二年ほど前じゃないくら。そしてその神隠しは儂が探しても見つからなくてのう。だから今回はお主たちを餌に誘き出そうと……」

 

「その事については後で話を聞くが……空亡がやばくないか?」

 

「どういういことじゃ……あれ?やばいんじゃが」

 

「絶対に空亡はまきこまれるぞ」

 

 洒落にならぬな。

 

 空亡ほどの妖力と神力を持つものだ。取り込まれたら確実に神隠しの規模は京を覆うほどになるだろうな。それだけは阻止しなければならない。朧はそれを察したのか。やばくないか?やばい。やばいのじゃ、などと何度も呟いている。

 

「朧今すぐに探すぞ」

 

「やば……そうじゃな」

 

 吾等はそのまま人間に姿を変えて京の都に入って行った。

 

 

 ◇◇◇

 

 視界が暗い、真っ暗だ。昨日の夜の森とは違うなにかに覆いかぶさられたような感じの暗さだ。それに、なんか、すっごく息苦しいんだけど……体が、熱い。凄く、熱い。

 

 何故だ?何故こんなに体が熱いんだ……?

 

 そして体が何でか分からないが重い。体が重くて、うまく動けなくて、寝返りすら打つ事が出来ない。

 まさか……風邪をひいたのか?それなら納得が付く。

 昨日はかなり疲れたからな……無理もないだろう。でもなんか……近くに気配を感じる。昨日、俺は寝る時は一人だったし、周りにはあの黒い棺しかなかった。一先ず何があるかを確認するために目を開けてみよう。

 

「…………Watt?」

 

 無駄にいい発音と共に俺はその言葉を唱えた。

 

 俺の横に居たのは……腰まで伸びる純黒の髪に、真っ白く透き通る様な白い肌。そして人形のように整っており成長したら誰もが美人と認める容姿。そんな姿をした少女が俺の横で寝ていた。

 

Wer sind Sie(ヴェーア ズィント ズィー)?」

 

 訳が分からな過ぎて、俺はドイツ語で貴方は誰ですか?と寝ている少女に問いかけた。

 

「スー……スー……」

 

 ……あぁこれは幻覚か。

 これはやばいな、どうやら俺は幻覚が見る程に頭がやばかったらしい。そうだな……もうちょっと寝るか……幸い、ここは昨日の廃神社だ。ここ出られないことが分かってるし、まだ寝ててもいいだろう。

 

「………」

 

 

 そう目をつむってみてはみたものの……

 

「すぅー……すぅー……やっと……見つけた……はなさない……ふへへ……」

 

 この幻覚さん俺に抱き着いているんだけど……それにさっきから耳に息がかかって、なんか体が反応してしまう。

 

 ふぅ、一体どうしてこうなった!? 何で俺は見知らぬ黒髪美少女と寝ているんだ!?

 

「……動かないで……寝にくい……」

 

 そのまま俺にさらに強く抱き着いて来るこの美少女。

 あぁぁなんかいい匂いする。

 

「そうじゃねぇよ!」

 

 何でこうなった!?ちょっと待ってくれ?えっと……何でこうなった!?

 そんな同じことを何度も唱える程に、俺の頭は混乱の極にいる。いや、本当にマジのガチで誰なんだこの子?

 

「……ふひひ……離さない……はむ……甘い」

 

 大佐!報告です!なんか俺は甘噛みされているでございます!

 もはや日本語も危ういし、大佐という謎のキャラを作るほどにやばい俺の頭。

 

「……んむ、ん、んんぅぅ」

 

 ちょっと待って頼むから密着しないで!? なんかもうさっきから無駄にエロイ声を俺にかけないで、それに吐息が……俺がまだ子供の体でよかったよ……じゃなきゃ色々ヤヴァイ。絢がいなきゃ俺の精神は負けていた。

 

「なぁ頼むから離してくれ……あとまた甘噛みを始めないで……物凄く地味に痛い」

 

「……やだぁー……もっとかむぅ」

 

 何なのこのエロゲ展開?俺はそんなことを考え、脳がキャパを超えて意識が落ちた。 

 

 




なんかいろいろ長くなったが反省も後悔もしていない!fateも元々あっち系のゲームだからね最後のシーンがあってもいいじゃない。まぁ疑似朝チュン程度セフセフ。
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今回の誤字がまた酷すぎました。本当にすいません。
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