あ、ハピメア届いたしやるか。
みんなの推しは誰かな?まだやってないから気になるぜ!
昨日はむっつり忍者のルートをまたやった。よかった(小並感)
ちょっとホラーだよ。
俺の目の前には人形の様な綺麗な少女。その顔は満足そうな、とても嬉しそうな表情で俺を見ている。その表情を見ていると、こっちまでもが自然と笑顔になるだろう。そんな少女の前に座る俺の衣服は乱暴に破られ、俺の体は少女の唾液でぬれている――――――――――
「さて椿妃さんや」
今はこの少女に問いたださなければいけない。じゃなきゃ俺が不憫だ。
「……主……恥ずかしい……変態……」
「それをやったのはお前ってこと自覚ある?」
「…………てへ……私……悪くない……」
「そう言うやつはな、自分が悪いと自覚している人が多いんだぞ……そしてそんなことを言うのはどの口だ?なぁおい」
「……いひゃい……あるじ……ひっぱるなぁ……」
ほう、結構椿妃の頬は伸びるな、絢にはこんなことしたことないからこの反応は新鮮だ。グニーと縦横斜め縦横無尽に俺は椿妃の頬を引っ張りまくる。仕返しだこれで反省しろ!
―――ドカン!!!
「ゴッフ!」
椿妃の頬を引っ張ていると、重いボディーブローが一発、俺の腹に突き刺さる。
「……いたい」
「……主……わるい……殴るよ?……」
「それは殴ってから言うセリフなのか?」
「……もう……殴ってた……面白いね?……」
「どうしよう何も面白くない」
「……私は……面白い……グッ……」
こいつ!絶対いつか殴る。俺はそう決意を固めた。そう決意する俺を面白そうに見ている椿妃は笑っている。
なぜ椿妃は俺と居るだけなのに幸せそうにしているんだろうな? 何度目か分からないが、また言おう。俺は椿妃とは初対面だ……だからこそ、なぜ俺はこんなに懐かれているかわからない。やっぱり誰かと間違えているのか?
「なぁ椿妃? 俺を誰かと間違えていないか?」
――――この言葉は禁句だった。
それを聞いた瞬間、椿妃の表情が絶対零度のように冷たくなる。目から光は消えて深い闇を固めた様な瞳に変化する。その瞳が俺を見据え、そして椿妃が口を開く。
「……それはないよ……主……それだけはない……私が間違えるはずがない……その声……名前……仕草……癖……妖力……すべてが私の知る主の物……何で……そんなひどいこと言うの?」
今の椿妃の目を見ていると飲み込まれそうになる……暗い闇だ。一度入ったら抜け出せず、逃げる事は出来ないだろう。
深淵の様な黒い瞳。
突如、周りに夜が訪れる。先程まで明るかった空間を闇が覆い包み込む。椿妃の影が外まで伸びて、外でなにかが生まれ始める。この部屋の回りから気配を感じた。
音がする。
べちょり……ぐじゅ……ドン……ドン。
何かが垂れる音、何かが腐る音、神社の戸を叩く音、それが俺の耳に響く。戸の外に蠢く何かが現れた。
深い闇の塊だ。
それは戸の外に居て姿が見えないはずなのに俺の頭にはっきりと浮かんでくる、見えるのは人影。
人影とわかったが大きさや男か女かは分からない。男にも女にも子供にも見える。大きさも陽炎の様に伸びたり縮んだり広がったり……それは一定の形を保たない。
それの顔が見える……だが顔は真っ暗で表情は何一つたりとも……伺えない。
これには意志も感情も何も存在しない。どす黒くて濁っていて気持ちが悪い……それなのに、何故か俺には寂しそうに見えた。
目の前の椿妃の存在すら忘れ俺はそれをじっと見つめる。するとそれに穴があった。暗い顔の中でも一層暗い底無しの穴。全てを飲み込むような穴がじっと俺を見つめている。
時が遅くなる――――
体中から汗が噴き出す――――
息も荒くなり――――
落ち着かない――――
怖い。
そんな俺を置いて、それは外から……じっと……見つめていた。
「はぁ、はぁ、はぁ―――」
呼吸が荒くなる。怖い! 怖い! 怖い!
「……主……可愛い……」
そんなふうに恐怖する俺に椿妃は手を添え恍惚とした表情で見つめてくる。それがさらに俺の恐怖を駆り立てる。
椿妃は異常だった。何が異常か、それは分からない。俺にそれを理解することはできない。だけど……異常ということが分かる。
「……やっぱり……主は……主……間違えない……可愛い……その感情……もっと頂戴?……」
そうして椿妃は俺の顔を近づけてきた。咄嗟なことに加えて、今俺を襲っている恐怖で反応できずに固まってしまう。そのまま硬直する俺の唇を椿妃は奪う。
「……んっ……はぁ……んんぅー……あるじぃ……」
餌を貪る獣のように俺の口内を蹂躙する。俺に向けて恐怖と快楽が襲う。周りに得体のしれないものが居る恐怖、少女に犯される快楽、それが両立してもう何も考えられない―――――――
「……逃がさない……離さない……もう二度と……だから……私に……溺れて?」
働かない頭にそんな椿妃の声が響く、頭の中が溶かされるほど蠱惑的な声だ。俺はその声に身を委ねて溺れたくなってしまう。今感じる恐怖をすべて忘れて、快楽に犯され壊れたい。そう本能が語る。もう……分からない。めんどくさい、どうでもいいか、溺れよう。
「……そう……それでいいよ……主……私は……怖くないよ……ただ主は……私の物になればいいの……これから起こることから……全部逃がしてあげる……守ってあげる……だから、ね?」
「……椿妃」
俺は自然とその名を呼ぶ。それが嬉しかったのか椿妃は純粋な笑みを浮かべてにっこりと、そして――――――
「……主…受け入れ「誰か助けてくれ!!!」……邪魔が入った……糞が……」
今の悲鳴で俺は我に返る事が出来た。
「……役立たずども……ちゃんと殺せよ……良い所だったのに……数多い……めんどくさい……ちょっとまっててね……主」
椿妃は暴言を吐き何かを確認してから、俺を安心させるように笑いこの部屋から出て行った。
危なかった……本当に危なかった。あのままだと椿妃に何か奪われていた。それもかなり大切な物を……何でこんな好感度高いの? 本当に俺達は初対面だよ? てか病んでないか椿妃。
今ならこの部屋から逃げられるのではないか? 行ける気がする……よし逃げるか。俺の直感が逃げ切れると言っている。
俺は恐る恐る神社の戸を開けると……なにかと目が合った。
生気のない顔に、だらんと垂れた舌、そして潰れている目。その体からの腐臭で吐き気を覚える………
「アイエー!? ゾンビ? ゾンビ何で!?」
「アー?」
「あのーゾンビさん? 退いてくれませんか?」
「ア」
ゾンビは親指を立てて退いてくれた。優しい世界。
「ありがとうゾンビ。そうだ。どっちに逃げればいいと思う?」
「アー? アッチダ」
「ありが……喋った!?」
「シャベッテナイナイ」
「そうだよな……喋ったよな!?」
「イヤイヤゾンビハシャベラナイッテ、ソラナキウケルー」
何だろうこのチャラ男っぽいゾンビ。それより平安時代はゾンビって呼び方だっけ? 食屍鬼って呼ばれてたはずだけど……あとなんで名前を知っているんだ?
「何で道を教えてくれるんだお前?」
「イヤナー、ツバキニギャクレサレタタンジャンオマエ。サスガニカワイソウニナッテ」
「凄い聞き取りずらい。何とかならないか?」
「(ヾノ・∀・`)ムリムリ、オレゾンビダカラカタコトダケ」
なんかうざい。こいつすごく馴れ馴れしいんだけど?
「ツメタイナーソラナキ、アンナニイッショニタタカッタナカジャナイカ」
「俺とお前は初対面だ」
「ア、ヤベ。イマノワスレテ……ツバッキーニオコラレルカラ」
「……気になるんだが」
「イイカライイカラ、ハヤクニゲルゾ」
逃がしてくれるならいいんだけど……なんか腑に落ちない……でもいいか逃げられるし。そして俺はゾンビ「戒だ」戒と逃げることになり外に出たんだが、外に出てみると、そこには地獄が広がっていた。
外には戒と同じような食屍鬼が居て人を食べている。
死屍累々、食屍鬼に殺された人間は全てが重ねられ山となっている。それに群がる食屍鬼。少しの生きている人間が。次々と殺されていく。
「……うぷっ……おぇぇ」
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い!始めて見る死体。それも綺麗な物ではなく、無残に食い荒された惨たらしい物。人間だったことが分かるのは、辛うじて原形をとどめている頭を見たからだ。それ以外は捥がれ曲げられ喰い千切られている。
「オイソラナキ、コノテイドデハクナヨ。ムシシロ」
「はぁ……そんなこと言われたって無理だ。初めてだからなこんなの見るのは」
「デモジカンネーゾ? ツバッキーニバレル。コッチダ」
「……わかった」
俺は吐き気を抑えながら、戒に付いて行く。付いて行き五分ほど経って民家に着いた。その建物は何故この場にあるか分からないほど普通で、安心できる作りだ。戒はここに連れてきてどうするつもりだ?
「ハイレジュップンホドデモドレル」
「信じるぞ」
「アァ、シンジロ」
俺はその言葉を信じて民家の中に入る。
民家に入って十分ほどたった途端に、俺は圧倒的な浮遊感を感じた。まって? 何で俺は空に居るの?
下に見えるのは京の都、横を飛ぶのは綺麗な鳥。俺は風を感じながら落下していた。あーうん、ちょっとわかんない。民家の中に居たら空中に居た件について。
「アァァァァァァ! おーちーるー! しーぬー、うわァァァァ!」
「なんだ? 空亡の声が聞こえるぞ? 吾の耳は壊れたか?」
真下から絢の声が聞こえた。久しぶりに聞く絢の声だ。やっぱりいいな、心が安らぐよ。
そうか俺は……逃げられたんだな。よかった。でもこのままじゃ絢にぶつかるよな?
「絢退け! 潰れるぞ!」
「なぬ? 空亡!? 何で空におるのだ!?」
「だからどけ!」
「無理―――――」
俺はそのまま絢の上に落ちた。大丈夫か? かなりの勢いでぶつかってしまったが。すぐ退かなければ。
ふに。
ふに? なんか変な音が聞こえた……うん。手に柔らかい物の感触があるな、柔らかい。これは何だろう?
目の前にあるのは絢の顔。その顔は耳まで真っ赤に染まり目にも少量の涙を浮かべている……どうしたんだ? 退こうとして手を動かすとまた柔らかい感触が……あ、これ何か分かった。絢の胸だ……はははは、あーうん、ごめんなさい。土下座したら許してくれるかな?
「絢……許して?」
「な、なな、な」
「七」
「汝は馬鹿かー!!??」
ゴッス!
そんな音と共に、俺の腹に絢の腕が突き刺さった。わーこれ、撲殺天使で見たことある気がするー。死ぬ……これ……死ぬ。
「絢……いたい」
「知るか……汝が悪―――空亡おい!? 大丈夫か!?」
絢は急いで俺から腕を抜いて体を揺すってくる。それ逆効果……そう考えてから……俺は意識が落ちた。まーた気絶か、なんかもう慣れたよ。
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