転生したら平安時代だった件について   作:鬼怒藍落

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久しぶりの二本投稿空亡君オンドゥル語を覚える


何気ない日常

 

 いない? いない? いない空亡が居ない どこに行ったの? 逃げた?ありえない。ここから出るにはあの道を知らなければ……あいつか、あいつは空亡が作った肉人形私の言うこと聞かないこともあったが、空亡からもらったてことで我慢していた。

 だけど今回は許せない。やっと空亡を私のに出来た筈なのに……許さない。どうしよう? 空亡が作ったあいつは頑丈でほぼ死なない。今はあいつを殺すより空亡を一刻も速く探さないと、もう京から逃げてるかもしれない。ふふふ待っててね……空亡。

 絶対見つけて私の物にするから、全部忘れさせて私に溺れさせてあげるからね……空亡が私の物になるって考えたら……なんか興奮してきた……まぁいいか。

 私の力で牢屋を作らないともう絶対に逃がさないから。そのあとはどうしようかな?

 

 

 

 ◇◇◇

 

「うぇ……あだまい゛だぃ……おぇぇ……ッなんか寒気が!?」

 

 なにこれ!? 二度寝から覚めて、二日酔いになったと思ったら寒気するんだけど……命の危機じゃない何かを感じる。貞操の危機? ……ないか……ないよね? 大丈夫だよね? ていうか昨日も襲われたばっかなんだけど、本当にやばかった。理性がピンチで朧がエロ過ぎた。なんか日本語崩壊してる。

 酒に酔っていつもの性格が全部変わって甘えてくるし、全裸だったしなにより体を密着してくるし……落ち着こう思い出したらやばい……それより頭痛が……おぇぇぇうぷぅ……気持ちわりぃ……ちょっと外の空気でも吸うために庭に出ようかあれ? なんか目が開けられない。本当に頭が痛い。水……水ぅ、そうだ言霊で出せばいいじゃないか! 

 

「『水』」

 

「冷たいのじゃ!!??」

 

「え?」

 

「なんじゃ!? 敵襲か!? 空亡無事か!?」

 

 どうやら言霊を出す位置を間違えてしまったようだ。テヘペロ☆ キモイな。うん俺キモイ。二日酔いって怖い、色々テンションがおかしくなってる。

 朧には悪いことし……た……な? 

 俺の目の前には水に濡れてびしょびしょの朧が、いつもどうやって維持してるか分からないぬりひょんの孫のリクオの様な髪は完全に真っ直ぐになっており俺の完全に好みの髪型。それに少し火照った体は透明感があり濡れた髪は瑞々しさがあり、もはや意味がない程に着崩れた着物は、水のせいで肌にぴったりと張り付いている。

 要するに一言で説明すると、クソエロイそれで十分だ。

 

「あの……その……失礼しましたァァァ!」

 

「な!? 空亡どうした!? ……くしゅん、さむいのじゃー」

 

 俺はこれ以上この場に居ると本当に理性がやばいんで、屋敷を飛び出し逃げ出した。あれは反則! 分かるか? 俺の前世での女性経験は皆無に等しいよ、今生でもちゃんと喋れてるか怪しい俺だぜ? それがあれを見たらねよし絢のこと考えてこの雑念を消し去ってしまおう……あの姿の絢を想像してしまった。胸……なかったけど……

 消え去れ俺の煩悩! これからまともに二人の事見れないだけど……話す度に今の光景が頭に浮かびそうで、いや駄目だ。この煩悩を消し去るまで俺は走り続けよう。俺は変態じゃないんだーーー!

 

 あ、いて誰かにぶつかった。そう言えば俺、かなり酒臭いじゃん何でこんな状態で出てきたんだよ? ぶつかった相手に失礼だ。ぶつかった時点で失礼だと思うけど。

 

「誰だ? 二代目? 二代目!? ふふふふふ、やっと見つけましたよ。二代目を連れて来たクソ妖怪はどこですか?お話ししないといけません。大丈夫ですただ話し合うだけですから、ふふふふふ」

 

 あ、俺たち終わった。この狒々ヤバイ病んでやがる。遅すぎたんだ。

 あのーこれーまずくないですか? 説教で済む話じゃない気がするんですけど……まさか永久外出禁止コース? それは嫌だなー……と楽観しているんだが、内心俺はガクブルを超えた何かになっていた。ははは、もうどうにでもなーれ。

 

「二代目? 何をそんなに怯えているのですか? こんな二代目初めて見ます。新鮮ですね、名残惜しいですが、ハヤク、オボロノトコロニツレテッテクレマセンカ?」

 

 狒々の凛々しい顔は満面の笑みを浮かべている筈なのに目が一切笑ってない。冷めきっている。

 

「ひぃ」

 

「ねぇ? ハヤク」

 

「了解しました!」

 

 この状態の狒々には誰も勝てない、俺はそう悟った。そして俺は屋敷まで狒々を案内してしまった。これから起こる地獄も知らないで。屋敷に帰ると朧と絢はまだ寝ていた。ごめん絢、朧はいいとしても、絢が怒られるのは、かわいそうだから何とか逃がしてあげたい。朧を犠牲にして絢を助ける方法を探せ―――――

 

「二代目? 何を考えているのですか」

 

「イエマリモ!」

 

 びっくりしてオンドゥル語が出てしまった。よく言えたな俺

 

「毬藻って、何言ってるんですか二代目」

 

「えぇ、狒々聞き取れたの?」

 

「二代目の言ってることは分りますよ、当然です」

 

「ははは、そうなんだ」

 

 なんか違和感が……那美の言っていた事は冗談だったんだよね? みんなが病んでるなんて、ないって……ないはずだ。俺はそう信じよう。だってそう信じないと怖い……あれ? みんな病んでないよな? 狒々は俺の事心配してくれているだけだし椿妃は(多分)俺じゃない誰かの事を好きなはずだし、絢は可愛いし。朧だけはありえない。雪花は……

 

『若ー金魚ですよ、きんぎ――――水に落ちましたちょたすけ――――がぼ……ゴボ……凍らせればいいんでした』

 

 とか……

 

『若どこです――――誰ですか!? 落とし穴を掘ったのは! 待って出られない、若ー! 助けてください!』

 

 とか……

 

『もういいです! 怒りましたよ! 家出します!』

 

 などと言ってかまくらを作って引きこもって二時間無視すると帰って来るし。さらにこれだけじゃくて……

 

『若ー? 水浴びですかー? 私も入りますよ……あったかい? 熱い? 熱い!? ちょ若!? あつっ何でお湯に!? 溶けます! 私溶ます!」

 

 そんな思い出しかなかった……今度、優しくしてあげよう。休暇も上げよう。雪花は何時も頑張ってるからな。俺そう言えば雪花に頼りすぎかもしれない。朝起こしてもらってるし洗濯くれるし遊んでくれるし。あれ雪花って完璧? 一番お世話になってるじゃん……もう落とし穴掘るの止めよう。

 

「むー……そふぁなきぃ? おはよう良い朝だな……吾は何時の間に寝てたのだ? ……狒々?」

 

 最初は寝ぼけて目をこすっていた絢だが狒々の姿を見るなり顔がどんどん青くなっていった。空はもう真っ青に……。

 

「なんだ? 絢も共犯者だったのか? 雅の説教を楽しみにしていろよ」

 

 とてもいい笑顔で狒々は言った内容は絶望的だけどな。絢はこれまで見たことないようなほど顔を青くして、わなわなと震え、こっちに助けを求めている。絢、ごめん俺は無力だ。人も妖怪も神も絶対に負ける戦いがあるんだ。そういう時はな犠牲を最小限抑えるのに限るんだ。

 ここまで来れば分かる俺が……何をすればいいか、それは――――

 

「朧が逃げてる!」

 

「オボロ?」

 

「ッ逃げようとしておらんぞ!? 儂はこの場から動いてないぞ!? 逃げようとしてもないぞ……絶対じゃ」

 

 まじか適当に朧が逃げてると言ってみたけどマジで逃げようとするとは馬鹿だな。もうオボロの事は狒々に任せるとして俺はこの場所から逃げ出そう今なら逃げ切れるはずだ。一応状況を見ておこう。「母上に怒られるハハハは……は……はは……吾終わった」とか言いながら部屋の隅で独り言尾呟いている絢に「狒々さんそんな怒らないで……儂は空亡の頼みを聞いただけじゃ……だからその無表情で見るのはやめてくれんか?めっちゃ怖いんじゃが」ガクブルしながら狒々に言い訳をする朧。うん平和だな。俺は何も見ていない。だから空亡はクールに去るぜ…………

 

 よっしゃー外でれた! ビバ平和! これで俺はあとは逃げるだけよし逃げるぞーー!

 

屋敷から外に出て五分ほどで俺はあの神社に居た……目の前にはハイライトがしごとしていない目をした椿妃ちゃん。これやばくね? まじやばくね?

 

「……主……ミツケタ……もう……離さない……よ……えへへ」

 

 言ってることは可愛いんだが……その後ろから生える四本の巨大な骨の腕は何ですか? 俺には分かりかねます。

 

「ずっと……一緒……だよ?」

 

 できればこのセリフ病んでない子に言われたかったなー

 




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