転生したら平安時代だった件について   作:鬼怒藍落

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 時は進み空亡君は一六歳になりました。という事で今回より青年期百鬼(なきり)編を開始します。リクエストで来た妖怪はこの章に出しますので。まだまだ募集します。
 そして!今回出るのは、おまもりひまりの静水久と東方Projectの伊吹萃香です。

 ロリがいっぱいだこの小説ロリキャラ何体出てるんだろう?(純粋な疑問)

俺は……ロリコンじゃない。

あと今回セリフが少ないので苦手な人は注意。



平安時代~青年期~
鬼蛇の時は進む


 

 ”この時が止まればいい”と思った。

 これは勝手だが誰でも、一度くらいはそう思った事があるのではないか? 素晴らしき一瞬を少しでも長く持続させたい。その瞬間を永遠に繰り返し大切な者達と少しでも長く共有したい。

 

 その瞬間は、何度も繰り返しても飽きる事はなく、もしも飽きたとしても、”この時だけは”と、そう思える瞬間が誰にでも存在するんだ。

 それを失いたくない。それが自分の手から消えるのが堪らなく恐ろしい。そんなことを一度でも考えたことがあるだろう?

 

 俺にとってその瞬間は、”今”と言えるだろう。父さんの仲間の百鬼と絢、椿妃と戦い、笑い、泣いて、怒り、悩む、そんな家族みたいな妖怪達と一緒に過ごす今の時間こそが、俺の日常であり、掛け替えのない宝物。この瞬間だけは、何者にも奪わせない。壊させない。守る為に、繰り返す為に、この時が永遠に止まればいい。そんなことを俺は最近思うようになっていた。

 

 そう思うほどに、今があまりにも心地よい。あまり変わらず過ぎていく日々を、俺はいつまでも続けていたいと思っていた。

 

 でも、それでも……時は過ぎる。何があっても時間は進む。何事も永遠には続かない。

 

 時が過ぎる程にこの日常から遠ざかる。

 

 時が過ぎる程に仲間は減っていく。死という毒が俺の体を蝕んでいく。

 

 俺は自分が死ぬという未来を知っている。椿妃を助けた時に何度も見せられた……椿妃の記憶でだが。その途中で俺の未来で出来る仲間が死ぬ事も……その光景を想像するだけで俺は正気でいられなくなる。この宝物が失われる未来が、何よりも許せなくて……時を止めたくなってしまう。

 

 俺はこれでいいのか? 俺はこのままのずっと幸せな日常に居続けては駄目なのか? そんな事を問い続けながら、俺はこの日常を過ごしていく。

 

 それが俺、空亡(そらなき)の今の生き方だ。

 

 

 ◇◇◇

 

 あ、どうも空亡です。ついでに鬼蛇やってます。椿の事件から六年が過ぎました。俺はすくすくと育ち? 今では前世での年齢にまでと届きそうなっています。

 いやー時間が過ぎるのは早いですね。空亡さんは驚きが隠せません。でも本当に平和って素晴らしいですね。そんなことをしみじみ思ってしまいますよ。

 

 ん? どうしてそんなことを言うのかって? それは現実逃避です。そのぐらいは察してください。え? 無理? 頑張ってくれ俺は応援している。

 

 まぁそれは置いておいて……しょうがないので、今の状況を空亡さんが説明してあげようではないか! 感謝するがいい! ふはははは! うん、やめようこのテンション。なんか、すごく死にたくなるからな。

 

 いい加減くどいな。簡単に説明すると……今の状況は二人の鬼が山を投げ合っている。そうだ山を投げ合っているんだ……何言っているんだこいつは? とか思うだろ? 俺もそう思うぜ、そんな非常識……だけどな目の前でマジで実際に起こっているんだ。それどころか互いの持つやまで殴り合ってる。あぁ本当に頭可笑しい。

 

「なぁ空亡? 勇儀たちはなぜこんなことをしているのだ?」

 

 俺の横には心底不思議そうな顔をしながら、首を傾げている茨木童子の絢がいる。絢もそう思うのか……だよな、意味わかんないよな。俺も鬼だがこんな事できないぞ……まずやろうと思わない。

 というか笑いながら山で殴り合うって何? 片手で山を持つってどういうこと……どんな馬鹿力なんだよ……。

 

「絢……俺にも分からない。本人たちに聞けばどうだ?」

 

「空亡……(なれ)は馬鹿か? 今の二人が話を聞くわけないだろう?」

 

「ははっ、だよなー分かってた」

 

 目の前で殴り合っている鬼の名前は星熊勇儀。もう一人はツルペタ幼女の伊吹萃香―――――

 

「ちょあぶっまっ『防壁』!」

 

 あぶねー俺に山が飛んできた。それもとても巨大な……俺じゃなかったら死んでるぞこれ……。

 

「おいふざけるな萃香! 今のは死ぬぞ!」

 

「ねぇ空亡? 今私のこと馬鹿にしたよね?」

 

「黙れツルペタ幼女の馬鹿萃香! お前の心はその胸と同じで小さいなヴァーカ!」

 

 俺が萃香を挑発しているのにはわけがある。それもとても深い訳が……あれだけは何があっても許さない。

 

「空亡? 遺言はそれでいいね? 『奥義・三歩壊廃』」

 

 あ、これ終わったわ……それは反則じゃないか? そんなことを考えている間に、萃香は二歩目を終えていた。あと一歩で俺を殴るだろう。今から防御は間にあわない……いや……違う。間に合わないから諦めろ? おとなしく殴られてしまえ? ふざけるな!  これ喰らったらマジで死ぬからな……死にたくないから、あれを使うか。

 

「『人物模倣』聖餐杯

 詠唱破棄

 黄金聖餐杯(ハイリヒ・エオロー)

 

 俺が知る限り最高レベルに防御力が高い技。だけどラインハルトの肉体ではないから、せいぜい”形成”くらいしか模倣できないけどそれに発動時間も一瞬、でも一瞬だけ防げればいい。だけど、それだけじゃ怖いから、久しぶりに骨を使って壁を作ろう。腕を合わせ骨の壁を作り出す。

 

 萃香の拳が迫る。一枚目の壁が一瞬で破られ、て二枚目三枚目とどんどん破られて俺に拳が届く。それは、すさまじいほどの衝撃を俺の体に伝えてきて、跳ね飛ばされる感覚と浮遊感を感じ俺は後ろに吹っ飛ばされた。

 

「うおぉぉぉぉぉ―――――」

 

俺は防御はできたが、萃香に吹っ飛ばされてしまった。

 なんだろなこの既視感(デジャブ)、前にもこんなことあった気がする……それにしても暇だな……それに、空の旅はもう何度も経験しているし……今更、新しい事は何もないだろう。

 俺は暇なので、なぜ萃香がここに居るかという事を説明しようと思う。

 

 あれは二年前だっけ? 勇儀姐さんが「友達を連れてくる!」といきなり言いだしたことが始まりだった。勇儀姐さんは連れてくる前に、その友達は鬼で何度も一緒に戦った事があると言っていたのを今も覚えている。

 そして俺は、その時点である程度の予想がついていたんだが案の定、伊吹萃香だった。

 いやさ、多分萃香も居るんだろうなーとか思っていたよ……だけど本当に居るとやっぱり驚くよね。

 俺は萃香を見てやっぱりか、という顔をしていたみたいで、それが萃香の癇に障ったのか分からないが、戦うことになってしまった。

 

 俺は嫌だったんだが、勇儀姐さんや朧達が面白そうだな!と言い、あれよこれよと話が進んで逃げられない状況に……もう笑うしかないよねーと悟りながら俺は萃香と戦った。

 

 もうわかるかもしれないが、その時俺は俺はやらかした。

 俺は萃香と戦う少し前に、天魔・奴奈比売の大極である”無間黒縄地獄”を使えるようになったこともあり、テンションがグレンラガンしていたんだと思う。

 今の俺がもし、過去に戻れるならぶん殴って止めるぐらいに……

 それで何をしたかというと……開幕、大極を発動させて萃香を影の海の中に沈めてしまった。

 

 この大極の能力は、自身の影に触れた者を強制的に停止させること。

 そして影に接触した者は脳裏に禍々しき女の声が響き。狂えるほど愛しい男に手を伸ばすような、過ぎ去った刹那を悔やむかのような叫び声を聞かされ続ける事に……その叫び声は、対象の精神を破壊するというおまけ付き。何でそんな凶悪な技を使ったんだろうね? 俺にはいまだわからない。

 

 話を戻そう。その技ですぐに勝負は終わってしまい、それが悔しかったのか……ことあるごとに勝負を仕掛けられるようになった。最初は自分の家からここに来ていたが、めんどくさくなって萃香はここに住むようになったということだ。

 

 そして……俺が萃香を煽る訳だが、萃香に俺が大切にとっていた酒を飲まれたからだ。 

 その時の俺は十四歳だけど妖怪は十三歳から酒を飲んでいいことになっているので、問題ない。

 その酒は、酒の神が作った神酒で、手に入れるために、その神の試練を成功させなきゃいけなかった。その試練の為に三か月を消費してして、なんとか手に入れた酒を全部飲まれてしまったのだ。許せないよな? そんなこともあり、俺は萃香を煽るように……

 その関係は今も続いて、日常化しているといったそんな感じだ。

 

 さてと、今俺は何処にいるんだろう? 結構飛んでいるんだけど……という落ちてない? 

 俺はそう思い下を見てみると湖があった。 

 なんでー? そんなことを考える間に湖が目の前に。

 当然のように俺はドボンする。それも勢いがあったせいかかなり深くに。

 

 知ってるかい? 鬼も溺死するんだぜ、と父さんが言っていたことを思い出し、俺は慌ててもがきだす。誰だって溺死は嫌だからね。

 

 いくらもがいても、一向に上に上がる気配がない。あれ、普通にやばくない? そう思った直後、俺の肩を誰かが叩いて声を掛けてくる。

 

「ねぇあなた、なにやってる……なの」

 

 話しかけてきたのは翠の髪の少女で、俺を見て心底不思議そうにしている。わーおまたfateじゃないキャラだ。確かおまもりひまりの蛟である静水久(しずく)だっけ。 何でここに居るんだ……あ、それより息が限界だ。やばい……死ぬ。

 

「何でここにいる……なの」

 

「ちょ……助け……がぼぉ」

 

「馬鹿……なの? しょうがない……なの」

 

 静水久は俺の手を掴んで湖の外まで送ってくれた。本当に危なかった。あとすこしでも、静水久が遅れていたら俺は水死体に……恐ろしい。

 

「それで貴方はなんでここに居る……なの」

 

「空中旅行してたらその成り行きで?」

 

「まったく分からない……なの」

 

「大丈夫だ。俺も分からないから」

 

「貴方馬鹿……なの?」

 

「馬鹿じゃない阿保だ」

 

「どっちでもいい……なの」

 

「酷くないか?」

 

「初対面だしこんなもの……なの」

 

 なんだろうね初めて出会う感じのキャラだ。

 調子狂うな。

 

「で聞くんだけどさ、ここ……何処?」

 

「私の家……なの」

 

「えっとここから骸葬山に行く道知らないか?」

 

 俺の家というか俺が住む山の名前は骸葬山という名前だ。中二臭い名前だが結構気にっている。というか本当にどこまで来たんだよ。こんなところ初めて来るぞ。

 

「あそこは百鬼の本拠地……なの。最強の鬼である骸鬼が住んでる山何の用……なの?」

 

「あそこに住んでるんだけどな、此処初めて来るんだ帰り道を知ってるか」

 

「知ってる……なの。教えてもいいけど見返りをよこせ……なの」

 

「了解した俺の秘蔵の酒がある。それでどうだ?」

 

「それはいらない……なの。削り氷をくれればいい……なの」

 

「それでいいなの屋敷にいい甘葛があるから丁度いいな」

 

「それは楽しみ……なの。早くいくぞ……なの。名前は?」

 

「俺のか? 俺は空亡だよろしくな」

 

「私は静水久よろしく……なの」

 

 




リクエストはまだ募集しています。よろしければ感想や評価、お気に入り登録お願いします。そして次回はあのキャラが……あの伝説の男が!

「どうやら(ワタクシ)の出番のようですねぇ、皆様方、私の宴をお見せしましょう」
書き方元の方が良いかな?

そして加糖さんにジェノさん誤字報告ありがとうございます。
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