転生したら平安時代だった件について   作:鬼怒藍落

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誰が出るか予想しよう。そして今回は短め一日に出し過ぎた疲れタワシ状態です。何とか間に合いました。


土蜘蛛襲来

 家の中に入ると中には混沌が広がっていた。

 待ってこれどういう状況? ちょっといきなりの事で頭が混乱の極みなんだけど……なにこれぇ?

 簡単に状況を説明しよう。父さんがぼろ雑巾のように倒れてる。さっきまで普通に元気だったはずなのに何でこんな状態に? ちょっと空亡さんのの腕は処理できませぬ……別の人に任せます。理解して……どうぞ。

 

 この状況を作ったのは母さん達だろう。だってその手に酒瓶持っているし。周りに何本も散らばっているし……飲み過ぎじゃない? この短時間で……。

 

「母さん? 紫様? 何があったんですか?」

 

「あー空亡だーのもーよおいしーよ?」

 

「ちょっと酒が足りないわよ? 持ってきなさい骸鬼の息子でしょう?」

 

 何この理不尽。屋敷に入ったら酒を持ってこいと言われた件について……。

 

「いまから俺は静水久に削り氷を作らないといけないから無理だ。父さんに頼んでくれ」

 

「分かったわよぉ。骸鬼起きなさい早く酒持って来てちょうだい」

 

「骸鬼ーおさけーじゃなきゃ骸鬼を飲むー」

 

「ちょっとまて!? 空亡! 父さんを助け―――――」

 

「強く生きろよ……父さん」

 

「無視して、早く行くの」

 

「分かった静水久……」

 

 俺達は台所まで移動する。あれを作るには、広くないといけないからな。

 しかし、この家には現在、氷の貯蔵はない。

 だが……俺には秘策がある。言霊だ。神の力をこんなことに使うなんて馬鹿じゃねーの? とか思うかもしれないけど……この力が便利すぎるのが、悪いと思うんだ。

 自然に起こる事なら基本出来るからね。氷なんて無限に作れる……あれ? 俺はこれで稼げるんじゃね? 作るのは一瞬だし。使うのは妖力だけだし……あ、やばい。久しぶりに良い案が浮かんだ。やっぱ空亡さんは天才だ。

 よしでは早速作り始めよう。

 

「『水』」

 

 美味しい削り氷の基本は美味しい水からだ。これは基本めっちゃ大事。だからこそ妖力百パーセント。言霊で出来た水が最適というわけですよ皆さん! 皆さんって誰だ?まぁいいか……。

 俺の言霊に合わせるように、用意した桶の中に凄まじい透明度を誇る水が現れた。その水はあまりの透明さ故に桶と一体化しているようにすら見える。

 

「空亡? 水は? 全く見えないの」

 

「安心しろ、ちゃんとあるから。次は『凍結』」

 

 その言霊をを使うと桶の中の水が、一瞬にして凍りだす。しかしその透明度は変わらず触らないと、そこにあるか分からない程だ。静水久は本当にあるか疑っていたみたいで、桶の中に手を入れた。

 

「冷たっ……なの。本当にあるとは驚き……なの。というか腕が少し凍った、冷たすぎる気がするの」

 

「……そんなに妖力を込めていない気がするんだけど……あ、込めたわ。すまん作り直す」

 

 そんな場所に一つの足音が響く。とてとてと、ゆっくりとした足音だ。

 誰だろうか? と考えてみたら、少しこの付近の空気が冷たくなったのを感じる事が出来たので、誰かはもうわかる。

 

「雪花? 何の用だ?」

 

「若が削り氷を作っている気配がしまして……だから来ました!」

 

「その気配を察せる能力はなんだなんだ? 初めて聞いたぞ?」

 

「だって若が作るやつ美味しんですよ! 雪女の私ですら少し冷たいと感じるんです。もう若に知られていると思いますが、私は冷たい物が大好きです。氷山を入れた風呂によく入りますし」

 

 すまない……初めて知った。結構お前とは一緒に過ごした時間長いけど……それは、今初めて知った……ばれないように何とか隠そう。

 ……拗ねそうだし。

 

「若ーこれ貰いますねー削ってきます!」

 

 そう言ってから雪花は嬉しそうには部屋に帰って行った。

 あの氷は削れるのだろうか? 俺はそれだけが心配だった……気を取り直して。俺は再度言霊を使う。さっきより妖力を込めずに作られた氷は少し脆かった。

 

「『カット』」

 

 ちょっとワラキアの夜を真似してみたり? イメージ込めればいいからね……割と喋る言葉は適当でいいのですよ。

 氷は空中に浮きどんどん削れていく。その姿はちょっと怖かった……というより気持ち悪かった。静水久も少し引いている。仕方ないと思うけど。だって……キモイもん。

 そのまま氷は宙で静止して木の器にとても綺麗に盛りつけられた。

 俺はそのまま棚に入っている甘葛を取り出して、削り氷にかける。甘い匂いが広がりその匂いが食欲をそそる。

 

「……貰っていいの? 凄くおいしそう……なの」

 

「あぁ約束だからな」

 

「感謝する……なの」

 

「おや? 美味しそうだねぇ。私にも分けてくれるかい?」

 

「誰!? 何者!?」

 

「私かい? 私は黒谷ヤマメだよ。黒谷蜘撲(くぼく)の一人娘さ。あんたが若様かい? 父様にあんたの事を聞いて遊びに来たんだ。そしたら甘味の気配がしてねぇ。分けてくりゃしないかい?」

 

 蜘撲とは父さんの百鬼夜行の幹部である土蜘蛛だ。見た目はぬらりひょんの孫のあの土蜘蛛なんだけど。娘がいるという話は聞いていたが、ヤマメとは驚いたな……東方キャラがこの世界に多くて、感覚が麻痺してきたけど……冷静に考えろ俺……似てなすぎないか!?

 

「蜘撲の娘? 似てないけど……なの」

 

「私は父様の娘さね。ほう、まさか二人共は父様の別の姿を見たことがない? これは失礼した。あの姿だけじゃわからないのも無理はない……まぁよろしく頼むよ若様?」

 

 なんか、今まで見た妖怪の中でかなり妖怪っぽい……。

 




ヤマメの口調は原作を意識してみましたこれでいいかな? 
あと空亡がこのすばの世界に行くという話を書いてみたので、読んでみてください。
この話が良ければ、感想やお気に入りお願いします!
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