なんか変なテンションになってきた。
転生してから七年が過ぎた。平安時代は結構不便って聞いていたけど慣れると意外と楽だった。風呂は言霊で沸かせるし、自然は豊かだし絢は可愛いから最高だ。父さん母さんは前世より何倍も優しいし。そんなある日、父さんがいきなり言い出した。それも唐突に突拍子もなく。
「さて空亡!今夜は出かけるぞ夜刀も準備しろよ」
「父さん外に出れるのか!?」
今生に来て初めて外出できるのか、凄いワクワクする。京の都に行ってみたいし、でもどこに出かけるんだろうか?
「そうだ空亡、久しぶりに皆で出かけようと思ってな」
「皆くるんだ楽しみだね」
「ああ!今日は10年ぶりぐらいの全員集合だ空亡にも紹介するぞ」
「皆って誰だ父さん?」
そう言ったが父さんは百鬼の長じゃん。
妖怪達か会いたいな。
前世では妖怪大好きだったし
「父さん夜までちょっと絢と鍛錬するけどいいか」
「ああいいぞ鍛錬はした方が良い」
「空亡、怪我しないでね」
「分かった母さん」
俺はそう言ってから屋敷の中に向かっていく。確か絢は屋敷でおやつを食べている筈だし絶対いるだろう。基本絢はおやつを食べて俺と戦うか、笑ってるくらいしか知らないからな。そこが可愛いけど。
「絢、鍛錬するぞ!」
「なんだ空亡か鍛錬かいいぞ吾も暇だからな。吾の火力も前より上がったし試したいのでな」
「よしなら庭に行こうぜ」
「そうだな」
そのまま俺達は庭に出て、各々武器を構えた。
「空亡、汝はそれでよいのか?」
「あぁこれはずっと一緒にいる剣だからなこれ以外は違和感があるんだ」
「そうだな汝は二年程その剣を使っていたからな、それ以外を使う汝など違和感しか覚えぬわ」
「なんか煽られた気がする」
「気のせいだ空亡早くやるぞ」
「了解だ絢、『土壁』」
俺は言霊を使い土の壁を作り出す。土の壁は一瞬で俺達を囲んだ
これ結構頑丈なんだけど……父さんこれ腕の一振りで壊すんだよ、これ出来るようになるまで半年かけたのにさ、「よし耐久確かめるぞ」と言われ壊されたのはさ、結構つらかった。だけど絢ならまだ壊れないはずだ……壊れないよな?
「空亡これは初めて見るぞ、何時の間に覚えたんだ?」
「絢に隠れて半年間でいろんな技を覚えたからな、お前を驚かせるために頑張ったんだぞ」
「くはは、楽しみだな吾を驚かせてみろ」
「了解いたしました。俺の言霊をとくとご覧あれ」
「空亡、似合わないぞ、寒気がするわ」
「やっぱりか、俺もキモイと思ったし」
「……いい加減やるぞ興がそがれるわ」
「ごめん、そうしようか絢」
いい加減話すのが飽きた俺達は、武器を構えた。
「まずは俺からだ水槍」
水が言霊により現れ、その水は一本の鋭利な槍を作り出す。それは走る絢を追尾して行き。数百本に分裂した。槍は絢を囲み一斉に襲い掛かった。全方位から放たれる水の槍は絢の小さき体を貫くためだけに存在しおり、避ける事は出来ない。
そんな回避不可能な状況で絢はにやりと笑うこの状況が嬉しいかの様に、そしてそのまま絢は体から炎を噴出させた。全てを包むような炎の渦は、水槍をすべて蒸発させる。その炎の渦を絢は腕に纏い真っ直ぐと俺に向けてはなって来る。これを防がなきゃ俺は消し炭になると確信できるほどの熱気。俺は急いで骨で壁を作り出す。骨壁は地面から俺の前に現れて炎を防いだのだが、骨壁は全てが消し炭になる。
ちょっと予想外なんだが……前より火力が上がってないか? 今までだとこの
「何を呆けているのだ空亡?吾の焔は常に進化するのだぞ、この程度予想できるだろう?」
「あぁ予想通りだ絢まだ行くぞ!」
「……吾は嘘は好かんぞ」
ばれてーら、何でばれるんだ? 俺には分からない。鬼の感か? だとしたら凄いな。
「ごめん見栄を張った」
「汝は分かりやすいからな、もう嘘つくなよ」
「肝に銘じる」
「分かればいいのだ。次は此方から行くぞ!」
絢の背から、炎の羽が生える。そのまま凄まじい速度で俺に飛翔する。俺が視認できないほどの速度まで絢は加速して――――俺は土壁まで飛ばされ、そのまま壁を砕き血反吐を吐く。いくつか背中に壁の破片が刺さってしまう。
痛いな、絢は前より強くなり過ぎだろ。こんな事、前は出来なかったし一度雅さんの所に帰った時に覚えたのか?俺もその時に修行したんだが絢の成長はおかしい気がする。
大丈夫だよなこれ原作始まる時に強化されない?嫌な予感しかしないぜ。
「空亡、汝の技を見せてくるんだろう?早くやって見せろ、吾は退屈だもっと楽しませてみろ!」
「ここまで期待されたら、今の所唯一成功しかけている技使うか」
「半年間で覚えたのか?くはは楽しみだ、待ってやろう!」
「成功してくれよ、ほんと」
これ成功したの一部分だからな、でも茨木を驚かせるには丁度いいかもしれない。
「
血の道と血の道と其の血の道返し
――太・極――
随神相――神咒神威・
この詠唱に言霊を込めると、ほぼすべての妖力が持っていかれる。体にある物が無くなった感覚がして、この技は一瞬だけ発動した。俺の白蛇のような肌色の腕が黒く染まる。否、少し紫が混ざった黒。
その匂いに不快そうな顔をした絢は、鼻を抑えるそぶりをしてこう言った。
「空亡それはなんだ?」
だがそんな声は俺に届かない。全くこれが制御できないのだ。
おかしいぞ、前は二分持ったのに。それに変化させられる部分も手だけだったのに腕一本腐食毒に変化している。なんでも前より強力になってるんだ?それよりヤバイ抑え……られな――――。
「空亡、妖力使いすぎ『封』」
母さんの声と微量の妖気を感じたかと思うと、俺の腕は元に戻った。そのまま俺は地面に力なく倒れる。ていうか妖力使えない。
「つか……れた。死ぬぅ」
「馬鹿空亡模擬戦で本気出さないで」
「分かった……母さん」
「どういうことなんだ夜刀?空亡は何しようとしたんだ?」
「秘密、空亡から聞いて」
「……分かったのだ。それで空亡、大丈夫か?」
「結構……限界」
もうしばらく絶対に使わない。今の技が制御できるようになるまで百鬼夜行まで休ませてもらおう。
「母さん……ちょっと寝る」
「しっかり休んでね」
次回は骸鬼さんのカリスマが火を噴くぜ!
あと今日出した話は全て今日に書いています。書き貯め無しです。
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