パーフェクトヒューマン(緑)   作:蕎麦饂飩

22 / 27
羨ましいなら自分もすれば良い。ずるいや卑怯はやれない自分の言い訳

第19話『羨ましいなら自分もすれば良い。ずるいや卑怯はやれない自分の言い訳』

 

 

「君はいつかここに来るとは思っていたよ。そして、()も来ているんだろう?

だが、君たちはそのどちらも俺に倒される。小手先の攻撃など無駄無駄無駄ァッ!!

神聖なるドラゴンの使い手、四天王の大将、竜王ワタルにね」

 

 ……なるほど、確かに冷静に見れば良い年して中二病(永遠の少年)か…。

 グリーンは姉の言っていたことを理解した。

 

「いけ ギャラドス」

 

 ドラゴンドラゴン言っておいて、最初に出したのはギャラドス(みず ひこう)である。

 (カンナ)から

 

「最初によくギャラドスを出してくるけど、あれはドラゴン使いを自称してからのミスリードでは無く、

素で見た目ドラゴンっぽいものを全てドラゴンと言っているから」と聞き及んでいたグリーンはサンダースを繰り出した。

 

「サンダース 10まんボルト」

 

「ギャラドス はかいこうせん」

 

 タイプ一致×弱点×弱点(6倍)ダメージである。

 ギャラドスは たおれた

 

 

「やるね そうこなくては!!

もどれ ギャラドス  いけ プテラ」

 

 プテラは『いわ』+『ひこう』タイプのポケモンである。勿論ドラゴンでは無い。

 

「サンダース かみなり」

 

「プテラ いわなだれ」

 

 サンダースはギリギリ耐えた。

 プテラは未だ体力がサンダースよりは残っている

 

 だが、それで十分。

 

「サンダース 10まんボルト」

 

 マルマイン以外が相手なら先手を確実に取れるサンダースには、それで充分すぎた。

 

 

 

「もどれ プテラ いけ リザードン」

 次いで繰り出されたのはリザードン(ほのお ひこう)だった。

 

 グリーンは此処が正念場だと思った。

 

 リザードンの はかいこうせん

 

 グリーンは スピーダーを つかった

 ラプラスの すばやさが あがった

 

 リザードンは はんどうで うごけない

 

 グリーンは かいふくのくすりを つかった

 ラプラスの たいりょくが かいふくした

 

 

 リザードンの はかいこうせん

 

 グリーンは スペシャルアップを つかった

 ラプラスの とくしゅが あがった

 

 リザードンは はんどうで うごけない

 

 グリーンは かいふくのくすりを つかった

 ラプラスの たいりょくが かいふくした

 

 

 プテラであれば『いわなだれ』をドラゴン族であれば『こうそくいどう』や『バリアー』を恐れて選べない強化(積み)技。

 

 故に此処でならそれができた。

 グリーンは後数匹は偽ドラゴンがいると思っていたが、この後にはハクリュー2匹とカイリューが控えており、

偶然にも此処がギリギリのタイミングだった。

 

 

「ラプラス なみのり」

 

 リザードンは たおれた

 

 

 その後、ワタルが繰り出したハクリュー2匹も『ふぶき』で倒れた。

 

「もどれ ハクリュー

――竜王が竜王と呼ばれる所以を教えてやろう。

カイリューのカイは破壊の壊にして世界の界。

竜の中の竜。ドラゴンオブドラゴンなのだ。

出でよ、神聖にして不可侵の絶対王者、カイリューッッ!!!!」

 

 

 

 ワタルは カイリュー をくりだした

 

「カイリュー 滅びの爆裂疾風弾(はかいこうせん)ッ!!」

「ラプラス ふぶき」

 

 カイリューは『ドラゴン』+『ひこう』である。

 耐久はハクリューとは比べものにもならないが、流石に倍とまではいかない。

 一方、弱点というのは一つ増えると倍になる。

 

 …ドラゴンタイプのみ(・・・・・・・・・)のハクリューを一撃で倒していたふぶきを耐えられるはずは無かったのだ。

 

 

 沈黙が場を支配する。

 

「…………あ、これからはきみがポケモンリーグチャンピオンだ!」

 

 取り敢えずワタルはそう言った。

 グリーンもそれを了承した。

 

 グリーンとワタルは王者の間へと二人で移動し、記念写真を取った。

 グリーンは危うく忘れそうになった事をワタルへと告げた。

 

「…ところで、今の年齢は?」

「俺かい? …えーっと確か××歳だが」

 

「世間一般ではそろそろ中年への始まりが見えてくるその年で、何時までも少年の心というのは、少々世間体を気にするべきでは?

マントもイタいというか、イタいというか、…やっぱりイタい。

というか付き合っている恋人がいるのなら、そろそろ…」

「えっ、竜の里ではマントは普通なんだが…。

それにしても結婚か。想像したことも無かった。

ポケモンバトルは楽しいからな」

 

 そ・う・ぞ・う・く・ら・い・し・ろ・よ!!

 カンナがそれを聞いていれば問答無用でふぶきをお見舞いしていたことだろう。

 

 

「ああ、そうそう。ところでこの後は殿堂入りの間に行くんだ」

 

 ワタルはグリーンにそう説明をしてくれた。

 だが、グリーンは殿堂入りの間に進みはしなかった。

 その目は自分が入ってきた扉を見つめている。

 

 来る、(レッド)は必ず来る。グリーンは確信していた。

 

 

 

 そして――――――――、扉は開かれた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。