パーフェクトヒューマン(緑)   作:蕎麦饂飩

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研究をするより、己が研究になれ

第4話 『研究をするより、己が研究になれ』

 

 鍛えた技で勝ちまくるグリーンはハナダシティへと着いた。

 ハナダシティは水族館と併設されている。資本が違うなら会計は適切に別れているのだろうか?

 聞けばどちらも姉妹が経営していると聞くが、ポケモンジムはポケモンリーグの傘下である。

 水族館と一緒にしてはいけないところも一緒にはしていないか?

 明朗にしょうとすればするほど面倒になる会計業務をめんどくさがってベストを諦めてはいないか?

 グリーンはその様に感じていた。

 

 グリーンは水族館に出向き、水族館の大株主の一人(の息子)としてそれらのことを聞くことにした。

 若き御曹司の真摯すぎるベストを尽くす姿勢に、どちらかと言えば意識高い系であるハナダ四姉妹の長女、次女、三女は信者になった。

 彼女たちが信仰心の表れとしてジムバッジを譲渡しそうになったとき、待ったをかけた者が居た。

 四女カスミだった。

 

「髪を伸ばした方が似合う」

 

 そう言ったグリーンに照れてしどろもどろになったりしたが、それでもカスミは勝負を挑んできた。

 ジムリーダーとしてのポリシーがポケモンバトルなしでのバッジの譲渡を許さなかったようだ。

 

 グリーンはおつきみやまを攻略するに辺り、野生のイシツブテが出てきたときのことを考えてラプラスを多く使ってきたが、

漸くもう一匹を使う場面が出てきた。

 

 ニビシティに居た頃にフレンドリーショップで取り寄せた『かみなりのいし』で進化させたサンダースだ。

 ピカチュウよりも遙かにステータスで上回る電気タイプのポケモン。

 素早さが高い水タイプであり、カスミの主力であるスターミーが出てきたときも、それ以上の素早さで上回り勝利した。

 

 グリーンはカスミに詰め寄ってその手を取り、バトルの間考えていたことを伝えた。

 

「スターミーは何処で捕獲した?

アレは良い水ポケモンだ」

 

 カスミはドキドキして損したと思った。

 乙女の純情は弄ばれるものである。…弄ぶ側に回らない限りは。

 

 

 

 その後、姉妹とジム経営と水族館経営について話し合ったグリーンはゴールデンブリッジ近くの草むらでケーシィを捕まえていた。

 何匹か捕まえては逃がし、そうやって素質有るケーシィだけを手元に残していた。

 

 グリーンは素質有るケーシィの内一匹をレベルアップさせてユンゲラーにさせた後、カスミを使ってポケモン交換でフーディンにした後返して貰った。

 ただ、グリーンには気になることがあった。

 

 全てが終わった後に確認したユンゲラーのポケモン図鑑の説明だった。

 

 『あるあさのこと。 ちょうのうりょく しょうねんが ベッドから めざめると ユンゲラーに へんしん していた。』

 

 グリーンは驚愕した。

 以前からそれまでは何も書いてないのに、ポケモンを捕獲した途端やたら詳しく、生息地や特徴まで示してくるポケモン図鑑。

 これはポケモンから情報を読み取ったのでは無く、予め情報が登録されて捕獲した者だけに情報が提供・共有されると解釈していた。

 ならば、これはどういうことだろうか?

 ユン・ゲラーが元・人間である可能性があるのに、ポケモンであるとして人権を奪って良いのだろうか?

 これは、ポケモン図鑑に情報を提供した者、情報を知っていてユンゲラーを保持している者、ポケモンリーグ協会などが集まって話し合う議題では無いか?

 グリーンはこれらのことをポケモンリーグチャンピオンに手紙として送った。

 

 後日、ユンゲラーが人間とは遺伝的に一切関係ないことがポケモンリーグ調査委員会長ニンテドーの公式文書で証明され、それ以降グリーンはフーディンを酷使することにした。

 

 

 

 また、ゴールデンブリッジではポケモントレーナー達が待ち構えており、それらとのバトルをしなければ抜けられない状況が発生していたことにもグリーンは疑問を持った。

 これでは円滑な橋の通過が出来ない。急ぎの時にポケモンバトルをしなければ抜けられない状況が起きればビジネスの損失だと考えたグリーンは、

取り敢えずトレーナーを全員撃破して、どうして橋の上で構えているのかを問いただしたところ、アルバイトで雇われたことを知った。

 そしてその雇い主の素性は良く解らないと言っていたので、ハナダの警察や教育委員会に良く素性が解らない雇い主の下で働かないように教育させなければと思った。

 

 グリーンにとっては都合が良かったのか、その雇い主はグリーンのポケモンバトルを見て向こうから寄って来た。

 その正体はロケット団のリクルートスカウトマンだった。

 

 グリーンはロケット団のスカウトを断り、ポケモンバトルで叩きのめした。

 

 

 暫くして、グリーンにはハナダに来たときには必ず来ようと思っていた、手紙のやりとりがある意識高い系友人マサキの家を訪ねることにした。

 グリーンが訪ねたとき、マサキはおらずポケモン?――――ポケモンの転送事故でポケモンと合体していたマサキがいた。

 

「素晴らしいなマサキ。自らを実験材料にするとはその意気込みはベストだ」

 

「じょうだんいわんといてーや ……えっ、マジでいいよるん?」

 

 ポケモン? もといマサキは友人のガチな感動にちょっと引いた。

 意識高い系マッドサイエンティストで、その研究第一の信念にハイスペック男子なのに恋人が「着いていけない」「面白くない」と直ぐに去って行くマサキをして、

グリーンは少し、意識が高すぎた。

 

 その後グリーンはポケモンとグリーンの分離に協力したが、分離された側のポケモンは流石に見るに堪えなかった。

 マサキの方を優先した結果だから仕方が無いだろう。

 

 また、それとは別にグリーンは今回の事故を応用して、ポケモン同士を融合できる可能性があるという議論をその日の夜が更けて朝が来るまでマサキと語り合った。

 具体的にはコイルをレアコイルにしたり、ヤドンとシェルダーをヤドランにする実験などについて。

 そして未だ見ぬ合体ケースを新規に作り出すために。

 

 

 そんな二人が話し合う場所の近くにある洞窟の中で、人間の狂気に身を弄られた究極の生命体が人類に逆襲するときが孰れ来るのだが、ベストを尽くせば倒せるだろう。

 例えば、シルフの社長がくれた捕獲係数のリミッターを外した究極の試作型モンスターボール『マスターボール』を初手で投げる様なベストを尽くせば。

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