こちら横須賀港・整備場   作:右肘に違和感

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E5ボス硬い。
軽巡2体だけでいい、出てくれ。Aは取れるんだ……


Iron Wall

 

 

───天龍と叢雲が救助に辿り着く、少し前。

 

「───~~~」

 

ある一人の深海棲艦娘が、のんびりゆらゆらと波間の上を揺蕩(たゆた)っていた。

 

何故か腕が固定され、完全に顔も被り物で隠れてしまっている上に

エリートにまでならないと攻撃兵装までもが存在しない、その艦の名は──輸送艦・ワ級。

 

彼女達は、基本的に鎮守府において制圧地点とされる場所には絶対に存在していない。

海流から一本離れた地点等でゆらゆらと波に揺られている事が多く

非武装故に、もしも戦力増強の要請的なものがあったところでそれに参加する意味も特に無く

色んな海域の、色々なところでよく見かける存在である。

 

「♪ ♪ ♪」

 

そして、たまに寄ってくる深海棲艦達に燃料や弾薬を補給しており

補給する資材を蓄える目的なのか、稀に資材が豊富な地点でも彼女達が見かけられる。

そのため、彼女達のフォルムは非常に豊かな装甲をしており

何処ぞにおいて現在進行形で轟沈ダメージを負っている軽空母艦娘も顔負けな胸部装甲を持っている。

 

そんな彼女達のうちの一人が

 

パシャッ

 

「───?   っ?      ーーーーッッ!! ーーーー・・・・・・……」

 

何か水面から小さい音がしたと思いきや、一瞬でその地点から消え去った。

 

彼女は偶然にもはぐれと呼ばれる、一人で海域をうろついていたタイプであり

彼女の喪失がその海域に居る深海棲艦に知られることは……ついぞ、なかった。

 

 

 

 

───そして、時は現在へと戻る。

 

ドォンッ

 

「ッ!? フッ……!」

 

中距離程度から砲撃音が聞こえ、天龍はその方向を見やった後

弾道を見切り、その砲撃をスウェーを用いて避けきる。

 

そして避けられた砲弾は───

 

ダァンッッ!!

 

『ッ───!? !?』

 

別の『深海棲艦』へと直撃し、砲身がひん曲がって大破判定を受けてもおかしくない破損を受けた。

 

「っぶねぇ……本当に厄介だな、四方八方塞がれてるってのはよ……!」

「すみません、天龍さん……私達が、もっと、戦力になれれば……!」

「そんな事今更気にする事じゃねぇ、だろっ!」

 

目の前に迫った雷巡・チ級の砲撃兵器を切り飛ばしながら、扶桑の声に天龍は答える。

天龍は、相変わらずのこの状況に愚痴を垂れているが……

実際の所、彼女はこの状況にかなり慣れてきていた。

 

現在、彼女達は中破、大破で這々の体である艦娘達を護衛する形で

『黒い海域』と言っても過言ではないこの四面楚歌を進み続けている。

 

「……でぇいッッ!!」

 

そう、護衛する形で───つまりは、弾の道筋の都合が悪ければ

自分が避けると護衛している彼女達に砲撃が直撃するのだ。

 

現に今天龍へと向けられた砲弾があったが、彼女は自分の剣の頑丈さを取り柄に打ち飛ばし

明後日の方向へとすっ飛んでいった弾は、黒い群れの中へと落ち

───どこかから、深海棲艦の悲鳴が聞こえた気がした。

 

それらの判断がつくようになっている辺り、彼女の精神力は末恐ろしい物があると言えた。

 

 

「───シッ!」

『ッ!』

 

ギィンッ!

 

一方、天龍と同じく満身創痍の艦娘達を護衛している叢雲にも、それが頻著に現れ始める。

 

「───せいッ!」

 

ヂッ!

 

『ーーー~~~ッッ!!』

 

周りから降り注ぐ弾の数々に対応しながらバック走航をし続けている彼女だが

時たま砲撃の嵐が僅かに止まる事に気付き、その僅かな間を用いて周りの深海棲艦を迎撃し始めている。

 

初撃で、こちらに砲身を向けているフラッグシップ重巡・リ級に

正宗を用いるリーチの長い一撃を入れ、ガードさせて照準をブレさせ……

再度構え直す為の僅かな隙に、目に刀を掠め当て視界を奪い去っている。

 

おどろおどろしい悲鳴を上げ、目元に手を当て仰け反るリ級を無視し

 

ドォン、ドドドドンッ

 

「くっ───せやッッ!!」

 

再度開始された砲撃へ意識を向け、再び正宗で対処を始める。その流れには全く隙が感じられず

しかも上手く逸らした砲撃が周りの深海棲艦へと直撃するのも関係し

後ろから攻め立てる深海棲艦達は、その異様な光景を目の当たりにして攻めあぐねていた。

 

自分達が敵に攻撃をしたら、何故か自分の味方が減っていく。

深海棲艦の常識では(艦娘側からもしても同じ印象なのだが)推し量れない現象が発生したのだ。

それが引き起こす動揺たるや、立派にこの戦場の攻撃忌避への要因となっていた。

 

「オラァっ!!」

『───!』

「何ッ!? くそっ!」

 

そして、護衛される立場のはずである摩耶は、まるで野生に戻ったかの如く

敵陣へと突っ込んで深海棲艦を手当たり次第に殴り倒していたのだが……

相手も学ぶ事が出来ており、奇襲に近い形であったからこそ破壊にまで至っていたその拳も

慣れられてしまえば、自前の硬い部分を前に出されてガードされてしまい、功を成さなくなっていく。

 

「摩耶ァッ! もういい十分だ、下がれッ!」

「んだとぉ!? あたしはまだやれるッ! 黙ってろ天龍ッ!」

「良いから下がれッ! そんなの効くの最初だけなんだよッ!」

「あぁっ!? んじゃ同じような事やってるお前はなん───」

 

がなりたてながら天龍の方へと振り向いてみれば───

そこには前に出された硬い部分ごと、膂力で戦艦ル級を吹き飛ばしている天龍の姿があった。

 

「───……チッ」

 

それを見て、摩耶は妥協する。

天龍が自分と同じような事をやり続けた上でここまで戦端を切り開けているのは

相手がガードをしようにもそれごと吹き飛ばす攻撃性を秘めているからなのだ。

ガードされたら止まってしまう自分が居ては、そこからこの優位が崩れかねないのだ。

 

それでなくとも中破している摩耶だと、下手な爆風ですら致命的に成り兼ねない。

そうなっては、全員を生還させるためにこの場に辿り着いた二人に申し訳が立たない、と思い直し……。

 

摩耶は舌打ちしながらも、目の前で殴りあっていた軽空母・ヌ級から素早く離れて彼女達に合流する。

 

「すまねぇ天龍、あたしはもう弾も使い果たしちまってる、役に立てそうにないぜ……。

 他の大破してる奴等の砲弾は規格外で装填出来ないだろうしな……」

「気にすんな、元から戦力に入れちゃ───いねぇよッッ!!」

 

返答をしながら気合一閃、豪快に横薙ぎに振り切り

その一撃だけで、装甲を完全破壊される深海棲艦が同時に3体。

近接戦闘に特化されたその巨大な剣だからこそ出来る荒業である。

 

ただし、叢雲の正宗と違いアロンダイトの内部には内燃機関が搭載されている。

天龍の腕力と膂力では振り回すことも難しいのだが、剣自体に推進機構を搭載することにより

その重量を活かした圧倒的な一撃を繰り出すに至っている。

 

しかし、この剣に乗って叢雲が此処までやってきた際にももちろん消費されているし

現在を持ってして戦闘中で、機動しっぱなしの内燃機関は、その内部の燃料を確実に消費していく。

 

「……せめて、お前等だけでもここから逃がせりゃ話も違うんだがな」

「…………本当に、あたしは自分が情けねぇ」

「……どうにか、ならないものか。まぁ諦める事だけは(もっ)ての(ほか)だが」

「そうね、日向さん。アンタもないものねだりしてんじゃないわよ、天龍。

 そんな事ほざいてちゃ、ツキも逃げていっちゃうわよ、っと!」

 

こちらに向かってきた一発の砲弾を対処しながら、叢雲も会話に参加。

そしてまた別軌道に弾かれた砲弾は不幸な深海棲艦に直撃し、戦力外と化す。

 

「くっそ……何か、何か無いのか……場を覆す……なに──、か?」

 

それでも、このまま突き進む事が出来る保証があるわけでもなく

小さいことでも何かのきっかけになれば、と天龍が周りを見渡していた所で

 

 

 

 

それは突然起こった。

 

 

天龍達から見て、遥か先ではあったのだが──閃光、というより爆発が発生した。

 

 

 

『……!?』

『ッ!? !? ?!』

『───? !?』

「な、なんだ!?」

「ちょっと! 何か今爆発音が聞こえなかった!? 何が爆発したのよ!」

「え、あの、叢雲さん……何か、私達の進む方向で、爆発が……あ、また爆発しましたね」

 

ダァンッ! ドォンッ!

 

叢雲が弾いた砲弾でもなく、何故か黒の群れの外周と思われる箇所で爆発が上がり

しかもそれは立て続けに連鎖して爆発していた。

 

ゴォンッ! ズドォン! ドゴォン!

 

深海棲艦達ですら、その爆発に戸惑い一度天龍達から目を背けて爆発の原初を探っている様だ。

聞き取れない言葉の様な何かが深海棲艦達の間を走り、さらに動揺は広がっていく。

 

「ッ! まさか……俺等の味方の航空爆撃隊か何かが到着したのかッ!?」

「! そうかも……そうじゃないとこいつらまでこんなにびっくりしないわよね」

 

ダァーン! ドゴォン!

 

爆発と同時にその爆風によるものなのか、空を舞っている重巡・リ級や軽巡・ホ級が見える。

煙を出しながら、こちらとは違う方向の明後日に飛んでいって慣性の法則に従い墜落していく。

 

『───!!』

『!  !?    !? !?』

 

そして爆発はどんどんこちらに近づいて来ており、傷だらけの艦娘達は希望を見出し

深海棲艦達は正体がわからないその攻撃に、恐慌状態に陥りかけている。

 

「よし! この隙に一気にとっ………ぱ……? ……あれ、気のせいか……?」

「ど、どうしたのよ天龍、私はそっち向く訳に行かないんだからきちんと説明しなさいよ」

「いや……あれ? なんか……あれぇ?」

 

そこで天龍は、ふとした拍子に気付いたのだ。

その爆発するに至る道筋には、自分達が希望とするモノの、あるはずのものが見当たらない。

 

「天龍、殿……一体どうしたと言うんだ?」

「……お、俺の見間違いじゃなければ……なんだけど、な」

 

気付けているのは天龍のみらしいその事実を、彼女は───恐る恐る口に出す。

 

 

 

 

「艦載機、居なくねぇ?」

 

 

 

 

そう、爆発の直上を見渡しても何も飛行していないのだ。

 

 

「……あれ、本当ですね?」

「あ、よく見りゃ本当だ。爆発だけ起こってやがるぞ、アレ」

「あ、あぁ、確かにそうだな……」

「……えぇー?」

 

 

艦娘達が気付いたその違和感も、深海棲艦達の混乱状態も──その爆発は全く関係なしと言った感じに

どんどん、ズンズンこの戦いの中心点に、直線上に近づいて来つつある。

 

 

ガァンッ! ドガァンッ! バゴォン! ガォンッ!

 

 

 

しかも。

 

 

 

「……おい、ちょっと」

 

ドドォンッ! ゴカァンッ! ガコォンッ!

 

「……音、どんどんこっちに近づいてない?」

 

ドドドドンッ! ズドドドドォン! ドガァァァァンッッ!

 

 

 

勢い的に、直線上に天龍達が居る上で、そのまま彼女達まで轢き潰しそうな連鎖爆発の勢いを維持して。

 

 

 

そしてその場に居る、深海棲艦も含めた全員がその爆発に目を向け───

 

 

その『 爆 発 の 道 』は、ついに戦場の間近にまで、爆煙を吹き上げつつ迫ってきた!

 

 

「……え、な、うわぁぁぁぁーー!? さ、避けろーー!! 全員避けろぉーーッッ!!」

「ちょ、まき、巻き込まれるッッ! 散れ! 固まってる場合じゃねぇっ!! お前等どけよッ!」

『!? ?! !?!??! ーーーー!?』

「きゃーーーーーーーーーッ!! きゃーーーーーーーーーっ!!」

「いやぁぁぁーーーーーーーーーーーーッ!?」

『ーーー!?!? ッッ!!』

 

急に慌ただしくなった戦場の事など全く気にする素振りもなく

その爆発の道はズンドコとその戦場へと近づいて来る!

 

「うわわわわわわっっ!? ちょ、アンタもそんなとこでぼーっとしてんじゃないわよッ!!」

『ッ!? ッ!!』

「礼なんていいから、早くそこから離れなさいッッ!」

『ーー!』

「なん、なんだぁーーーーーーーーッッ!?」        ←日向

『ーーーーー!?!? !??』

 

ここまで来ると敵も味方も最早関係無い。

正体不明の爆発連鎖から、誰も彼もがその直線から逃げ惑う。

 

戦場と化している艦娘達の周りはまだいいが、結構な密集率になっている深海棲艦達は

逃げるにしても回りにいる味方が邪魔になっており、大混乱に陥っている。

 

艦娘達が散らばって、深海棲艦達の群れの中に潜り込んだところで

その爆発は、彼女達が今まで居たその辺りを極普通に轢き潰し

直線上から逃げ遅れてしまっていた軽空母・ヌ級を爆発で吹き飛ばし

さらに戦場の後方になっていた群れの中に突撃して行き、さらなる阿鼻叫喚を引き起こして行く。

 

「…………」

「…………」

「…………ヲッ」

「…………」

「…………なんなのよ、結局」

 

なんとか爆発が巻き起こす暴力のルートから逃げ切り

その爆発が未だに続いて深海棲艦達の中をぶち破り続けているのを見送った所で、叢雲は呟いた。

 

 

それが切っ掛けだったのかどうかはわからないが……

ふと、彼女達の戦場、後方70m程先で爆発が不意に止まった。

 

「あれ……? 止まったな」

「えぇ、止まったわね」

「そうですね……」

「……ん? あれ、あそこ、なんか誰かいねぇか?」

「え?」

 

爆発を全員が(深海棲艦達も)目で追っており、その爆発が止まった所で摩耶が何かに気付いた。

爆発が最後に起こった辺りで、何者かが2人程居るのだ。

 

 

その光景を、全員が目を凝らしてよーく見てみると……

 

「………………」

『ーーーッッ!! ーーーー・・・・・・……!! ーーーーッッ!!』

 

 

何やら、胴体を紐か何かで縛られた上で

『燃料供給口と思われる部分』から燃料をチュウチュウ吸われ

その度に、体をビクンビクンと痙攣させてぐったりしている輸送・ワ級と

 

 

何やら目元に妙なものをつけて、輸送・ワ級から燃料を吸い上げている軽巡洋艦娘・川内が居た。

 

 

『『『……………()っ?』』』

 

 

あまりの事態に誰もの思考が全く追いつかない。

爆発が止んだ、そしてその中心地点には川内(+α)が存在している。

しかし一軽巡洋艦でしかない川内が何故爆発などという大火力を備えているのか?

つまりは川内は爆発の要因ではない?

 

と、全員が全員、それぞれ考察していた所で、当の本人達に動きがあった。

 

「…………ふぅ♪ 供給完了♪」

『…………、…………』

 

どうやら川内は燃料をとことんまで補給し終わったらしく、曰くヘヴン状態である。

そして、吸う物吸われた輸送・ワ級は、ビクンビクンしながら海上にプカ~と浮かんでいた。

 

「───さて」

 

口元をぐいっと拭って、わずかに着いた燃料を拭い取り

一声出した川内は、どういう構造なのかわからないが目元に付いた何かをキラリと赤く光らせ

 

 

「YAAAAAAAAAAAAAAAAAASEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEENッッ!!」

 

 

まるで()獣の咆哮としか思えない様な絶叫を上げ

信じられない速度と獰猛な笑顔でその場から飛び出し、再び敵陣へと突っ込んだ。

 

 

『………ッ!? ーーーッッ!! ーーーー・・・・・・……!!』

 

 

そして哀れなるかな、紐状の何かで川内に括りつけられて繋がれた輸送・ワ級は

彼女の重さは一体何処に行ってしまったのかと突っ込みたくなる程の抵抗の無さで

川内と同じような速度を持ってして、敵陣へと引きずりこまれていった。合掌。

 

再び起こる爆発、やはりあの爆発は川内が起こしていたものだったのだ。

 

「───あっ」

 

爆発が起こる瞬間、叢雲は確かに見た。

 

川内は、砲身を深海棲艦に対して付き出し、ゼロ距離で砲撃を叩き込んでいた。

 

一体どういうわけか、ゼロ距離なのが良いのかはわからないが

深海棲艦は砲身を突き出された直後に、深海棲艦自体が爆発している。

 

そして今爆発を起こした軽空母・ヌ級は、先ほど見た光景と同じように明後日の方向へすっ飛んでいく。

 

そんな様子を、川内は一瞥もくれずにただひたすら突き進み続けている。

 

更に新しく、爆発の道を作り続けた川内(+α)は

 

「アーーーーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!」

『ーーーッッ!! ーーーーーーッッ!! ーーーーーーーッッ!! (´;ω;`)』

 

 

 

 

 

 

───そのまま戦場からフェードアウトしていった。

 

「…………あいつ、千代田達の救助に来たんじゃないのかよ」

「ていうかなんてデタラメな戦闘力……」

 

この戦場に来た以上、目的は同じはずなのだがナチュラルハイにでも突入してしまったらしく

遠くで爆発こそ未だ続いているのだが、此処に戻ってくる気配は一切無い。

 

「ん?」

 

このような状況になって、周りをふと見渡して天龍は気付く。

味方も深海棲艦も、ポカーンと川内がブチ破り続ける黒い群れを見続けていた。

慌てながらも、こっそりと全員を集めて一緒に動き始める。

 

 

 

 

 

『………………』

『………………、?』

『………………!?』

『ッ!? ーー!?』

「あ、やべ、気付かれた!」

「くそ、走れ! 今しかないぞ! 皆、走るんだ!」

 

静寂な空気の中、出来るだけこっそりと移動していたのだが

やはりそこはどうしても目立つ物があり、しばらく進む事は出来たが深海棲艦に見つかってしまった。

 

艦娘達が進んでいたところは、丁度───川内が作り上げた『爆発の道』である。

 

全員がポカーンとしていたせいで、まるでモーゼの様に包囲網が裂けたままだったのだ。

 

「あと少し……あと少しで……! あっ!」

 

信じられない偶然で脱出口が見え、強く希望を願った扶桑の前へ新たに深海棲艦の壁が作られ始めた。

 

 

しかし

 

「───邪魔だぁぁぁぁーーーーーーーーッッッ!!」

 

彼女の持つ圧倒的な突破力を前に、急造された深海棲艦の壁は穿たれ

 

「───やらせ、ないわよッッ!!」

 

彼女の持つ圧倒的な制動力を前に、穿たれた壁は修復を許されず

 

 

 

 

ついに、艦娘達は包囲網を突破した。

 

 

 





※tips※

次回は撤退戦です。
戦において最もきつい戦いが、撤退戦なんだそうです。
でも、クオリティに関してはあまり期待しないで下さい。

※模造tips※

当小説ではゲーム内事情をちょっと大事にしており
本来なら、ただ夜戦夜戦騒いでいるだけの川内さんは
当小説において夜戦になった瞬間に全ての命を刈り取る死神な強さを発揮します。
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