黒子のバスケ ifストーリー 「もし、黒子が桃井の事を好きだったら」   作:和泉春

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十一話です‼

またこれでひと段落…w

これからも続いて行きますので
是非よろしくお願いします!!!!!

Twitterもよろしくお願いします!!!!!




見つかりましたか?

 

「___ツ。_____テツ‼」

 

「え。」

 

「どうしたんだよ、

急に黙り込んで…。」

 

 

どうやら自分の世界に入り込んでしまっていたようだ。

 

僕は我に帰って返事をする。

 

 

「すみません。

考え込んでしまったみたいです。」

 

「なんだよ…驚かせやがって…。」

 

 

青峰くんはふぅと大きく息を吐いた。

僕はそんな彼を静かに見つめる。

 

やっぱり、眩しかった。

 

 

「赤司くんが言うには、

青峰くんは飛車、

緑間くんは角行、

紫原くんは金将、

黄瀬くんは香車、

僕は桂馬だそうです。」

 

「まぁなんとなく、テツが桂馬ってのは、

分かる気もするけどな。」

 

「それ、どういう意味ですか。」

 

「だってよ、お前って試合中も瞬間移動してるみてーに

ひょっこり現れるじゃねーか。

桂馬の特殊な進み方に似てるしよ。」

 

「…赤司くんは、もっと考えていると思いますけど。」

 

「それか、単に赤司が忘れやすい駒だったりしてな。

はははっ。」

 

「いい加減怒りますよ。」

 

「悪りぃ悪りぃ。つい、な。」

 

 

そんな事を語っていると、

桃井さんが部屋に戻って来た。

 

 

「ごめんごめん、

青峰くんの服なかなか見つからなくて…。

いろんなとこに放ってあるんだよ?

どう思う?テツ君‼」

 

「うるせーな、

服なんてどこに置いても同じだろ。」

 

「青峰くん、服くらい整理して下さい。

散らかりますよ。」

 

「どーせさつきが片付けたんだろ。な?」

 

「もう‼私は家政婦じゃないんだよ⁉」

 

「へーへー。」

 

 

青峰くんが、

さっきより元気になった様な気がする。

 

お見舞いの効果があったのかもしれない。

 

 

「それじゃあ、僕はそろそろ帰ります。

桃井さんはどうしますか?」

 

「私はまだ居るよ、

青峰くん危なっかしいし。」

 

 

危なっかしい…。

 

 

「そうですか。」

 

「今日はありがとな、テツ。」

 

「いえ、早く学校来て下さいね。」

 

「おう。」

 

「私玄関まで行くよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

 

青峰くんの部屋を出て、

玄関に着いた。

 

僕は自分の靴をしっかりとはいて、

桃井さんはそこら辺のサンダルをはいた。

 

 

「お邪魔しました。」

 

「私に言うのって、なんか変だよ〜。」

 

 

桃井さんの笑顔。

 

やっぱり、眩しい。

 

 

「桃井さん。」

 

「ん?なに?」

 

「本当に好きな相手は…見つかりましたか?」

 

「……え?」

 

 

僕は真っ直ぐ桃井さんを見つめる。

 

 

逸らすな、逸らしちゃいけない。

 

 

夕日が頬にあたって暖かい。

 

桃井さんは少し黙って俯いてしまった。

 

そしてゆっくり顔をあげると、

いつもの優しい笑顔がそこにあった。

 

 

「まだよく分かってないけど、

あいつには、私が着いていなくっちゃ。」

 

 

迷いはない。

 

彼女の意志がそこにはあった。

 

 

「そうですか。」

 

 

僕は小さく微笑んだ。

 

 

良かった。

 

これで、良かったんだ。

 

これでやっと僕の片思いになれる。

 

 

赤司くんの前で

「好きな人には

本当に好きな人と幸せになってほしい」と

言ってはいたけれど、

やっぱり心の何処かで、

それが自分だったらと思ってしまう。

 

でも、

桃井さんのその人は、僕じゃない。

 

 

「これでようやく、

貴方と対等でいられる…。」

 

「え?なに?テツくん?」

 

「いえ、なんでもないです。

それじゃあ。」

 

「うん。明日学校でね。」

 

 

桃井さんに軽く手を降って、

僕は夕焼け色に染まる道を歩きはじめた。

 

ゆっくり歩いていた所為か、

夕日は沈みはじめて一番星が前方で輝いている。

 

 

 

諦めるつもりはありません。

 

 

でも、奪う気もありません。

 

 

 

あなたには強さも、賢さも望まない。

 

 

ただ、あなたに幸せであってほしい。

 

 

そう想う。

 

 

ただ、それだけなんですよ。

 

 

 

僕はすっかり暗くなった夜空を見上げて、

愛しく微笑んだ。

 

 

 

中2の、ある秋の出来事だった。

 




第十一話 見つかりましたか?を読んで頂き
ありがとうございます!!!!

!ここら辺からもっと話は展開して行くとおもいます!!!!!

これからもよろしくお願いします!!!!!

感想、評価などしていただけると嬉しいです!!!!!

次話もお楽しみに‼
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