黒子のバスケ ifストーリー 「もし、黒子が桃井の事を好きだったら」 作:和泉春
ここまで来ましたねぇ。
毎度長らくお待たせしてすみません…。
これからも読んでやってください‼︎
黄瀬くんは僕をベッドに座らせ、
自分は近くにあった椅子に腰をおろした。
「何があったんスか、黒子っち。
流石に今日は『なんでもないんです』
じゃ納得しないッスよ?」
「……………。」
黄瀬くんは僕の顔を覗き込み、
心配そうな、少し怒っているような顔を
向けてきた。
「えっ…と………。」
「黒子っち、前から様子変だったし、
何かあったのなら言ってほしいッス。
これでも心配してるんスよ。
もしかして…青峰っちと桃っちが関係してるんスか?」
「……珍しく鋭いですね、黄瀬くん…。」
流石に申し訳なくなったから、
今まであった事を話してみることにした。
「そっか…。あの二人、付き合い始めたのか…。
黒子っち、辛かったッスね。」
「でも、お蔭で少し気が楽になりました。
ありがとうございました。」
僕は部活に戻ろうとベッドから立ち上がる。
出入り口に向かおうと黄瀬くんの横を通ると、
いきなり腕を掴まれた。
「待って、黒子っち。
でもそれって…付き合ってる二人を
見てるのって、辛くないんスか?」
「……辛いですよ。」
そう。辛いんだ。
でも、それでも、
本当に幸せそうに笑う彼女を見てしまったら、
もうどう使用もないじゃないか。
僕じゃない誰かの隣で、
本当に、本当に幸せそうに
笑っているのだから。
あぁ、敵わないなぁ…なんて。
つい、思ってしまうのだから。
僕は赤くなった目を少しこすって、
微笑した。
「僕、何やってるんだろ…。」
「へ?」
「いえ…もう大丈夫ですから。
ありがとうございました。
黄瀬くんは練習に戻って下さい。
僕は…少し横になってから戻ります。
最近体調が良くなくて…。
赤司くんに伝えといてもらえますか?」
「…了解ッス。
無理しないで本当に具合悪くなったら
家帰るんスよ?
そんじゃ。」
「はい、ありがとうございます…。」
保健室を出て行く黄瀬くんを確認した後、
座っていたベッドへ倒れ込んだ。
ドスンというベッドの重たい音が、
シンとした保健室に大きく響いた。
グラウンドに近い保健室ではいつもは、
陸上部や野球部のざわつきが聞こえてくるばずが、
今日は静かだ。
まるで、一人になりたい僕に
気を使っているかのように
僕が保健室を出て行くまで、
誰一人保健室に立ち寄る人はいなかった。
家につくと、家鍵が閉まっていた。
鍵をバックから取り出そうと漁っていると、
祖母が中から玄関の鍵を開けてくれた。
祖母は僕の泣き腫らした目を見て、
心配そうな表情を浮かべる。
平気な顔を作って、大丈夫だと言っても、
昔から祖母にはすぐに見破られてしまう。
共働きの両親以上に、
僕の世話をしてくれていたからこそ
なのかもしれない。
「なにか…あったのね?哲也…。」
第十五話 辛いですよ。を読んでいただき
ありがとうございます‼︎
まだまだ続くので是非よろしくお願いします♪
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