黒子のバスケ ifストーリー 「もし、黒子が桃井の事を好きだったら」   作:和泉春

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二十話です!
随分と期間があいてしまいました…。

諸々の事情は活動報告を見ていただければと思います汗

長らくお待たせしました!

ゆっくりゆっくりなので気長によろしくお願いします。


片鱗
君達を祝福できるようになるために。


「昨日、お前が帰った後、赤司と話したんだよ。

話したっつうか、呼び出されたって感じだけどな。」

 

________________________

 

「青峰、お前、どうするつもりなんだ?」

 

「なんだよ、いきなり…。どうするって、何をだ?」

 

「黒子を取るのか、桃井を取るのか。」

 

「はぁ!?」

 

二人の間に、少しの沈黙が続いた。

すると赤司くんが違うな、と頭を抱えて言った。

 

「言い方を変えようか。お前は、桃井が好きか?」

 

「んなっ!?…当たり前だろ!付き合ってんだから…。」

 

青峰くんは即答した。

その焦った様子に、赤司くんはクスッと笑い、

再び青峰くんに問いかける。

 

「ふふっ…そうか。じゃあ、

黒子に桃井のことをどう思っているか聞かれたとき、お前は何を考えた?」

 

「何を…って。」

 

青峰くんは、僕と、桃井さんのことを考えたらしい。

僕を傷つけないように、でも、桃井さんも傷つけたくない。

今の関係を続けるにはどうしたらいいのかを、必死になって考えていたという。

 

「青峰、お前のそれは気遣いかもしれないが、黒子にとって、

その優しさは残酷すぎる。その優しさは、お前の黒子への甘えだ。」

 

 

________________________

 

「赤司にそう言われて、はっとした。

テツの考えが分かった気がした。

お前はこの関係を、終わらせたかったんじゃないかって…。」

 

青峰くんは俯いている。

声が少し、震えている気がした。

 

君は、僕を、恐れていたんだ。

 

「青峰くんにしては、冴えてますね。」

 

全く、本当に、馬鹿なんですから。

 

見た目の割に、繊細なところ、ありますよね。

 

「僕は早く、この関係を終わらせたかったんです。

このままじゃ、君とも桃井さんとも、

対等にいられないじゃないですか。

僕がいつまでたっても惨めですよ。全く。

だから、一度壊してから、また築きたかったんです。

君達との関係を。

僕が心から、君達を祝福できるようになるために。」

 

優しさは、時に残酷だ。

 

青峰くんも、桃井さんも。

不器用で、優しくて、眩しい。

 

「青峰くん。桃井さんを泣かせたら、殴りますから。」

 

「随分と強気だな!?」

 

「勿論です。」

 

明日、桃井さんに告白する。

 

振られることは分かっている。

 

けれど、この想いも止められない。

 

早く伝えて楽になりたい。

 

報われようとは思っていない。

 

彼女が笑っていられるのなら、僕は、今心から、

その幸せを願うことが出来る。

 

「ごめんなさい」と、言われるだろうか。

困らせてしまうだろうか。

 

いや、その心配は、きっとない。

僕や青峰くんと同じように、彼女もきっと、

揺るがない想いを持っているはずだから。

 

 

 




誤字などはお見逃しください汗

次話もお楽しみに!
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