モンスターハンター外異伝   作:麗紫 水晶

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 お待たせしました。お待たせ過ぎました、すいません…。
 やっと、更新出来ました。誤字脱字はご勘弁を。
 先ずは、拙い本編をご覧くださいましね。
 では、後ほどにて。


△△△危険の忍び寄るベルナ村と再会の続き△△△

 「ほう。雲が晴れるな。」

 

 「ふ~ん。てことは、さっきの古龍は倒されたってことか。」

 

 「兄様、あの船…。」

 

 「見かけない船だな…。しかもかなり大きい…。」

 

 「どこかの軍船か?」

 

 「いや、国のマークや国旗が入っていない。」

 

 「じゃ、どこの船だ?」

 

 「ふむ、気になるな。調べる必要がありそうだな。」

 

 「なら、あの船を追う?」

 

 「いや、まずは、ベルナ村だ。奴らを探すのと情報を聞き出す。」

 

 「では、参りましょう、兄様。」

 

 「うむ。行こう。」

 

 古龍、アマツマガツチが一度落下してきた場所の付近の森の中を移動する者たちが居た。一瞬、古龍に見つかるのではと身構えたが、古龍はそれどころではなかったらしい。体勢を直して即座に上昇していったので、気付かれずに済んだ。

 

 その冒険者達は4人。しかし、冒険者ギルドから除名されている者達だ。明日美と呼ばれていた女性より、指令を受けて仲間を連れだって移動中であった。

 一人はキリュースという明日美という女性に付き従っている男で、エースXの装備で双剣・封龍剣を背中にそうびしている。

 一人はアルミダという女性剣士で龍歴士X装備の太刀・炎帝王刀を扱う。

 一人はゾリドという男性剣士で大柄な体格にガーディアンXの装備で大剣・斬首刀(金鶏)を振るう。

 一人はキリエナという女性剣士で荒鉤爪の装備でチャージアックス・カイゼルコマダントを振るうが、小柄であっても振り回すほどの力があり、キリュースの妹でもある。

彼等は目的地に着くまでは、人目につくわけにはいかなかった。

森の中を茂みをかき分けながら進んでいく。

やがて、少しく広い場所にでる。ベルナ村迄はもう少し先にある。なぜここだけ広がっているのか分からなかった。

「ギギィ…。」

 

頭上から奇怪な声がした。四人とも上を見上げると枝葉に囲まれていたため、巣を作られているとは気付かなかった。

 

 「ちっ!!散開!!」

 

 キリュースがそう叫ぶと4人とも一旦四方に散る。間髪入れずに、何かが逆さにぶら下がり、2本の大鎌の触手を同時に振るう。

 

 「こんの化け蜘蛛が!こんなところで狩しやがって。」

 

 「待って…。あたしに殺らせてよ。」

 

 大剣を構えようとしたゾリドを止めて、アルミダが太刀を構える。妖艶さを漂わせつつ、しかし異様な目付きで、ニヤリとモンスターを見る。炎帝王刀が赤いオーラを放ちながら、モンスターを見据える。地面に降り立った、モンスターはアルミダに目標を定め、触手に紫色の自ら出した液体を塗り付ける。

 

 「かかって来な、ネル・スキュラ。この剣の威力を味合わせてあげるよ。」

 

大きな触手に紫の液体をつけて両側から挟み込もうと左右に拡げながら徐々に近づいてくる。それに対し、太刀を構え、この太刀の属性を最大限に引き出す為に集中する。

射程内になったと判断し、左右から大きく振りかぶって目の前のハンターを挟み撃ちにしようと触手を繰り出してくる!挟まれそうになる次の瞬間、太刀のオーラが一気に触手をも包み込む。

 

 「裂破!!」

 

アルミダが叫んだ瞬間、左右から繰り出した触手がアルミダを挟む前にいきなり破裂する。

「ギ、ギャー!!!」

 

思い切り空ぶったのと、触手が潰された痛みで、モンスターが尻餅をついてしまう。

ネル・スキュラがもがいているのを見て、ニヤリと笑い、太刀をスキュラの頭部にめがけて降り下ろしていた。

太刀は頭部を見事に切り裂き、更に赤いオーラをネル・スキュラ全体に包み込む。

 

「爆砕!!!」

 

そう叫ぶと、赤いオーラごとネル・スキュラの体が爆発し、粉々に砕け散る。

 辺り一帯に肉片が散らばり、うめき声も発することも出来ずにその場にうずくまった。

 

 「ぺっぺっ…。おいおい、派手すぎだろうよ。肉片やら、血のりやらで全身が汚れちまったぞ。」

 肉片を払いながらゾリドがアルミダに責任を促す。

 

 「そうですわ。これじゃ村に入るのも容易ではなくなりますわ。どうしてくれるのです?」

 キリエナも汚れを落としながらアルミダに文句を言いだす。

 

 「ふん、いーじゃん。お陰で素材が採りやすくなったでしょ。」

 と話を逸らしにかかる。

 

 「兄様も何とか言ってください!」

 

 「ふむ、アルミダの事はいつもの事だからな。大目に見るとしよう。だが、行き過ぎるようなら制裁に入るからそのつもりでな。」

 

 「ほ~い。」

 

 そっけない態度で返事を返すアルミダ。そんなアルミダに怒りを抑えつつ、それ以上言っても無駄だと諦めて、村へ向かって歩き出すキリエナ。

 (たくっ!野蛮ですわ!なぜ兄様はこんな人をメンバーに入れたのかしら。)

 そんな疑問を抱きつつ、茂みの中をかき分けて進むのだった…。

 やがて4人は村の入り口にたどり着く。

 そしてキリュースが門番をしている者に話しかける。

 

 「突然で済まないが、入浴できる場を提供願えないだろうか。先ほど村近くの森林内でネルスキュラが巣を作っており、討伐したのだが、全員返り血を浴びてしまい、異臭が酷くてな。村長に挨拶をする前に頼みたいのだが。」

 

 「はい。では村長に確認してきますので少しお待ちください。」

 

 と門番は村の中央へ足早に消えていった。

 

 「そのまま侵入しちゃえば~。」

 

 アルミダがメンドくさそうにキリュースに話しかける。

 

 「そうはいかないですわ。村長に会うまでは自重していただきたいわ。」

 

 とキリエナが代弁するようにアルミダに自制を促す。

 

 「おう、そうだな。村長に会うまでは…。だろ?キリュース。」

 

 とゾリドもニヤニヤしながらも目は真剣だった。

 

 「そう言うことだ。」

 

 あくまで冷静な態度で答える。

 

 「ふう。それまでお預けかぁ。」とアルミダが両手を頭の後ろに組み空の方を見上げるが、残念そう…というよりは、もう少しだ…と期待感の方が勝っているらしく、目が血走っていた。

 門番が戻って来て、村長の伝言を伝える。

 

 「村長より、モンスターを討伐していただき感謝します。入浴場となるとユクモ村まで移動となりますが、貸家には浴室も完備されているのでそれでよければご案内をと申しておりましたが、いかがいたしましょうか?」

 

 「済まない、恩に着る。案内を頼めるか?」

 

 「はい、こちらです。どうぞ。」

 

 と門番が先頭に家の方へと歩いていく。4人は門番の後を追うように歩いて行った。

 やがて1件の建物の前に止まり、振り向いて4人に話しかける。

 

 「こちらでございます。明日村長がお礼を兼ねて挨拶に伺います。と申しておりました。」

 

 「了解した。お待ちしていると伝えてくれ。」

 

 「はい、では失礼します。」

 

 と門番はその場を立ち去って行った。扉を閉めると早速キリエナとアルミダが入浴していた。

 

 「俺たちは後だってよ。」

 

 残念そうにゾリドが椅子に座っていた。

 

 「フッ…ならば酒を飲みながら待つとするか。」

 

とカウンターの棚にある酒ビンの方を見る。貸家としては中々贅沢な設備がなされていた。

 

「おっ、うちの大将は話が分かるな。ガハハ、今用意するから待ってくれ。」

 

とゾリドは棚にあったボトルとジョッキ2ヶを用意する。

酒を注いだ2人は片手に持ち、

 

「明日の成功の為に。」

 

「乾杯。」

 

と一気に煽っていく。

2人は女性2人が入浴から上がって来るまで、明日の行動を確認しあいながら、酒を飲み交わした…。

 

 

 

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

船の甲板上では、横たわっているアマツマガツチを尻目にアルビナの元に集まっていた。全員、ある者に注視する。太刀を背中に納め、アルビナの前まで歩いてきた。後ろにオトモと思われるアイルーが1匹ついていた。

 一応警戒してリックスとリシェルがアルビナの両サイドに立つ。反撃できるようにと注視していた。

 アルビナの前に来ると女性ハンターは暫く無言でアルビナを見つめ、急に眼に涙を潤ませた。さすがに3人とも予想外の出来事に動揺してしまう。

 しかし、その事でアルビナが全てを悟る。

 

 「ま…まさか…?」

 

 そう呟くと2人がアルビナの方を見る。

 

 「えっ………。」

 

 「アルビナ…どうした?」

 

 すると女性ハンターがアルビナに声を掛ける。

 

 「久しぶりだね…やっと逢えた…。」とマスクをとる。その顔を見たアルビナが堪えきれずに大粒の涙を流していた…。

 

 「お帰りなさい…沙耶様…。」

 

 「「ええっ!!!」」

 

 2人も驚いて女性ハンターを見る。

 

 「さ・さ・さ…沙耶!!」

 

 「お、お、おい!!幽霊じゃないだろうな!信じられん!!」

 

 沙耶も驚いた2人に涙を流しながらも笑って応える。

 

 「クスクス、幽霊じゃ後ろのモンスターは倒せないよ。リックスもリシェルも元気してた?」

 

 2人も沙耶と再会できた喜びで胸が一杯になっていた。

 

 「ばっかやろ!ったりまえじゃねえか!」リックスは鼻をこすりながら照れていた。

 

 「沙耶!!」ガバッとリシェルが沙耶に抱きつく。

 

 「わっ…ととと、リシェルったら。」

 

 リシェルは抱きついたまま、えぐっえぐっと泣いていた。

 

 「良くご無事で…しかも強くなられた。」と先ほどの戦いに感心していた。なぜなら、離れ離れになる前はど素人なハンターで、アルビナが剣術を指南しようとしていたからだ。

 

 「そうだね、死に物狂いで戦ってたからね。毎日、死を覚悟しながら生活していれば自然と力も付くよ。」

 

 「その姿を見れば分かります。かなり無理をされたようですね。」

 

 「でも、お陰で合格点を貰えたから、こうして逢いに来たんだけどね。」

 

 その答えにアルビナは疑問をぶつけていた。

 

 「え…、剣技を教えてくれた方が居たのですか?」

 

 アルビナがそう言うと2人も改めて沙耶の方を見る。

 

 「まあ、師匠と言えばそうなるかな?2匹いるけど。」

 

 と益々意味深な発言をする。3人は余計に興味が湧いて聞き返していた。

 

 「2匹って…。いったい誰なのですか?」

 

 そう聞かれた沙耶は渋々ながら決断して答える。

 

 「分かった。教えるよ。私の師匠はミラルーツとクシャルダオラだよ。」

 

 その2匹の古龍の名を聞いて3人どころかその場にいた全員が目が点になる。

 

 「「「「「「「「なっなにぃぃぃぃぃぃぃぃ………!!!」」」」」」」」

 

 「だから、さっきも言ったんだけどニャ…。」とザックがボソリと呟く。

 

 全員がわなわなカタカタと震えだす。誰も古龍が師匠であるとは想像すら出来ないでいた。しかも最強種といわれる龍が2匹も…。

 

 「そっそれは本当なのか!?」

 

 「信じられないよ、本当に本当なの!?!?」

 

 「本当に本当だよ。ま、あたしも最初は驚いたけどね。」とアルビナの方を見てウィンクして舌を出していた。

 

 アルビナも唖然としながらも驚きと笑いが込み上げてきた。

 

 「は、ははっ。なんてお人だ、私のマスターは。」

 

 「やっぱ只者じゃなかったね。」リシェルは沙耶から離れずに納得していた。

 

 「あっ。そうそう、さっきリシェルを助けたクシャルダオラがその1匹だよ。」

 

 驚いたリシェルが、ぶん回すほどの勢いで沙耶の方を振り向いた。

 

 「ええ!あの助けてくれた古龍様が!!」

 

 (作:いや、何か凄い捉え方をしているような気が…。)

 

 「そ、そうだね。彼の名はゼシム。ミラルーツのガルークに仕えている龍よ。私もあの時ゼシムに助けられたんだぁ。」

 

 「ゼシム様!!!」リシェルは目をキラキラと輝かせて嬉々としていて話をまともに聞いていない…。

 

 「そのガルーク殿達はどこにいらっしゃるのですか?出来ればお礼を兼ねてご挨拶に行きたいのですが…?」

 

 「え~と、いいけど此所から結構な距離があるけど、行ってみる?」

 

「はい、是非!」

 

だが、キャプテンが残念な報告をしてくる。

 

「待ってくれ。船が損傷し小型プロペラ2基が破損している。修理をしなければ、長距離の飛行は無理だ!」

 

 アルビナ・リシェル・リックスの3人は項垂れてしまった。確かに行きたい事は山々なのだが先ずは船を直す事が必然だった。今は辛うじて浮いている状態で、まともに移動できる状態ではなかった…。幸いケガ人はおらず、皆強力なモンスター相手に皆も奮闘していた。

 少し、切なく思った沙耶がある提案を促す。

 

 「じゃあさ、ゼシムに引いてもらって移動しようよ。このままじゃ修理もまともに出来ないだろうし。彼らの所なら安心して材料の調達や修理も出来るだろうし。」

 

 「えっ!!ゼシム様がいるの!?!?」とリシェルが狂喜する。

 

 (作:一体何に目覚めたんだ、この娘は…。)

 

 「し、しかしいいのですか?そのような事を頼んで。」

 

 アルビナも申し訳なさそうに沙耶に聞いてくる。

 

 「大丈夫だよ。あの場所ならモンスターや人も寄り付かないだろうし。」

 

 (作:いや、1匹だけ迷い込んできたような気が…。)

 

 ニコッと笑顔で応える沙耶にアルビナも納得して頼むことにする。安心して船を修理できる場所を提供してもらえることはありがたい事だった。モンスターや人的被害を受けるよりは効率がいいと思ったからだ。

 

 「分かりました、よろしくお願いします。大変助かります。」

 

 「じゃあ、太めのロープを2本船の船首部分に縛り付けて。それをゼシムに掴んでもらって引っ張るわ。船長!船のバランスと舵取りお願いします!」

 

 「了解した!!何人かのクルーは船首部分にロープを縛って固定しろ!後は注視しながら全員で船のバランスを取りながら進むぞ!!」

 

 「「「アイサー!!」」」

 

 すぐさま、クルー達は分担しながら作業を進めていく。ある者はロープを固定し、ある者は船の分解を抑えるため、応急に処置をする。ある者は何人かで地下の全員に緊急時に備えるように促す。キャプテンは操舵を掴み、進行準備を完了した。

 それを確認すると、沙耶が気球より遥か上に向かって叫ぶ!

 

 「ゼシム!お願い!!」

 

 一間置いて雲の中より羽を羽ばたかせながら降下してくる古龍がいた。

 

 「話は着いたのか?」

 

 いきなり喋ったので、沙耶とリシェル以外は驚いてクシャルダオラを見入ってしまう。

 

 「な、喋れるのか!?!?!?」

 

 「まぁね。このロープでお願い!!」と2本のロープを持ち上げてゼシムに渡す。ゼシムも両足でロープを掴むと船の前方に出る。

 

 「ゴメンね。後でお礼はするから。」

 

 「期待はしないでおく。」

 

 「ゼシム様!!」突然リシェルが声を掛けてきた。

 

 「先ほどの娘か。どうした?」

 

 「そうだね、どうしたの?」沙耶も突然の声掛けに驚いた。リシェルは少しモジモジしながら話をする。

 

 「そ、その…さ。出来たらでいいんだけど…、背中に乗せてもらえたら良いなって…。ダメかな??」

 

 沙耶とアルビナ達も驚いた。リシェルがそんなことを言うとは思ってもみなかった事だった。

 しかし、ゼシムはごく普通に背中に乗る事を許可した。

 

 「乗って行くか?」

 

 「えっ!いいの!!やった!!嬉しい!!ありがとう!!」とその場ではしゃぎまくる。

 

 (作:ムムム…。これは…。)

 

 「大丈夫なのリシェル!?」沙耶も心配そうに声を掛ける。

 

 「大丈夫!!さっきも乗せてもらったし、命の恩人にちゃんとお礼も言わなきゃだし。」

 

 「そっか、分かった。ゼシム!エスコートお願いね!!」

 

 「ちょっ!沙耶!!」とリシェルが顔を赤くしてうつむいてしまう。それを見てクスクスと笑っていた沙耶であった。

 

 「それじゃ、出発!!」沙耶がそう叫ぶとゼシムがゆっくりと前進を始める。リシェルもゼシムの事を心配しながら背中に乗っている。船も同時にゆっくりと進みだす。

 

 「各自、バランスに気を付けながら待機!!これより我らが船は修繕のため、古龍殿の住まいへと向かう!!」

 

 「「「「「「「「アイサー!!」」」」」」」」

 

 キャプテンもバランスを崩すまいと舵を取る。ゆっくりとではあるが、古龍に引かれ強い夕陽を浴びながらミラルーツの居るガルークの元へと向かうのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




毎度、読んで頂きありがとうございます。
 読んでくれるお人がいるからこそ、励みになっております。
 まだまだネタは尽きてません。どうしようもない亀更新ではありますが、どうぞお付き合いのほどをよろしくお願いします。
 ではまた次話にて、お会いしたく存じます。がんばります~~~!!
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