モンスターハンター外異伝   作:麗紫 水晶

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やっと、やっと、一話目が…。
楽しみだった方も、そうでない方も、大変遅くなりました。申し訳ありません。読みにくいこと、多々あるとは思いますが、どうかご容赦を。
では本編をどうぞ。


好き過ぎてこんな事に…。

「ただいま~~~♪♪」

 

 帰宅した沙耶は、早速部屋に入り椅子に座わって、机に向かい3DS LLを両手に、ゲームを起動する……。

そして沙耶は考えていた……。装備を強力にしていかなければ、この先G級を進めることは出来ないと…。

 

「まずは武器を揃えないとダメかな…。」

 

そうつぶやくと、武器屋で装備の確認をする。

エリアルスタイルの双剣でクエストをクリアしてきたが、

本人としては限界を感じていた……。まあ、腕前が追いついていないとも言えるかもしれないが……。

 

「何かいい方法はないかなぁ…。」

 

武器屋の双剣の攻撃力や切れ味、属性を確認しながら考え込む。

(いっそ、武器種を変えてみようか…。)

今まで片手剣、操虫棍、双剣と使用してきたが、新しく武器種を増やしてみようと考え、選んでみることにした。

 ネットの動画で、太刀を使ったクエストの動画を見たことを思い出し、

太刀の項目を選んで、覗いてみることに……。

 

今までに倒してきたモンスターの素材や、採掘等で集めた鉱石があったおかげで、

何本か作ることが出来、レベルもそこそこ上げることが出来た。

 

使えると思ったのは、鉄刀と斬破刀、ユクモ太刀とチーズニャイフだった。

 

だが、装備をしてクエストをクリアしに行ってはみるものの、いまいち納得できる感じがしない。

 

(スタイルも変えてみないと、駄目かなぁ…。)

 

 確かに動画を見た時は、違うスタイルの狩りだった。

 沙耶は意を決して、スタイルも変えてみることに。

 ギルドやストライカー、ブシドー、錬金等をひと通り試し、

 

「よしっ、これでいこう!」

 

 と決めたのは、ブレイブスタイル。

 

 これはXでのスタイルの種類に2種程追加されたものの一つで、

攻撃に特化したスタイルである。

 

しかし、エリアルでやってきた為に、使い慣れるまでは練習が必要だった…。

 

「沙耶!ご飯よ~!」

 

 と部屋の外から声を掛けられる。母親である。

 

時間を見るとすっかり夜になっていて、夕食の時間になっていた。

 

 ブレイブスタイルの練習に夢中で、すっかり外が暗くなっていることに気付かなかった。

 

「は~い!今行く!」

 

と画面をそのままに、龍識船にいる状態で、部屋を出る。

 

沙耶は足早に食卓テーブルに座った。夕食のご馳走は既に並んでいた。

「何をそんなに夢中になってるんだい?」

 

 と沙耶の父が新聞を広げながら声を掛けてくる。

 

「そうなのよ、パパからも言ってやってちょうだい!」

 

「え?どういうことだい?」

 

「姉ちゃん、ゲームにハマってるんだよ♪」

 

 と食卓テーブルのもう一つの椅子に座ったのは弟だ。

「しかも、僕より上手くなってるし……。」

 

「い~じゃん、だってあんた負けたら直ぐに諦めちゃうんだもん……。」

 

「だって、強過ぎるんだよ、モンスターが…。」

 

 と口をとがらせながら文句を言っている。

 

「そりゃ強いのは分かるけど、めげずに頑張れば動きに慣れて、勝てるようになるんだって。」

 

「え~、メンドクサイ~!」

 

 と、あからさまに嫌な顔をしている。

 

「そう言ってる内は強くなれないね~♪♪」

 

「いっただっきま~す……。」

 

 と、弟が罰が悪そうに夕食を食べ初める。

 その様子を見ていた父が、

 

「でも珍しいな、沙耶が熱中してるなんて。沙耶の方が飽きっぼかった気がするが…?」

 

「パ~パァ!」

 

 と制したのは母。

 

「ハイッ!」

 

 と広げていた新聞で顔を隠した。そして新聞紙の横から顔を半分覗かせて、沙耶にウィンクする。

 

 沙耶も父の仕草に気付いて、舌をちょこっと出す。

 

「まったく……。」

 

と呆れながら、母も椅子に座り、食事を始める。

 

「あ、そういえば今日僕ね、学校で………。」

 

 と弟が違う話題を提供しつつ、夜が更けていく。

 

しかし、このまま和やかに次の日を迎える事にはならなかった……。

 家族で食卓を囲んでいる間、沙耶の部屋では、大変な事が起こっていた!

 沙耶の3DS がカタカタと揺れだし、画面から電気がパリパリと細い稲妻が立ち上がり、

 空気中で渦のようなものが現れて、次第にそれが大きくなっていく……。

 

やがて直径1m程になった時、これから沙耶に起きるきっかけとなる者!?が、出て来ようとしていた……。

 

渦の中から、足のようなものがゆっくりとせり出してくる。

 

日常よく見かけることがある足で、爪があり、プニプニしたくなるような肉球が…。

 

縞模様の毛並みがある動物を思い起こさせる。

 

そう、猫の足である。

 

 それが徐々に両足、胴体、前足、首、頭とゆっくりと姿を表した。

 

しかも、2体。で、足を2,3回降ろそうとするも届かない。足のやり場のない空中から床に落下する。

 

ドスン!!という音と共に

 

「「ヴニャ!!」」

 

 と鳴き声が…。

 

「な、何だ!」

 

 と慌てた父が、周りを見回す。

 

「姉ちゃんの部屋の方からしたよね。」

 

 と険しい顔をしながら物音のした方を見つめる弟。

 

「そ、そうだね……。」

 

 と沙耶も真剣な表情になる。 父がそうっと部屋に戻り、ゴルフクラブを持ってくる。

 

 そして父を先頭に、並んでゆっくりと沙耶の部屋の前へ。

 

息を殺しながら扉に近づき、ノブに手を掛ける…。

 

「誰だ!!」

 

 と大声で、勢いよく扉を開けて身構える。

 

「!?………。」

 

 沙耶が慌てて部屋の電気のスイッチを入れる。

 

が、荒れた様子もなく誰も居ない机の上で、沙耶の3DS が動いているだけである。

 

「どういうことだ……。」

 

 皆、奇妙な空気に包まれた。

 

「確かに物音が…。」

 

 と、周りを見回すが異常がない。

 

「何だったんだろう?」

 

「確かに聞こえたわよ。」

 

「でも何もないね」

 

あまりに不思議なことで、父も心配になり、沙耶に声を掛ける。

 

「どうする?今日は茶の間で寝るかい?」

 

 沙耶も不安は有りつつも、モンハンで遊びたい気持ちが勝ってしまう。

 

「ん、大丈夫。何かあれば、大声で叫ぶから。」

 

と決意している顔を見て、

 

「そうか、分かったよ。何かあったらすぐに大声を上げるんだよ。」

 

と念を押して、茶の間の方へと戻って行く。弟も母もそれにならう。

 

沙耶はそのまま部屋に残り、戸を閉め、椅子に座り、ふぅっと溜め息をつく。

 

そして気合いを入れて、机に向かい3DS を持ったその瞬間、背後から目と口を塞がれ、ベッドの上に押し倒された!

 

「ん゛~~~!!」

 

と呻き声を出して、もがこうとするも、動くことが出来ない。

だが、目に見えないながら2人いることは認識した。なぜなら、目と口を塞がれている他に、両足を押さえつけられていたからだ。

 

(い、いやだ、私死にたくない!モンハンでやりたい事がいっぱいあるの!お願い助けて~!!)

 

沙耶は恐怖と悲しみで、ポロポロと涙を流していた。

理由はどうあれ、彼女にとって、モンハンが出来なくなることの方が、死活問題だった……。

モンハンが続けられなくなる……。

 

彼女にとってこれ程ショックなことはない。だが、抵抗をし過ぎても殺されかねない。

 

(許して……………。)

 

沙耶はもがくことを諦めて、手足の力を抜く。沙耶は覚悟した。

 

(!?……………)

 

ところが、沙耶が抵抗をやめた事が分かったのか、口は塞いだままだったが、足と目を開放された。

ゆっくりと涙目を開けると、その先に飛び込んできたのは、信じられない2人!?いや2匹!?だった。

 

(!?!?!?!?)

 

沙耶は自分を疑った。

確かにこの2匹!?は知ってはいる。しかも、この自分の世界の住人ではないことも。

沙耶は驚きつつも、その者達に話しかける。

 

「アルビナとロキ…なの?」

 

するとその2匹はゆっくりとうなずき返す。

猫でありながら二足歩行が出来、武器と鎧を装備しているという猫……。そう、モンハンに出てくるキャラクターで、アイル―族、そして沙耶がゲーム内で、雇っているオトモの2匹だった。

 

その2匹のオトモにシー!と合図をされて、沙耶も慌ててウンウンと首を縦に降って、ようやく口から手?じゃなく前足を放してくれたのである。

 

落ち着いた声で、アルビナが沙耶に話しかけてきた。

 

「ようやくご主人様の中のもう一人のご主人様に会えましたニャ。」

 

その言葉にロキも頷く。

 

沙耶もオトモ達がこの世界に来ようとしていたことに、混乱を隠せなかった。

 

「どうして、あなたたちが…。どうやって来たの?」

 

「話せば長くなりますニャ。その前にいいですかニャ?」

 

と、2匹はゴロゴロと喉を鳴らして沙耶にすり寄る。

沙耶は何故か違和感なく2匹を抱き締め、喉を撫でる。

2匹は目を細めて、嬉しそうに、気持ち良さそうにしている。

 

「良かったニャ~、ロキ~。」

 

「良かったニャ~、アルビナ。」

 

そう言いつつ、しばらく沙耶に甘えていた。

ひとしきり甘え終わると、2匹は真面目な顔になって沙耶を見た。

それに反応するように沙耶も真剣に2匹を見つめる。

しばら~くお互い見つめ合う……。

 

「やっぱり可愛いですニャ~(  ̄▽ ̄)」

 

と、いきなりロキが急に萌え状態になる。が、しかし、すぐに激痛が。

アルビナに猫パンチを喰らわされて悶絶するロキが。

沙耶も初めてそんなことを言われたので、赤面してうつむいてしまう。

 

「まったく、ラブコメニャあるまいし。」(ラブコメって知ってるんだ……!?)

 

アルビナは、改めて沙耶を見つめ、

 

「実は、沙耶様に会いに来たのは、こういうわけですニャ……。」

 

と沙耶に語りだした。沙耶も真剣に聞き入るのだった……

 




読んでいただき、ありがとうございます。次話も、頑張りますので、どうか見捨てないでくださいまし。よろしくお願いいたします。では。
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