今回は、沙耶達とは別のところでのお話でございます。
表現力が乏しく、文字数も少なめになっていますが、ご了承くださいませ。ては、本文をどうぞ。
女子高生、沙耶とオトモ達が出会う、その2日前……、既に事は、動き出していた…。
「チッ!何だよ!強過ぎだよコイツ!」
と、怒りを露にしている男が1人。
「面白くねぇ、装備はそこそこにしか強くならないし、モンスターは強いし、勝てるわけないだろこんなの、判定キツすぎじゃね!!」
と逆恨みをいいことに、DS を自分の膝に叩きつける。
その男の周りには人の気配はない。
この男は仲間に自慢しようと、1人キャラクターを強くするため、川辺に来ていた。
人家も少しく遠い。
周りも木々に囲まれていて、川の側は砂利があり半径5m程のスペースの場所で、モンハンをしていた。
しかし思った以上に、強く出来なかったことで、苛立ちを隠せないでいた。
「くそっ!!」
と、男はそのままDS を閉じようとした、その瞬間!画面の中から、黒き煙が突如吹き出し、直径30cm程の渦に。しかもその渦の中から声がした。
男は慌てて後ずさる。
「強くなりたいか…。」
すごく低い声で、渋味のある声で、その男に話しかけてきた。
「な、な、な、なんだ!誰なんだ!」
男が動揺して身体をビクビク震わせながら問い返す。
「力が欲しいなら、授けよう……。その代わり、こちらにも力を貸してもらうことになるが……。」
「ち、力を貸すって、一体どうするんだ?」
「強くなりたくないのか……?」
その声の強引な問いかけに、男は少し考えた。
確かに得体の知れない!?………と不安があったが、自分のキャラクターを強くしたいとの思いが強く、誘惑にかられ、
「なりたい!」
と答えた………。
少し間があって、
「いいだろう、力を授けよう……。」
と、そう答えた次の瞬間!黒い渦がガバッ!と男に頭から覆い被さる。
「な、何を!モゴッ!!」
男をあっという間に全身を包み込み、暫くすると、足元から現れてくる。
渦が元の大きさに戻ると
「どうだ気分は…。」
男に問いかけてきた。
男は姿は変わってはいないが、手足や顔の色は変色していた。
男は自分の両手のひらを見ながら、力が沸き上がる気持ちを感じ、3DS に向き合う。
そして自分のキャラクターを武具屋へ向かわせて、武器と防具を覗いてみる。
「おぉ!!!」
男は驚きと感動を露にした。
全種類の武器と防具が出ていて、なおかつレベルはMaxに。
代金もかからず、護石も色々あり、スキルもつけほうだいになっている。
「す・ご・い……。」
男は渦の方を見た。
「すごいです。」
男は渦に向かって感謝する。
「くっくっくっ、素晴らしいだろう。」
その問い掛けに男も頷く。
「ならばこちらにも力を貸してもらうとしようか……。」
「どうすれば…。」
「くっくっくっ、お前にはシナリオマスターになってもらおうか。」
男は渦の言った意味が解らなかった。
「一体どうすれば…。」
と、再度問いかけると、
「なに、簡単なことだ。お前がモンスターを操り、ハンター共に一泡吹かせてやればいい。」
その返事に男は驚く。
「そ、そんな事が出来るのか?」
「そうだ。まず、操りたいモンスターを決めて、クエストを選ぶのだ。」
そう言われて、男は少し考えて、決まったのか一つのクエストを選んで、受注する。
「くっくっ、それでいい。」
と、言い終わった途端に、渦が大きくなっていく。
渦が、直径10m程に巨大化した時、下側の方から、見覚えのある足が片足ずつ姿を現す。男はすぐに理解した。
「来た……。」
ゆっくりと胴体と顔を現したその姿は、モンハンをする者なら誰もが知っているリオレイア…ではなく、恐竜ティラノザウルスに似た、顎が特徴的なモンスター……。
恐暴竜イビルジョーである。
イビルジョーも、突然変わった違う世界に少し戸惑っていた。
男もイビルジョーの威圧感におののきながら、渦に問いかける。
「本当に操れるのか?」
「そうだな。命令してみるといい。」
そう言われて、男は意を決して、イビルジョーに向かって叫ぶ。
「よし!ハンター共を蹴散らしに行くぞ!ついてこい!!」
と、男が街の方へ歩きだそうとするが、イビルジョーに反応がない。
「どうした、こっちだ!」
と促すと、男の方を向いて、3歩進むと、立ち止まってしまった。
だが、次の瞬間、上体をのけ反らせて、咆哮を上げながら円を描くように体を回す。体のところどころが、赤色に変わる。
男はその状態の事を分かってはいたが、何故今なのか解らなかった。
「なっ、何を…。」
そう言うか否かイビルジョーは身体を横に振り、半円を描くように、ブレスを吐いてくる。
男は一撃だった…。
「な、何で…グァぁ!!!」
男は恐竜化ブレスの餌食となるのだった。
30cm 程の大きさに戻った渦は、
「確かに力は与えたぞ。くっくっくっ。」
(言い忘れたが、お前に操る程の実力があれば、の話しだがな。)
と、男の持っていた3DS と共に渦は消えてしまう。
イビルジョーは、茂みの中に入っていく。
鳥達が、異様な巨大生物に恐れて逃げ出した。
しかし、その巨体も途中で急に姿を消してしまう。
それが2日前の出来事…である。
読んでいただき、ありがとうございます。
次話は、沙耶達に戻り、今度はオトモ達の話しになっていきます。またまだ、事が大きくなるのは、これからですが、楽しみにしていただけたら幸いです。
次話もお楽しみに。では。