やっと、書けました。
実は書き留めていた手帳のストーリーに追い付きそして越えてしまいました。
頭の中のストーリーは先を行っているので、まだまだ書くことが沢山ありますが。
今回は、沙耶の決断を迫られます。
沙耶はどうするのか…。
では本編をお読みくださいませ。
校庭は大騒ぎになっていた。
イビルジョーは消えてしまっていたものの、生中継によってそれまでのリアルタイムが映し出されてしまった。
生徒や先生、一般の人々が校庭にあふれかえった。
そのため、TVの中継のスタッフ達は、沙耶達に近ずく事が出来ずにいる。
その隙をぬって、2人と2匹は紛れるように姿を消す。インタビュアーの人間たちも、沙耶達を見失ってしまう。
それから2分後くらいに警察や、自衛隊が到着し、すぐに立入禁止のテープが張られ現場検証が始まる。
沙耶たちは学校を離れるも、目立たないようにとなるべく人目に付かないような道を選びながら家路を急ぐ。
「沙耶!!」
「姉ちゃん早く!!」
玄関外まで迎えに出ていた、父と弟が沙耶達を見つけて叫ぶ。
沙耶はアルビナに支えられながら、フラフラしつつ、足早に家の中へ。
オトモ2匹も続いて家に入る。
茶の間のソファーに横になる沙耶。アルビナも傍に座り、オトモ達も心配して寄り添う。
父と弟は家中のカーテンを閉め、母は沙耶の傷の具合を見た。
「とりあえずは無事でよかった……。」
父が沙耶に声を掛けるが、複雑な気持ちだった。
「でも、明日美が死んじゃった……。助けられなかった……。敵を討てなかった……。めちゃくちゃ悔しいよ~~~~~。」
と涙をぽろぽろと流しながら、隣に座ったアルビナに寄り掛かる。
アルビナも沙耶の肩に手をまわして無言で抱き寄せる。
アルビナも沙耶の気持ちを痛いほど分かっていた……。
アルビナ自身もイビルジョーを倒しきれなかった悔しさと後悔の念があった……。
(まだだ!!もっと強くならなければ…。)
と反対の手の拳を膝の上で握りしめる。
静かに気を引き締め直すのだった。
暫く全員の沈黙のあと、父が沈黙を破り話しかける。
「成り行きで家に招き入れたが、あなたは一体……。」
アルビナもハッとする。当然見知らぬ者が沙耶に寄り添っている。
しかも、オトモと呼ばれる猫2匹も。
不安感が入り混じった視線を向けられている。
「すみません。自己紹介が遅れました。私はアルビナと申します。驚かれるとは思いますが、私はこの世界の
人間ではありません。」
そう言うと2匹のオトモも一緒に頷く。
父も、母も顔を見合わせる。
弟はある程度分かってはいたが、どうやってこの世界に来たのか…何故プレイキャラクターなのに自我を持っているのか…その方が不思議でならなかった。
としたら、自分の作ったキャラクターは…と思うのは自然であった。
アルビナは事の成り行きを説明した。
自分たちの世界で事件が起こっている事、それが沙耶達の世界にも影響を及ぼしている事、元凶を見つけ出して
止める事、そして沙耶たちのようなプレイしている人達を守ること等々。
当然、父・母・弟は驚き、困惑し、悩んでしまう。
「悩まれるのも無理ありません。私自身もそうでした。」
アルビナはさらに言う。
「しかし、こうして起こっていることは、紛れもなく現実で、私達も現にこの世界に来ています…ということは、目論んでいる者たちはもっと行き来出来るということで…。早く止めねばなりません。
それで龍暦院でも捜査が進められ、研究らしき資料の残骸が見つかり、それを元に新たに研究し、開発されました。これを通してにはなりますが、行き来することができます。」
と沙耶が出した3DSを見せる。
「このゲーム機から…。」
「はい。但し、行き来出来るのはハンターとオトモのみですが…。」
とアルビナが沙耶の方を見る。沙耶が訴えかけるように見つめてくる。沙耶の気持ちは痛いほど伝わってきた。
しかし、アルビナが驚いて沙耶の顔を覗き込む。
「えっ…。沙耶様…。まさか…。」
沙耶も目を丸くする。自分の顔に何か付いていたのかと不安になった。
アルビナは大きく一呼吸をしてから沙耶に語り掛ける。
「沙耶様…。あなたは既にハンターの素質に目覚めています。強くなればあのイビルジョーを倒せるようになるでしょう。」
「えっ……!?」
沙耶の目が更に大きく開く!!!(て、宇宙人ほどの目ではございません。ご了承を…。)
アルビナの言ったことを聞き返す。
「あたしが…ハンター…!?!?」
「そうです。目の色が少し変わっています。ハンターに目覚めた証拠かと。」
「で、でも違う世界の人間なのに?」
「はっきりとした理由はわかりませんが、沙耶様の強い思いが奇跡を呼んだのかと。」
アルビナは剣を手に取って沙耶に渡す。
「これを持ってみてください。」
そう言われて沙耶も剣を受け取る。
「あっ…。」
明らかな違いを感じとる。
イビルジョーと戦った時の感触と違っていた。凄く握りやすく、重さも少しく軽く感じられた。
「こ、これって…。」
「そうです。剣技は訓練が必要ですが、武器の握り方や、防具の装備の仕方は身に付いたということです。
そのことからも、沙耶様もハンターになったということです。」
「それじゃ…。」
沙耶の表情がぱっと明るくなる。
「ちょっと待って沙耶。」
話を止めたのは母だった。
「ママ…。」
「信じられないことだらけだけど、今この事が現実だということを認めるしかないのは分かるわ。でも、大変なんでしょう?あなた、学校はどうするの?お父さんの気持ちは考えた??」
沙耶も父の顔を見る。父もニコッとはしているものの、表情が不自然なのはすぐに分かる。
心配してくれている事もよく分かってはいる。
沙弥にとっても不安なところもあった…。モンハンの世界で果たして強くなる事が出来るのか?事件を解決出来たとしても、この世界に戻ることが出来るのか………?
「でも……。」
とうつむいてしまう。
『「沙耶様………」』
オトモ2匹も心配そうに沙耶の顔を覗き込む。
だが沙耶の気持ちに変わりはなかった。
「でも!やっぱり行きたい!!強くなって、明日美の敵を打ちたい! アイツを倒さなきゃいずれもっと被害が出る。
それを操っている奴も止めなきゃこっちの世界も危険になる。
何度も無理な事を言ってごめんなさい。
お願い行かせてパパ!!!」
沙耶は父に向かって、深々と頭を下げる。
「沙耶………。」
と父は優しく声を掛ける。
その声に、顔を上げるとニコニコしながら両手を広げる。
「パパ…………。」
沙耶も涙を浮かべながら父に抱きつく。互いに抱きしめあう。
「行くと決めたんだから途中で諦めちゃ駄目だぞ。
それこそお前が諦めたらどちらの世界も最悪な事になるからな。
ずっとこうしていたいが……。行っておいで……。」
「ありがとう…パパ……」
「さ、今日はもう遅い。ゆっくり休んで明日出発するといい。」
「うん、そうする。アルビナ、ロキ達も、部屋へ行こ。」
沙耶がアルビナ達を促す。
「はい、では失礼します。」
と挨拶して、茶の間から沙耶の部屋へ。オトモ達もそれに続く。
部屋に入ると、沙耶はベッドの上に座る。
「アルビナも座って。」
と沙耶の隣へ。オトモ達は床に座った。
「明日からよろしくね。」
「はい、こちらこそ。」
「付いて装備を整えたら、剣技を教えて。いち速く覚えたいの。」
「分かりました、いいですよ。でも厳しいので覚悟してくださいね。」
とニコニコしながら、からかう様に答える。
「えぇぇ…………。でも、頑張る。じゃなきゃ、行く意味が無くなるから。」
「そうですね。なんとしても止めなければ……。頑張りましょう、沙耶様。」
「うん。じゃあ、寝よっか。」
と言って、アルビナと二人でベッドの布団に入る。オトモ達も床に寝転がる。
「みんなお休み~。」
「お休みなさい。」
『「お休みニャさい。」』
やっと長かった1日が終わりを告げて、深い眠りへと落ちていった………。
成り行きとはいえ、ハンターになった沙弥ですが、波乱になっていくことは間違いないかと。
次話はいよいよモンハンの世界でのお話しになっていきます。
沙耶達はどうなっていくのか…。
頑張って書き綴っていきますので、どうかあたたかい応援よろしくお願いいたします。規格外が多数見られる可能性があります。ご了承ください。 では。