清羅さんがずっと思っていた感謝の言葉を晴夢さんに告げました
それを受けて晴夢さんは…?
ゆっくりして晴夢さんのかっこよさに惚れて行ってね!
暇だな…
今日はみんな各々のやることでいない
龍桜とアマテラスは龍桜がアマテラスに料理を教えるということでくそ広い台所へ
鬼姫は倭国に移動した妖怪の山に帰って鬼たちと宴会
鳳は倭国での自分の住処探し
ルーミアは睡眠中
永琳は月だし
碧緒と白守は異世界だし…
まあ、清羅だけはいるんだけどね
俺はアマテラスの家であり、俺たちの仮住まいである、凄まじくでかい神社の縁側で庭を眺めている…隣には清羅もいて、美酒所と二人でぼーっとできてとても嬉しい
庭広いなぁ…
地平線の向こうまで庭だよ…
こんなに広い庭、誰がどう使うんだろうか…?
そもそも、なんでここまで庭を広くしたのだろうか?
アマテラスが作るとき、大きさを間違えたとか?
ありえるな…(あたりです)
うおっ!?アマテラスの声が聞こえた気がしたぞ?
まあ、いいか
「清羅?暇だな」
暇なので清羅に話しかける
清羅はこちらを向いて…
「そうだね、暇だね…でも、晴夢と一緒にいるだけで、ボクは楽しいよ?」
うはぁ…たまんねぇ…
美少女にそんなこと言われたら…超嬉しい…
「…うん、これは言っておかなくちゃ」
何を?と俺が聞き返す前に清羅は話を続ける
「晴夢、ありがとうね」
清羅はいきなりお礼を言ってくる
なんでだろう?
そう疑問に思いながら聞き返す
「なんで礼を言うんだ?」
「えっとね…いろいろだよ…ボクを怖がらないでいてくれること、ボクに名前をくれたこと、ボクに居場所をくれたこと…全部だよ」
清羅はにこっと笑いながらそういう
感謝しているということが伝わってくる…
清羅は空を見ながらぽつりぽつりと続ける
「ボクね…ずっと前から人間って種族が羨ましかったんだ…みんなでいつも楽しそうで…ボクはいつも一人だったんだ…いつも一人で…いつもいつも…」
空を見上げていた清羅の顔が少し曇り
清羅はうつむく…
そして…寂しそうに続ける
「ボクはいつも人間みたいに、繋がりっていうのかな?そういうのを欲しがっていたんだ…人間にあこがれて…
ボク…妖怪の中でもかなり高位だったから…ほかの妖怪たちと仲良くすることもできなかった…固有種族だったしね…
ボクの本当の姿は人間とまったく変わらないのに、なんで人間と同じじゃないんだろうって思ってたんだ」
清羅は話すごとにだんだん元気がなくなっていく…止めたほうがいいのかもしれない
でも…大事な話なんだと思う…だから止めることはしない
本人が話したいのならちゃんと聞いたほうが本人のためだ…
少なくとも、俺はそう考えている…
本当は清羅がそんな表情をしていることころなんて見たくないんだけどな…
「だからなんだろうね…人間のふりをして…人里で暮らそうなんて考えたのは………はじめこそ大丈夫だったよ…みんな普通に接してくれた、仲もよくなっていた…」
でも、だからこそ…清羅はそう続ける
人間は…自分の理解の及ばない事態が起きたとき、自分の理解できない存在が現れた時…手のひら返したように行動するやつもいる
無論…そんな人間ばかりではないがな…だが、たまに見せる寂しそうな姿から、清羅も…悲しい目にあったことがあるのだろうとは思っていたがな…
「正体がばれたときは…ひどかったよ、うん、化け物って言われた…仲が良かった分、ショックだったよ…だから…ボクはずっと一人ぼっちで生きていくんだって思ってた」
清羅はいつもなら考えられないほどさみしそうで、悲しそうで、弱弱しい…そんな表情をしていた
いつも明るい清羅がここまで言うんだ、どんな目にあったのか…
どれくらい悲しかったのか…
それらが全部容易に想像できる
俺は聞くことに専念する
まだ、言葉は発しない
俺は清羅を見つめながら話を聞く
「でもね、晴夢に出会って、いきなり告白されて…ああ、こんな人もいるんだって思って…ボクを……受け入れてくれ…人がいるんだって…思って…」
清羅の声が震えている
いや…泣いているのだろう
その涙には、悲しみと、淋しさと、嬉しさがこもっているのだろう…
「ボクを…はじめて受け入れてくれて…だから…どんな人でも……どんな種族でも…受け入れて…全部平等な…そんな晴夢を好きになって…」
清羅は泣きながら言う
俺はそれを止めない
止めたら相手のためにならない
清羅は言うべきだと思ったから言ったのだろう
なにがきっかけだったのかわからないがいうべきだと清羅が判断したのなら、俺はそれを受けて返すだけだ
あるいは、きっかけなどなかったのかもしれないがな…
「だから…ありがとう…ボクを受け入れてくれて…晴夢に恋をさせてくれて…ありがとね…」
清羅が話し終わって…
少しだけ間をおいてから俺も話す
「俺はさ…受け入れているんじゃない、ただ、恋をしただけだ…俺にはすべてを受け入れるほど大きな器はないんだよ」
いつもと違う清羅が隣にいる
少し寂しそうで、悲しそうで、感謝の気持ちもある…
そんな複雑な感情が渦巻く清羅が…
だからこそ、俺はいつも通り話す
いつも通り余裕たっぷりで、にやにやしながら声を出す
「俺はそんなバカでかい器は持ってない…ただ喰ってるだけだ、相手のどんな意見も喰う、相手がどんな種族かなんてどうでもいい、常識なんて喰う
人と妖怪は殺しあう運命にある、そんな運命は糞喰らえだ、いや…そんな運命俺が喰らいつくしてやる」
俺は言葉を区切り、自分で考える
妖怪?人間?神?それ以外の種族…
そんなものは知らない
種族なんぞ、意思疎通ができればそれで仲良くなれる
相手に意思疎通の気があるのなら受け入れる
それくらいの器は持っている
逆に相手から攻撃してくるならこちらも全力で喰らい尽くす
清羅を見て言う
「俺は人間だ、でも俺はお前が好きだ、大好きだ、愛してる、恋をしている、種族なんて関係ねぇ…清羅…お前自身の意思に、心に、清羅という個人に惚れたからだ」
俺はさらに続ける
「だから礼なんていらねぇよ、俺は俺の好きなように動いた、そしたらお前と恋できた、結果でしかねぇよ、俺はお前が好きで、お前も俺が好き…そこに感謝がいるか?」
俺はそういって、清羅に微笑みかける
にやにやとしたいつもの表情じゃなく、微笑む…
「俺はずっとお前のことが大好きだぜ?」
俺はそういって、清羅にキスをした
ちなみに晴夢さんはニコポを持っています
正確には普段とのギャップともともとかっこいい顔つきのおかげで、めちゃくちゃかっこよく見えるのと、なによりその微笑みには気持ちが入っているからです
にやにやではなく、晴夢さんが微笑んだら…ニコポみたいなことになります
流石晴夢さん…
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!