この焔くんは、元々俺が書いているキャラではないのでコラボのようなものと思ってくれて構いません。
焔君の設定をある程度決めました。この主人公を書いているたっぽん1000は勝手に決めてくれ、と言ったので俺が勝手に作った設定もあります。
では、感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!
―――何もない 僕には何も―――
―――自分で焔やし尽くすから―――
―――僕は生まれてこなければよかった―――
―――僕はいつも独りで―――
―――僕は ―――
「暇だぁ…」
ここ数千万年ほど暇を持て余している。
基本的にゴロゴロする以外していない気がする。
一人でゴロゴロしている俺。
ほかの奴らはどうしたかって?まあ、みんなどこかへ出かけた。買い物だったり、散歩だったり、仕事だったりと色々だ。
そういえば、仕事と言ったが、まあ、仕事してるのはアマテラスくらいなのだが、アマテラスはどんなことしているのだろう?
仕事って何してるんだろうか…?
まあ、いいか…。
今はそんなことより大事なことがある…。
「どこから来てるんだろうなぁ…この妖力」
どこからともなく飛んでくる、膨大な量の妖力を捕食しながら呟く。
俺がこの妖力を捕食しないと、この妖力は人里の方へ飛んでいくだろう。
そして、この密度、この量の妖力にあてられた普通の人間は間違いなく死ぬ。
どうしよっかなぁ…。なんとかした方がいいよなぁ…。
と、考えつつも動かないのはサボり癖がついてしまったからだろうか?
正太郎は鈴音と旅に出たし、イザナギとイザナミは「ちょっと黄泉の国で夫婦旅行してくる!」とか言って出てったし、龍哉は今、向こうの国に戻ってるし…。
はぁ…俺が動くしかないかなぁ…。
「さっさと行くとしようかねぇ…」
そう呟きながら立ち上がる…。
ふむ…なんだかわからないけど、たまにはロングコートじゃなくてもいいや!と思い、ロングコートから着流しに着替える。
色?黒に決まってるだろJK!
まぁ、最近赤色もいいなぁとか思ってるけどな。
着流し涼しいなぁ…。
「ん?少し袖が長いな」
袖が少し長くて、手が隠れてしまっている。
まあ、いいだろう。これはこれで…。
「よし、んじゃあ行くか」
ん~駄目だなぁ…一人でいると独り言が多くなるぜ…。
今日は久しぶりに一人でちょっとそこまで散歩でもしようかねぇ…。
こんなバカでかい妖力放出し続けてる奴がどんな奴なのか…その顔、見せてもらおうとしようか…。
そう考えながら、少し笑いながら俺は歩き出す。
「うわぁ…すごいことになってんなぁ…」
高天原の外…というか、めっちゃ遠く。
場所はとある人里…だったところだな。
今じゃ人が住める状況じゃない。
というか、高天原までかなり遠いのに妖力届いたんだよなぁ…。
すごい量の妖力だ。
まあいい…今はそんなことよりこれをどうするかだな。
妖力の激流と…炎の竜巻…。
軽く一つの街は巻き込める大きさの炎の竜巻…。
いや、ただの炎じゃねぇな…。
焔ってやつか…。
「
「恐らく、焔を操ったりする能力だろうな…。暴走しているのか…それともただ自分の力をセーブせずにダダ漏れにしているのか…」
多分前者だろう…。
能力からして感情が影響しそうな能力だしなぁ…。
ここで考えててもしゃあないし、突っ込むとするか…あの渦へ…。
熱は感じられないんだよなぁ…あの焔。
多分、普通の炎じゃないからなんだろうけどな…。
触れた瞬間燃え移って一瞬で灰にするとかありそうだな…。
「突っ切ってやる…」
歩いて焔の渦に突っ込もうとする俺に対し、焔の渦は形を変え、四方八方から襲い掛かってくる。
あくまでゆっくり、平然と歩いて進む。
焔の渦は何本もの焔の柱のようなものを発生させて俺に襲い掛かってくる…。
だが、俺には効かない。全部喰らい尽くしながら進む。
普通に捕食しないでダメージを受けていたらどうなるのか大変気になるのだが…。ここは好奇心をグッと抑えて進む。
確かに妖力の量は膨大だし、能力も強力なのだろうが、扱えてない感が半端ない。
これはまだ子供な感じの妖怪だろう…。
簡単に言うと、力を放出しているだけなんだよ、一転に集中させて攻撃するんじゃなくて、全方位にばらまいてるだけなんだ。
まあ、こんな膨大な妖力を一点集中とかされたらたまったもんじゃないがな…。
そんなことを考えながら焔の渦の中心まで歩く…。
渦の中心には子供…少年が座っていた。
座り込んで、すべて諦めたかのような目をしていた。
渦の中心まで来た俺に興味でもわいたのかその無気力な瞳で俺を見る。
「よう、少年」
後ろから焔が襲い掛かってくるが、俺には関係ない、喰らい尽くせばいいのだから…。
「お兄さん…誰?」
「影神晴夢って言う名前だ、お前の名前は?」
「東雲…焔」
半人半鬼…だな。
片方の親は鬼なのに、親が近くにいない…か。
流石の鬼でもこの年齢の小さな子供を放置してどこかに置いて行ったりはしないだろう…。
というか、鬼は大体家族思いだし、仲間意識もそこそこ強い。
自分の子供ならなおさらだ。
つまり…この焔で焼け死んだか…。
「僕は…ずっと一人なんだ…」
少年…焔は独り言のように呟く…。
寂しそうに、悲しそうに、今にも泣きそうな声で…。
「誰も僕に近づけない…近づけばこの炎が燃やす…いつもいつも独りで…両親もいなくて…」
周りの焔の渦の形が変わる…。
少年の感情に答えるように形状を変える。
淋しさを表すように、どんどん静まって行く。
「なんで…僕は一人なんだろう…?」
「簡単だ、その莫大な力のせいだ」
俺は迷わず、包み隠さず率直に答える。
少年は、答えられたことにびっくりしたのか、無気力な目を見開いて俺を見る。
俺は立ったままなので、少年は見上げ、俺は見下ろす形になっている。
「こんな力…僕は要らない」
「そうだな、俺もたまに思う」
そう、こんなに莫大すぎる力は要らない…。
それこそ、本気を出せば世界が、次元が、空間が壊れるような力。
「もっと…この力を必要としている人がいるはずなのに…」
「そうだな、何度もそういう人を見てきた」
力が足りなくて守りたいものを守れなかったもの、力が足りなくて目的を果たせなかったもの、力が足りなくて殺されたもの…。
みんな力を必要としていた者たちだ。
力が足りなかった末路はみんな悲惨なものだった。
「なんで僕にこんな力があるんだよ!僕だって普通に………普通にみんなと一緒に………
」
「さぁな、お前になんで力があるかは知らねぇし、過去お前に何があったかもわかんねぇ…」
「僕なんかじゃなく、もっと必要としてる人の力だったらよかったのに!なんで僕なんかが…!」
子供なのに力を持ちすぎて…しかも少し意思が強かったせいで狂気に落ちれず…目の前で人が死んだり、力が暴走したり…。
そりゃあ、いやにもなるよな…。
少年の感情に呼応するように焔が唸りを上げ、天に上る…。
地面から火柱が伸び、周囲は焔の竜巻に覆われ、膨大な妖力の放出で地が割れる。
泣き叫ぶように声を上げる少年、俺はそれを見下ろす。
「お前はさ、力を持っちまったんだ…。今更仮定の話をしても仕方がないだろう?」
「でも…!」
「世界はそんな優しい嘘をつくことはない、世界はいつも正直で、真っ直ぐなのさ…」
「そんなの嫌だ!」
まさしく子供のわがままなのだろう、けれど周囲は爆散し、焔は荒れ狂う…。
まだ子供なのにこの力…大きくなったらいったいどれほど強くなるのかね…。
「そうだな、嫌だな…いつも独りでいるしかないこんな世界…。いやだよな…」
「僕…こんな力要らないよ…」
「じゃあ、俺が喰ってやろう」
俺は少年にそう告げる。
少年は驚いて目を見開き、そして言う。
「できるの?」
「ああ、できる」
俺は頷き、答える。
この莫大な力を捕食しておけば、少年の力は弱くなるだろう…。
そうなれば、独りでいる必要もない。
「でも…僕はどちらにしても独りだ」
「居場所は俺が用意してやる」
「どこ?」
「妖怪の山、鬼の住処…。お前の同族の住んでいるところだ」
「僕の…同族…」
いまいちピンときていない様子の顔を浮かべる少年。
おそらく、いままで鬼に会ったことがないのだろう…。
俺は少年の頭に手を置き、呟く。
「さぁ、喰らい尽くすぞ」
その瞬間、周囲を覆っていた焔はすべて霧散する…。
少年はふらっとなって倒れかける。
いきなり自分の中から莫大な力が消えたのだから仕方がない…。
そう思いつつ支える。
「大丈夫か?」
「うん…大丈夫」
俺は少年を背負い、このまま妖怪の山に行こうと、走り出す。
目まぐるしく変わる景色。
景色の方が飛んできているかのような錯覚を覚える速度で走る。
もちろん、空気抵抗とか色々は捕食しているがな。
「なぁ、少年」
「何?」
「お前は力を失った。だからそのままで過ごしてはだめだぞ?」
「どういうこと?」
「お前にもさ、守りたいものってのができるかもしれない…。それは知り合いだったり、家族だったり、友達だったり、誇りだったり…繋がりだったりする」
俺は少年に言い聞かせながら少し笑う。
この言葉をちゃんと言っておかないとな…。
まだ、幼いけれど、ちゃんと知っておかなきゃならないことだ。
まぁ、自然とわかるかもしれないことかもしれないがな…。
「守りたいものが出来て、それを守るために力が必要だと思ったら俺に会いに来い。返してやる」
「うん…わかった…。守りたいもの…か」
ちゃんと真剣に考えてくれているようで安心した。大事なことだからな。
ん?そろそろ山が見えてきたな…。
「知ってるか?『焔』」
「何?」
「鬼に横道無きものをって言ってな、鬼は嘘を付かないんだ」
「そうなんだ…僕、嘘を付くことはなかったかな…誰とも話さなかったし」
なんか寂しいこと言ってるな…。
俺は少しふざけて言ってみる。
「けどさ、嘘は便利なもんだぜ?」
「そうかもしれないね…」
「守りたいものを守るとき、嘘が必要になるかもしれないしな」
守りたいものを守ることは、時には守りたいものをだますことだってあるかもしれないからな…。
だから…
「嘘はついてもいいと思うぜ?」
「そう…だね」
そういって背中で何か考え始めた…。
なんだろう?と思いつつ走る…。
「『晴夢』、僕…気づいてないみたいだから言うね?」
?なんだろう…?
そして、少年はすごい満面の笑顔で、爆弾を投下した。
「僕、女の子だよ」
少年…は…。
「え?」
驚きのあまり、十数億年ぶりにこけた。
体制を崩した瞬間、走っていた速度の勢いそのまま俺の体は吹っ飛ぶ。
飛んでいきそうになる焔をちゃんと捕まえて、着地する。
「び、びっくりした…。ま、マジで?」
俺は焔にそうきく…。
すると、焔はケラケラと笑いながら言う。
「嘘だよ、嘘をつく鬼ってどう?嫌い?」
「は、はははは…」
流石に苦笑いするしかない俺…。
子供はすげぇ…ということがわかった。
「んじゃあ、鬼姫、任せたぞ?」
「うむ、いい鬼に育てさせるのじゃ!同年代くらいの鬼子もおるしのぅ!」
鬼姫はいつも通りの無邪気な人懐っこい笑みを浮かべている。
ちなみに鬼子というのはまだ小さな鬼のことだ。
焔も鬼子に当たるだろう。
俺は鬼姫の耳元に口を寄せてささやく。
「多分、焔は強くなるぜ? 気が向いたら稽古でもつけてやれよ。もしかすると、お前よりも強くなるかもしれないぜ?」
鬼姫は少し笑い、好戦的な笑みを浮かべて、俺の耳にささやく。
「それはいいのぅ、この生の楽しみが一つ増えたのじゃ。あやつの成長、わしがちゃんと見守るのじゃ」
そういいながら鬼姫は焔を心底楽しそうに見る。
丁度、焔は鬼姫の言っていた鬼子と話しているようだ。
金色の長い髪に一本の立派な角…だが、まだ体が小さいので角も小さい。
『僕、東雲焔、よろしくね』
『私は星熊 勇儀、よろしくね』
そんな会話をしている二匹の小さな鬼。
さてと…帰るとしますかねぇ…。
そう思いつつ、足に力を込め、跳び、一気に妖怪の山から出る。
鬼姫が後ろで満面の笑みで「またの~!」と言いながらぶんぶんと腕を振っている。
ああ、今から楽しみでしょうがない…。焔が強くなって、俺のところに力を返してもらいに来るその日が…。
「本当に、楽しみだ」
俺は呟きながら、もう日が落ちた倭国を駆ける。
大きくなった焔の少年は恐らく、晴夢さんとタイマンはれるくらいには強いです。
まあ、俺が書く主人公じゃないのでその辺はたっぽんが書くでしょうけどね。
成長した焔くんは『東方速焔録』で見れます。
まだたった二話なのですが、ダブル主人公、ダブル作者でやっております。
興味があったら見に来てください!(宣伝)
というか、速風さんが出たときも宣伝した気がする…。
まあいいや!
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!