それは王と少年の遊闘により地中深くに眠っていた
しかし、それは突如、再び表舞台に現れることになる。
王との因縁に取り憑れた男が決着の物語を紡ぐ為に己の積み上げてきたありとあらゆる力を注ぎ込み堀りあげたのだ。
かくして幾多の困難を乗りきった男は決着をつけに向かった。
時を、次元を、肉体を、この世の果てへ執念でたどり着かせたのだ。
その戦いの結末は何処にも描かれていない。
それは戦いを通して高めあったものにしか許されぬ記憶、立ち入ることすらできぬ聖域
再びの役割を果たしたそれはその男の弟によって厳重に保管されることになった。
そして時は巡り、王の戦いの後も終わることのない時の流れは新たな決闘の歴史を描いていく
ある時は人類の未来を、ある時は世界の命運を、ある時は大切な思いをかけた激闘は止まる事を知らず
光と闇は交互にその勢力図を塗り替え数多の決闘者達が目覚め、幾千を越える戦いが繰り返された
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その積み重なる時代の中で
一滴の悪意が
零れ落ちた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ココハ、ドコダ?」
それは戦いに負け封印されていた思念
「ワレハ・・・マケタ・・・ハズダ・・・。」
しかし、世界に絶対はなく、幾多の光と闇の激突により生じたエネルギー達は那由多の彼方にある一つの悪を呼び覚ましてしまった。
「・・・ハハハハハハッ!」
己の中にある最期の記憶、
それは敗北、そして封印されて道半ばで閉ざされたという無念の記憶
しかし、思い出しても尚笑うことをやめられなかった。
「ワレノフクシュウノミチハ・・・、フタタビヒラカレタ!モウイチド!モウイチド、ミガッテナニンゲンドモニフクシュウヲ・・・、」
ズキッ!
「グッ!サスガニ失ナワレタチカラハイマダモドッテハイナイカ
イマイマシイ、
シカシアセルヒツヨウハナイ。
コンドコソ、セカイニゼツボウヲアタエテミセル。
ソノタメニモ、ドコカデミヲヤスマセネバ・・・ムッ!?」
そして、思念は導かれる。
遥かなる時を経て交わることのない二つは今、始まりの邂逅を果たす
「ホウッ?ワレヲイザナオウト?オモシロイ!ナニヲミセテクレル?」
かくして思念は器に注がれた。
そしてそこで知る
原初の戦いを、神を
途方もない闇を!
「フハハハッ!スバラシイ!ソウダ、コノチカラガアレバワレハフタタビ神ニナレル。」
そうして思念は器の中で時を待つ
来るべき主を待ち深い地中で永い眠りについた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こうして悪は人知れず世に放たれた
そして、人類はそれに気付くことなく歴史は続く
そして、決闘者の歴史は終焉を迎え、幾多の輪廻の経て世は世界の人口の八割が何かしらの特殊能力を持つ超常社会へと姿を変える
思うことがあり第0話的な感じを投稿させていただきました
それに伴いいくつか話の中身が軽く変更しています。