千年ロッドに選ばれた無個性少年   作:遊人

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決戦の火蓋

今年の雄英高校体育祭で一番の注目を集めている1-A

 

入学早々ヴィランの襲撃を潜り抜けた卵達を一目見ようと会場は例年以上の盛り上がりを見せていた

 

その裏に張り巡らされた悪意など露知らずに・・・

 

そして、

 

 

「宣誓、俺が一位になる!」

 

尊大に言い放たれた前代未聞の選手宣誓

 

当然他のクラスからブーイングが噴出するがその言葉の重みを知るクラスメイトは口をつぐんだ

 

切島「バクゴー・・・」

 

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某廃ビル

 

一人の女性が椅子で眠らされていた

 

???「き・・・綺麗な人なんだな。肌も真っ白で・・・」

 

 

???「光の仮面、手を出すなよ。」

 

光の仮面「わ・・・わかってるんだな。冗談だからそんなに怒らないでほしいんだな、闇の仮面。」

 

 

闇の仮面「時が来れば好きなだけ手を降せば良い、 緑谷様の合図が来るまでおとなしくしておけ。おそらくそろそろ最終種目の時間だろう。」

 

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プレゼントマイク「Yeahェェーーーーーィ盛り上がってるかいリスナー共!!」

 

最終種目の一対一ガチンコバトルを前に会場のボルテージは最高潮に達そうとしていた。

 

プレゼントマイク(ちっ、まったく無様なもんだぜ。あいつらと変わらない歳の敵にいいように弄ばれ不安を広がらせないように道化を演じるとわなぁ・・・)

 

相澤「そんな顔をするな山田。感情的になっていたずらに事を大きくしてもしょうがない。

 

今はあいつらを、あの人達を信じるしかない。」

 

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雄英高校体育祭

 

最終種目は一対一のガチンコバトル

 

トーナメントのくじ引きは目下優勝候補に上がる爆豪と轟が当たるのは決勝戦と言う結果となった。

 

爆豪(どこで当たろうと関係ねぇ!優勝するのは俺だ!)

 

轟(・・・・・・・・・・・・)

 

 

轟は難なく初戦突破

 

爆豪の一回戦の相手は・・・

 

 

???「爆豪君・・・。」

 

爆豪「・・・なんだよ。丸顔、次の対戦相手に話しかけてくるなや、なめてんのか!」

 

麗日「そんなんやない!・・・なぁ爆豪君、 墓守君の事なんやけど・・・」

 

爆豪「はぁ?敵に寝返ったクソナードがなんだってんだ!」

 

麗日「確かに敵だったよ?大好きな13号に攻撃したのも驚いた。でも・・・少しの時間だけど彼の優しさに私は触れたような気がするの。」

 

戦闘訓練での事を思い返して語る麗日、

 

あのとき此方の個性を汲み取った上での作戦立案、最後まで私を守り勝利へと導いてくれたこと。

 

その姿にヒーローらしさを見た麗日

 

 

ー大丈夫、かっちゃん?ー

 

爆豪「ッ!?」

 

フラッシュバックする記憶

 

差し伸べられた手

 

己の力の有無に関わらず、

 

これまでの行いに囚われることもなくただ一つの思いの元に行動する

 

その精神はまさに・・・。

 

爆豪「・・・だからどうした。今のあいつは敵で俺はそいつに命盗られかれてる。」

 

麗日「うん、わかってる、だから私ももっと強くならなあかん、彼の事をもっと知ってその上で乗り越えたい。そのためにも追い付かないけん。」

 

 

だから・・・

 

麗日「私は手加減も、同情も哀れみもせん。全力で倒しに行くから。」

 

爆豪「チッ、勝手にしろ。」

 

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「さすが、エンデヴァーの息子だな、すごい個性だ!」

 

「目付きの悪いあの子の個性も素晴らしい、即戦力級だぞ。」

 

「その子と戦った女の子もなかなかにおもしろい個性だ。あれは育て方次第では化けるかもな。」

 

あの個性はすごい、あの個性は~、個性が~

 

この世界はいつから個性=人物像になったのだろう?

 

どんなに頑張っても個性一つであっと言う間に白は黒に、黒は白に成り変わる。

 

(他人を個性でしか判別できなくなった奴等に、数年前に死んだ筈の人間が生きているなんて気付く筈もないか・・・)

 

ましてやその少年が悪の組織のリーダーで雄英襲撃に荷担していたなど・・・。

 

 

 

緑谷「闇の仮面、テレビでわかる通り決勝戦は案の定かっちゃんと轟君だ。決着次第すぐ行動を開始するように。」

 

闇の仮面(大丈夫です。緑谷様、全て手はず通りに・・・。)

 

しもべの言葉に納得し電話を切る緑谷、

 

緑谷「さあ、そろそろクライマックスだね。」

 

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上鳴「結局こうなっちまったか・・・。」

 

 

決勝戦

 

爆豪勝己 対 轟焦凍

 

 

観戦席にいる1-Aは苦い顔をしていた。

 

切島「ちくしょう、なんかあいつの手のひらの上で弄ばれてるみたいだ。」

 

八百万「結局私たちの力量は敵の予想の範疇と言うことなのでしょう・・・」

 

常闇「勝てばそれで重い責任がのし掛かる。だがそれに恐れては英雄にあらず・・・。」

 

蛙水「そうね・・・それを言い訳にしてはいけないわ。」

 

瀬呂「負け犬は吠える権利すらないってか・・・。」

 

尾白「だからこそ、目を逸らさず見届けなくちゃいけない。それが僕たち負け犬に課された責任だ。」

 

この戦いで確実に片方の大切ななにかは失われる。

 

それでも後戻りは許されない。

 

世界は全ての夢を叶えきれるほどの容量は有していないのだから・・・。

 

 

 

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