千年ロッドに選ばれた無個性少年   作:遊人

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命の綱

プレゼントマイク「Yeah!いよいよ決勝戦だ。熱いバトル期待してるぜ!」

 

プレゼントマイクの言葉に呼応する観客の熱気でスタジアムは溢れかえっていた

 

ミッドナイト「二人とも準備はいい?・・・では始め!」

 

 

そんな熱気を引き連れて開始された決勝戦は激闘となった

 

巨大な氷塊をくり出し接近を阻む轟

 

その氷塊を爆破で破壊し持ち前の戦闘センスで接近を試みる

 

一進一退の攻防、しかし突如盤面は動き出す。

 

轟「くっ!」

 

爆豪「!・・・おらぁ!」

 

BOOM!

 

一瞬轟が産み出した隙を逃さず急接近して爆破を繰り出す爆豪。

 

轟も必死に避けるがその動きは鈍い。

 

芦戸「なんか轟の動き遅くなってない?」

 

上鳴「へばってきたのか?」

 

八百万「いいえ、違いますわ。おそらく個性の影響です。」

 

轟は個性で氷を作っているがその影響で自身も常にその冷気に晒される。乱発すれば体温の低下、それに伴う弊害が生まれてしまう。

 

対して爆豪の個性は汗を起点とするため、ある程度トップギアに上がるのに時間がかかる

 

瀬呂「じゃあ、轟の方が不利じゃねえか?」

 

青山「決勝戦まで全部一撃だったからね☆」

 

障子「ここに来ての長期戦は爆豪にとってはアドバンテージだな。」

 

 

BOOM! BOOM!

 

徐々に爆豪の有効打の回数が増えていく。

 

轟(負けるか!俺の一番の理解者である姉さんを殺してたまるか!あいつの個性を使わずに優勝して姉さんを助け出す!)

 

爆豪「てめぇ、なめてんじゃねえぞ!半分野郎!」

 

急に爆豪が個性での攻撃ではなく普通に殴りかかる

 

バキッ

 

爆豪「どう言ったつもりかは知らねぇが、俺様相手に舐めプで勝とうなんざ思ってんじゃねぇ!全力できやがれ!」

 

轟「うるせぇ!俺は全力だ、すぐにでもお前を倒して姉さんを助け出す!」

 

爆豪「だったら左側の能力も使えや、この野郎!」

 

ーお前は最高傑作だ

 

ズキッ

 

轟「黙れ!俺はあいつの力なんざ使わなくても優勝できる!姉さんを助けることができる!ヒーローになれる!」

 

再び氷で攻撃を行う轟

 

爆豪「効くか!んなもん!」

 

BOOM!

 

爆豪「ハッ、だとしたら俺の勝ちだ、こちとら命かかってんだ!変なプライドに負けて全力もかける価値ねぇってかその姉貴は!」

 

轟「ふざせるな!姉さんは俺の事を守ってくれた人だ、母さんが倒れてから俺を必死に支えてくれた大事な人だ!」「だったら!」

 

 

爆豪「ウジウジ悩んでねえで守るべきものの為に力使えや舐めプ野郎!てめぇもヒーローになりてぇんだろ!」

 

轟「!!」

 

ーいいのよ、なりたい自分になって・・・

 

ゴウッ

 

轟「お前、いかれてるよ。自分の命が危ないってのに他人に全力を出させるなんて・・・」

 

爆豪「全力を越えなきゃおもしろくねぇだろ!これでこれで互いに恨みっこなしだ」

 

轟「知らねぇぞ、左側(こっち)使うの久しぶりだから加減きかねぇ・・・。」

 

爆豪「上等だ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

緑谷「なんだ、つまらないな。君はそんな奴じゃなかったはずだ。他人のことなどなにも考えず己の本能のままに生きていたはずだ。」

 

そろそろ決着という場面で観客が食い入るように見つめるなか緑谷は席を立ち出口に向かっていた

 

闇緑谷(見てかなくていいのか?)

 

緑谷「あんな急に使いだした個性なんかじゃあかっちゃんは倒せないよ。彼がどれだけあの個性で僕に傷を負わせたか知っているだろ?」

 

ザッ

 

「待ってもらおうか・・・。」

 

後で大きな歓声が沸いたのを聞きながら帰路につこうとした緑谷を制したのはガリガリの骸骨男

 

緑谷「おやおやどちら様かな?」

 

 

「ただのしがない雄英高校の教師さ、ただしすこしばかり勘がよくてね、どうにも君がこの前の雄英高校襲撃事件の関係者とそっくりでね。」

 

 

見た目は非力な感じだが、その眼力は鋭く歴戦の猛者を思わせた。

 

プレゼントマイク「決っ着ーーーーーーーーーーーー一!!

 

1年の部優勝は爆豪勝己だーーーーーー!!」

 

ワアアアアァァァー!

 

緑谷「他人の空似ですよ。・・・おっと決着のようだ、貴方にひとつお願いがあります。」

 

緑谷は一枚のカードを取り出した。

 

緑谷「これを、優勝した生徒に渡しておいてください。渡せば誰からの贈り物かわかるでしょうから、ではごきげんよう」

 

目の前の男にカードを手渡し、すれ違い去ろうとする緑谷

 

「ひとつだけ言っておく!・・・ヒーローを舐めるなよ!!」

 

 

緑谷「なんだと!?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

決勝終了後すぐ・・・

 

闇の仮面「決まったか。」

 

光の仮面「ざ・・・残念なんだな。こんなきれいな人なのに殺してしまうなんて。」

 

光の仮面は椅子に眠らされている轟冬美に目を向ける

 

闇の仮面「仕方あるまい、緑谷様に目をつけられたが運の尽きだ」

 

二人が処刑を行おうとしたその時、

 

 

「させぬわぁ!」

 

ゴウッ

 

突如として人質を守るように火柱が上がる

 

エンデヴァー「大切な家族を返してもらおうか。下郎ども!」

 

そこに現れたのはヒーローランキングNo.2にして人質の父でもあるプロヒーローエンデヴァーだった。

 

「エンデヴァーさん下にいたチンピラ共も確保しました。」

 

次々とサイドキックがなだれ込んでくる。

 

エンデヴァー「さあ、貴様ら覚悟は出来てるだろうな!」

 

 

No.2ヒーローとしての正義感と娘を危険な目に合わせた者への粛清を実行すべくエンデヴァーの一喝が響いた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バシュ ガシッ

 

緑谷「ぐあっ!?」

 

相澤「捕らえたぞ!」

 

いつの間にか背後をとっていたイレイザーヘッドの捕縛布に巻き付かれた緑谷

 

相澤「お前の個性に俺の抹消が効くのは実証済みだ。轟冬美救出にはエンデヴァーが動いている。プロヒーロー達ももうすぐ集まってくる。なにが目的かはわからんがそれもここまでだ!」

 

緑谷「・・・・・・。」

 

「少年よ。もう一度だけ言っておく」

 

 

ズオッ

 

骸骨男が一気に姿を変える

 

オールマイト「ヒーローを!舐めるな!!」

 

 

 

 

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