「こちらは爆発のあった現場付近です。
ヴィランを乗せたパトカーが爆発し炎上、連行をサポートしていたプロヒーロー達や警察官が大怪我を負った模様です。
現在も現場では火災が起きておりヒーロー、消防等が消火作業中の模様です。」
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???「おーおー、派手にやったな。」「くそ地味だな。」
緑谷「協力ありがとうね。トゥワイスさん。」
突然の出来事に喧騒とざわめきが集まる中、それを高みの見物とばかりにビルの上から眺める者達がいた
トゥワイス「まさか増やした片割れに爆弾仕込むなんて、ブッ飛んでるな今時のガキは・・・」「まだまだ甘いな!」
緑谷「いやー、それほどでも。」
トゥワイス「褒めてないからな!?」
ハハハと笑いながら緑谷は片耳に入れていたワイヤレス
イヤホンを抜き地面に落とし踏みつけた
緑谷「オールマイト、貴方のやり方では遅すぎる。それまでにいくつの無念が増えていくか貴方はわかっていない。」
トゥワイス「・・・・・・・・・」
暗いしかし強い決意を秘めた言葉にしばしの沈黙が流れる
緑谷「さて、感傷的になるのはここまでにしますかね。」
トゥワイス「そうだな。」「もっとやれよ。」
緑谷「さて今回の報酬の支払いは・・・僕もいろいろな裏の人達に仕事を頼んだりしてきましたけどギャンブルの代打ち報酬にしてくるのあなただけですよ。」
トゥワイス「いいじゃねえか。下手に金もらって自分で負けてパーにするよかお前に預けたほうが俺も楽しいし、金も入るしウハウハだろ?」「大損だぜ!」
こうして二人は姿を消した。
後日路地裏に魂を抜かれたようなチンピラが複数発見された
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体育祭終了直後
エンデヴァーにより処刑を阻まれさらに多数のサイドキックの出現によりピンチに陥った二人は
光の仮面「ほ・・・本当に来たんだな。」
闇の仮面「くそ、プラン2に移行だ。行くぞ!光の仮面!」
すぐさま背を向け逃走を開始
エンデヴァー「ぬぅ、逃がすか!」
「エンデヴァーさん!」
エンデヴァー「お前とお前は俺のサポートとしてついてこい、残りは娘の保護及び下の奴等を連行してこの建物より避難しろ。相手が何をしてこようが俺が焼きつくしてくれるわ!」
サイドキック達に手早く指示をだし追跡に向かうエンデヴァー
二人を追いたどり着いた先は屋上だった。
エンデヴァー「もう逃げ場はないぞ!貴様等の用心棒達も無力化した。俺の家族を危険な目に会わせおって、許さんぞ!覚悟しろ!」
光の仮面「に・・・逃げ場?何をいっているんだな、お前らの方が俺等に誘き寄せられたんだな!」
闇の仮面「やはり緑谷様は偉大だ。この事まで見越して私たちにこれを分け与えてくれたのだ!」
闇の仮面の手には一枚のカードが握られていた。
闇の仮面「感情を支配する闇の雄よ!今こそ現世を闊歩せよ!そして我らの牙となりて敵を穿て!」
かざされたカードから現れるは巨大な怪物
三面の顔を有しそれぞれが異なった感情を表している、しかしその裏にはすべて狂気が渦巻いており鋭く尖った爪と相まって並みの人間なら恐怖で立ちすくんでしまうおぞましさだった
仮面魔獣デス・ガーディウス 星8 闇属性 悪魔族
攻撃力3300
守備力2500
「ヴオオオオオオオッ」
戦意を剥き出しにした咆哮が響く
闇の仮面「さあ、我らに仇なす者を蹴散らせ!」
光の仮面「み・・・皆殺しなんだな!」
ドシンッドシンッ
怪物は二人の命令を聞き急接近し、爪を振るう
エンデヴァー「避けろ!」
バッ
ズガンッ バキバキバキッ
すんでのところで避けたエンデヴァー達だが怪物の力は予想以上に強くコンクリートに亀裂が走るほどだった
「ぐあっ!」
「くうっ!」
反応が少し遅れたサイドキック達は直撃こそ免れたがその衝撃の余波をくらってしまう
そこにチャンスとばかりに怪物が追撃にでようとするも・・・
エンデヴァー「ぬうん!」ビュン
エンデヴァーが炎でできた槍を投げ牽制する。
怪物は見た目の割りに機敏でありすぐに後ろに引き回避した。
「エンデヴァーさん・・・」
「申し訳ありません・・」
エンデヴァー「お前らは一度退け!ここは俺が一人でどうにかする!」
闇の仮面「みすみす逃すわけないだろう!」
光の仮面「や・・・やっちまえ!」
手負いで動きが鈍くなった二人めがけ突撃してくる
エンデヴァー「早く行け!ハアッ!」
火の壁を作りながら怒鳴るエンデヴァー
「くっ!」
「すぐ援軍をつれてきます!」
これ以上は足手まといになると察した二人はすぐにビルから脱出し先に退避していたグループと合流する
ことの次第を話している途中
ボオオオオッ
突然ビルが炎上し始めた
恐らくエンデヴァーの戦闘によるものだろう、
幸い近くに他の建物はなく延焼の心配はなかったが鎮火し、燃え落ちた建物にエンデヴァーやヴィラン2人の姿はどこにも見当たらなかった・・・
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現場に参加したエンデヴァーのサイドキック達の証言を聞き教師一同は険しい顔つきになっていた。
「我々としてはまだエンデヴァーさんがやられてしまったとは考えておりません。
なにか正確なことがわかるまで捜査を独自で進める方針です。」
根津「我々もそう思うよ。彼ほどの男がそうやすやすとやられるとは考えにくい。微力ながらこちらも協力させてもらうよ。」
サイドキック達は礼を告げた。
報告会終了後
殆どのヒーロー達が出払った職員室で
根津「君の負担がますます増えてしまうね・・・。」
相澤「・・・。」
エンデヴァーが敵との戦闘で行方不明、
前回の緑谷出久寝返りと違いこの事実は隠しようがなく、社会に大きな不安感を与えてしまうのは必至であった。
それを最小限に抑えるにはやはりNo.1ヒーロー≪オールマイト≫の力を世間に見せつけて不安を和らげるしかないだろう。
それ以外にも先のヴィラン連行パトカー爆発事件の影響で有名どころのヒーロー達が何名か傷つき戦線離脱を余儀なくされてしまっている。
人々がオールマイトに寄せる信頼と期待は今のオールマイトの体を蝕んでいくだろう
オールマイト「それでもやるしかありません!奴との決着も緑谷少年の心を救うこともまだできていませんから。」ニカッ
ガリガリの骸骨状態で元気に笑って答えて見せた
相澤(さあ、次は何を仕掛けて来る気だ?敵連合、緑谷出久!)
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雄英体育祭の数日後
敵連合のアジトであるバーに呼び出された緑谷は
緑谷「それで・・・用事は何?」コトッ
死柄木「まあ、焦んなよ。それよりもお前なんかまた面白そうな事してるみたいじゃん?」コトッ
緑谷「別に・・・僕の野望達成に向けての下準備さ。君たちに迷惑をかけるつもりはないよ。」コトッ
死柄木「どうだか?まあ、お願いした仕事さえしっかりやってくれてりゃ今のとこは構わねえが、へまするなよ。」コトッ
緑谷「大丈夫だよ。はい、チェックメイト。」コトリ
死柄木「待った!」
緑谷「待ったは10回までだろ?」
死柄木は怒りながらカウンターでグラスを拭いていた黒霧にお酒のおかわりを注文した。
緑谷「それで?チェスの相手に僕を呼んだわけじゃないよね?」
そう言われて死柄木は一枚の写真を手渡す。
そこに写っていたのは、
緑谷「これは・・・ヒーロー殺し''ステイン''じゃないか!?」
死柄木「そいつを始末してほしい。」
話を聞くと緑谷が雄英体育祭でいろいろやっている頃、死柄木達は連合の強化を目的にステインに接触し加入を求めたが却下されたのだという。
緑谷「それで腹いせにってことね・・・。」
死柄木「それだけじゃないぜ。あいつの存在はこれから大きくなる予定の俺たちにとって障害になるだろうからな、先に取り除くのさ。」
死柄木なりにいろいろ考えているらしく、緑谷は少し安心する。
黒霧「それでこれが今回の報酬です。」
緑谷「!!・・・いいよ。引き受けたよ。ただし、協力はしてよね。」
死柄木「ああ、いつも通り出きる範囲の手助けはしてやるよ!主に黒霧が。」
緑谷はその言葉を聞き終えるとバーを後にした。
歯車はもう止まらない、一度狂ったリズムは戻ることなくその歪さを増しやがて破壊に至る。
そしてそれらはヒーロー殺しという点でぶつかり合う。