千年ロッドに選ばれた無個性少年   作:遊人

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戦乙女の契約書

シュウウウウ

 

ドサッ

 

闇の仮面「グウウウウ・・・」

 

膝から崩れ落ちる闇の仮面

 

それと同時に透明の壁も消える

 

上鳴「やったぜ!」

 

飯田「みんな無事で良かった!」

 

ひとまずの歓喜に浸る一同

 

瀬呂「まあ、俺らなにも役にたたなかったけどね。」

 

瀬呂と砂糖は苦笑するも、

 

蛙水「いいえ、二人も最後の最後まで諦めないで考え続けてくれたから人形の被害をあそこで食い止めることができたのよ。」

 

蛙水の言葉に照れ臭くなり顔を背けた二人

 

耳郎「最後、めっちゃかっこよかったよ!

 

やるじゃん!口田!」

 

八百万「ええ、助かりましたわ。お礼を言わせてください。ありがとうございますわ。口田さん。」

 

口田「////////////!?」

 

女子二人に挟まれ褒められて顔から発火しそうなほど赤くなり照れる口田

 

飯田「口田くん。素晴らしかったぞ。」

 

切島「そうだぜ口田!お前の勇気、感動しちまったぜ!」

 

と仲間の健闘を称えあっているなか、

 

ザッ

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

闇緑谷『なんだよ、思ったよりあっさりだな。闇の仮面よぉ!』

 

闇の仮面「ヒィ!!も・・・申し訳ありません!緑谷様!」

 

無様に這いつくばり許しを請う闇の仮面

 

闇緑谷『まったく、困ったもんだ。

 

・・・光の仮面。』

 

光の仮面「はっ!?」

 

闇緑谷『闇の仮面があまりにも不甲斐ないからさ・・・次のゲームは"毒の反乱"やってよ。』

 

光の仮面「なぁっ!?いや、緑谷様・・・あれだけは、あれだけは勘弁を!」

 

怯え狼狽えながらも明確な拒否反応を示す光の仮面

 

闇緑谷『・・・光の仮面、嫌なら君にもう用はない。今すぐにでも、"あの"日々に戻してあげるよ。』

 

光の仮面「そんなっ!?」

 

緑谷の言葉に晒されている側の顔がみるみる青くなる光の仮面

 

 

ゴンッ

 

「アイテッ!?」

 

 

そんな雰囲気を壊す急な音に一同は驚くも・・・

 

闇緑谷『まったく、油断も隙もないね。僕らの内輪揉めに乗じて尾白くんを救おうとかさ。でも、いい判断だったと思うよ常闇く~ん。』

 

常闇「クッ・・・!?」

 

常闇が個性ダークシャドーを使い尾白を救出しようと試みるも先程の様な透明な壁に阻まれ失敗に終わってしまった。

 

闇緑谷『さて、話が逸れたね。光の仮面、どうする?』

 

光の仮面「・・・や、やらせていただきます。緑谷様。」

 

深々と敬意を示す光の仮面

 

光の仮面「やっ・・・やってやる!もう、もうあんな日々は耐えられないんだな!!」

 

 

決意と怯えを瞳に携え対峙する光の仮面

 

 

飯田「なんて奴だ・・・仲間をまるでゲームの駒としか見ていない。」

 

脅して無理矢理にでも危険なゲームに参加させ己は高みの見物を決め込み楽しむ

 

その悪魔の様な所業に改めて戦う相手が底無しの悪だと気づかさせられる一同

 

蛙水「・・・あくまでも自分の手は汚したくないのね、とことん卑怯者だわ、あなた。」

 

闇緑谷『(ヴィラン)に卑怯は誉め言葉だぜぇ・・・ありがとう、梅雨ちゃん。』

 

蛙水「やめて!その呼び方で読んでいいのは友達だけよ。もうあなたには呼んで欲しくないわ!」

 

毅然と拒絶の意志を示す蛙水

 

闇緑谷『つれないねぇ・・・。』

 

その態度にやれやれと肩をすくめる緑谷

 

そこに

 

ドン

 

先程の様にルーレットが現れるが・・・

 

上鳴「・・・なんか少なくねぇ?」

 

闇緑谷『もっと皆に参加してほしいからね、さっきのメンバーは免除してあげるよ。

 

それと・・・景品を勝手に盗もうとした悪い子はペナルティだぁ!!』

 

ガシィィィン

 

常闇「なっ!」

 

 

万力魔人バイサー・デス 星4 闇属性 悪魔族

 

攻撃力500

守備力1200

 

効果

 

①このカードの召喚に成功した場合相手のフィールドのモンスター1体を対象として発動する。発動後、3回目の自分スタンバイフェイズに対象のモンスターを破壊する。

②このカードの①の効果の対象のモンスターがフィールドに存在している限りこのカードは先頭では破壊されない

 

ギリギリギリギリギリギリ

 

常闇「ぐがああああああぁぁぁぁ!!!?」

 

障子「常闇!?」

 

切島「うおりゃあ!」

 

ガキンッ

 

突然常闇の頭に張り付いた謎のモンスターに向け切島が自身を硬化し殴りかかるも・・・

 

闇緑谷『無駄無駄ァ、バイサー・デスは頭を磨り潰してくれる間は無敵なのさ、次のゲーム終了までそのまま素晴らしい悲鳴(音色)を聞かせておくれよ。

 

あっ、ルーレットからは外しておいてあげるよ。』

 

常闇「ぐぅっ!嘗めるなよ、この常闇踏影、易々と敵を喜ばせたりはしない!ぐううぅ・・・」

 

苦痛を噛み殺し緑谷を睨む常闇

 

飯田「緑谷出久!次のゲームを始めろ!」

 

少しでも早く常闇を苦痛から解放させるべくゲームの開始を急かす飯田

 

闇緑谷『焦るなよ。

 

次のゲームの参加人数は1人だぁ、光の仮面とサシでやってもらうぜ、ルーレットスタートだ!』

 

再び回るルーレット

 

次第に回転が弱まり・・・

 

ピピピピピピピピピ・・・ピッ、ピッ、ピッ、ポーン

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

[峰田 実]

 

ヘナッ

 

自身の名が選ばれた瞬間へたりこむ峰田

 

 

峰田「ヒイイイ!?マジかよぉ!?死にたくねえよ!」

 

既に涙を流してしまっている峰田

 

闇緑谷『やるんなら早いほうがいいぜ、あまり遅いとそいつ、痛みで狂っちまうかもな、ギャハハハハハハッ!』

 

常闇「グウウウウ・・・」

 

常闇をいたぶり高笑いする緑谷の姿を見て更に戦意喪失してしまった峰田

 

峰田「あばばばば・・・。」

 

ピシッ

 

バキャン 人形残り3体

 

その姿に反応した人形が一つ木っ端微塵に砕け散る

 

闇緑谷『ホラホラ、時間もなくなっちやうぜ~』

 

必死に峰田を説得しようとする一同を挑発し煽る緑谷

 

 

飯田「くっ、峰田くん。覚悟を決めるんだ、これ以上常闇君に負担をかけるわけにはいかない!」

 

切島「そうだぜ、お前も男なら戦えよ!さっきの口田の勇気見ただろ!?」

 

峰田「おいらには無理だって~!そんなに言うならお前らのどっちか代わりにいってくれよ~!!」

 

泣き叫び懇願する峰田

 

闇緑谷『交代は可能だぜ』

 

 

峰田「ほんとに!」

 

希望の光が峰田の頭を掠めた瞬間

 

ヒュン カッ

 

峰田の眼前をサバイバルナイフが落ちてきた

 

闇緑谷『流石に死人をゲームには参加させれないからね・・・それで自分の首をカッ切れば?

 

もしくはあのロープを切ればこのゲームの意味もなくなるからそれでもいいよ。』

 

「「「「「なッ!?」」」」」

 

 

更なる絶望に目の前が真っ暗になるような錯覚に陥る峰田

 

峰田はおもむろにナイフを手にとり

 

飯田「峰田君!!よすんだ!!」

 

峰田「ごめんみんな、これ以上は迷惑かけちゃうから・・・短い時間だったけどみんなと過ごせて・・・・・・おいら幸せだった・・・。」

 

蛙水「峰田ちゃん!!」

 

首にナイフを当てようとしたそのとき

 

バシッ

 

葉隠「・・・峰田君」

 

その手を叩き止めたのは葉隠だった。

 

そして突然の制止に呆然となる峰田の手をとり・・・

 

 

峰田「!?!?!?」

 

自分の胸に当てさせた

 

峰田の手に柔らかな感触と、

 

葉隠「私のせいで・・・尾白くんを危険な目にあわせて・・・みんなの命まで危険に晒させて・・・更に誰か死んじゃうなんて耐えられない。」

 

ポタッ ポタポタッ

 

冷たい滴が落ちてきた

 

再びの涙を流す葉隠

 

葉隠「峰田くん・・・お願い、生きて帰れたら・・・どんなお願いでも聞くから・・・尾白くんを助けて・・・お願い・・・!」

 

 

グズリながら蚊の鳴く様な声で話す葉隠

 

 

切島・瀬呂「峰田!!」

 

上鳴「峰田!男になってこいよ!」

 

八百万「峰田さん!」

 

飯田「峰田くん!」

 

銘々に檄を飛ばされ・・・峰田は・・・

 

峰田「その約束・・・絶対守ってくれよ。」

 

葉隠「!!・・・うん!!」

 

立ち上がり闇の根源へ決意の瞳を向ける。

 

峰田「おいらは・・・確かにスケベで・・・いろいろやらかしたりしてるけど・・・女の子を泣かすような・・・そんな最低な奴にはなりたくねぇ!」

 

その瞳は闘志を湛え、戦いへ歩を進める

 

峰田「やってやる!お前らの壁を越えて、その先にいる勝利の女神の胸にダイブしてやる!!」

 

光の仮面「おとなしく自ら命を絶っておけば苦しまずにすんだものを・・・」

 

向き合う両者

 

小さな体に秘められた英雄の芽吹きは乙女の涙を経て咲き誇れるか

 

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